山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

秋田駒ケ岳(案内して)

2023-06-28 10:33:49 | 時事川柳

6月26日に初心者3名を案内して秋田駒ケ岳に登りました。8合目から阿弥陀池経由で最高峰の男女岳(おなめだけ 1637m)を目指して緩やかに歩き始めると、沢山のハクサンチドリが出迎えてくれました。

標高を上げて行くとハクサンチドリが少なくなり、様々な花が目につくようになりました。

イワテハタザオは岩手山と秋田駒ケ岳に分布しています。

ノウゴイチゴとも呼ばれるノウゴウイチゴは少し小粒だが、味は本物のイチゴと遜色ないそうです。

ミヤマキンバイと似ているミヤマダイコンソウを並べて紹介します。

雄しべの数と葉の違いでミヤマキンバイと分かります。

葉がダイコンの葉に似ているからとの説もあるミヤマダイコンソウです。

黄色のスミレ三種も並べてみると、葉だけではなく花の違いも分かりやすいです。

オオバキスミレはその名の通りの葉です。

キバナノコマノツメは葉につやがなく花は細面です

タカネスミレは葉につやがあります。

水深が日本一の田沢湖が見えるこの場所にはベンチが設置されており、格好の休憩地点です。

目指す男女岳が青空に映えていました。

6月18日に登った森吉山の残雪が小さくなりました。

烏帽子岳(乳頭山)の特徴ある姿は良く分かりますが、岩手山は雲の中です。

前回6月8日には少なかったミヤマダイコンソウがあちこちで観られました。

鋸歯が両側に8個という特徴からコイワカガミだと思います。

二枚目の鋸歯は8個より多いようにも見えますが、10数個には見えません。

正面に男岳(おだけ 1623m)が見えてきましたので阿弥陀池が近いことが分かり、チングルマの群生を期待しましたがチラホラ咲いているだけでした。

ミヤマウスユキソウはフレーミングを誤ったこの一枚だけしか写しませんでした。

阿弥陀池周辺で綺麗だなと思ったのがスミレの仲間ではないムシトリスミレです。

ミヤマキンバイ キバナノコマノツメ チングルマ コイワカガミが確認できます。

早めの昼食を済ませ一時間ほど休憩し男女岳に向かいました。

途中でアオノツガザクラを見つけましたが距離があったために鮮明に写すことが出来ませんでした。

写真をよく見ると左下にこれから咲くであろうエゾツツジの赤い蕾が写っていました。

半分ほど登ると男岳とその左に女岳が、右には田沢湖が見えるようになりました。

何度も休みながらたどり着いた山頂には標柱があるだけです。

右端の男岳山頂には鳥居や祠があります。

最高峰は男女岳で主峰は男岳という位置づけなのでしょうか?

岩手山は相変わらず雲の中です。6時40分に自宅を出発し県境のトンネルを抜けるまで青空は全く見えていませんでしたが、秋田県に入った途端に眩しいほどの青空でした。この時間も同じ状況が続いていたのだと思います。

最後に田沢湖を観ておきます。

下りほど慎重にとゆっくり写真を撮りながら下山を始めました。

雌雄異株のホソバイワベンケイの雄花だと思います。

ミヤマダイコンソウ

上の方では少なくなったハクサンチドリです。

慎重に

花の棚田のようです。

ミヤマキンバイ

ミヤマダイコンソウ

チングルマとミヤマダイコンソウの花の色は白と黄色で全く違いますが、チングルマ属はダイコンソウ属の1亜族として扱われることも多いそうで、雄しべの様子が似ていることからなるほどと思いました。

チングルマ

ミヤマダイコンソウ

下の方にホソバイワベンケイが写っていました。

阿弥陀池までもう少しです。

ヒナザクラを探すために少しだけ脇道にそれてみました。

脇道から戻るとイワイチョウが咲いていました。

登る時写していなかった花を見つけるたびに立ち止まり登山口に向かいました。

終盤のミネズオウです。

今年はコバイケイソウの外れ年なのか少なかったです。

ベニバナイチゴのこの色は良く目立ちます。

ツマトリソウ

ゴゼンタチバナ

右側の岩手山の雲がだいぶ取れてきました。

バスの発車5分前の15時10分に到着したところ行列が出来ておりましたが、40数人乗りのバス2台に何とか収まりました。平日ですが翌日からの雨模様を避けた駆け込み登山者が多かったようです。

写真は八合目に向かう8時49分発のバス乗車時に写したもので、この時も余裕がありましたが2台でした。

バスを降りたところでこのような情報を見つけました。

見かけたのに写さなかった花、見かけなかった花もあります。チングルマとコバイケイソウについて納得でした。

初心者3名を無事に連れ帰ることが出来て良かったです。

 

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