山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

南から一輝北上して世界

2023-06-15 10:14:59 | 時事川柳

体操の世界選手権(9月~10月・ベルギー)代表選手選考会を兼ねた全日本種目別選手権最終日は11日、東京代々木競技場で決勝が行われ、男子は南一輝(エムズスポーツクラブ雫石)ほか2名が代表に決まりました。新聞の前にテレビのニュースを見た時はさほど気にしていなかったのですが、13日の紙面で大きく扱っており驚きました。

それは岩手県縁の選手であることも一因かと思いました。山口県下関市出身の南選手は宮城県の仙台大学を経て、エムズスポーツクラブを運営するM・S・C(本社秋田市)に昨春就職し、岩手県雫石町などで小中学生らを指導しながら競技を続けているそうです。

このような経歴も、21年大会では床運動で銀メダルを獲得したことも知らない私が閃いた「下関から北上した南一輝選手が一気にベルギーの世界大会出場を決めた」を五七五にまとめたところ、着地が決まりました。

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秋田駒ケ岳(ミヤマキンバイの花見)

2023-06-10 21:54:27 | 旅行

6月8日に秋田駒ケ岳(あきたこまがたけ)に登った様子を、「ヤマケイ・アルペンガイド2東北の山(山と渓谷社)」の記述に沿いながら紹介します。【  】内は私の補足・感想などです。

秋田駒ケ岳は田沢湖の東にそびえ、最高峰の男女岳(おなめだけ 1637m)を中心に男岳(おだけ 1623m)女岳(めだけ 1512m)小岳(こだけ 1409m )横岳(よこだけ 1583m)などの総称である

この山域の特徴は、狭いエリアに峰々を集め、阿弥陀池(あみだいけ)や駒池(こまいけ)を配した箱庭的な火山地形が見られることだろう。この地形環境に対応して咲く高山植物の花々の種類は多く、訪れる登山者を魅了する。しかし、近年オーバーユースにより、高山植物の植生はダメージを拡大している。

【現在地から反時計回りに進みます】

バス停や休憩所がある駒ケ岳八合目小屋前から新道の片倉コースを進む。歩き始めてまもなく裸地化した硫黄採掘跡を左に見て、細い登山道を登る。

【八合目小屋の左奥に男女岳が見えます】

 

毎年6月1日の山開きの時期には一部に残雪のあるコースで、カッティングなどでルート工作はしているが、足元に注意したい。

男女岳の北側を回りこむ新道コースは、緩やかになって片倉岳展望台に着く。東側に裏岩手の山々や烏帽子岳(乳頭山)、前方には田沢湖も見えている。

【残雪は一週間も経てば消えるかと思います。烏帽子岳は見えていましたが、田沢湖は見えませんでした】

山の花を愛でながら進むと木道を歩くようになる。山の西側を巻いて男岳と男女岳の間に到達するとお花畑に突入する。

チングルマやヒナザクラ、ミヤマキンバイ、ニッコウキスゲなどのお花畑の真ん中にのびる木道を行くと阿弥陀池の西端にたどり着く。目の前にはぐるりと木道に囲まれた阿弥陀池が広がり、7月の高山植物の最盛期には多くの登山客でにぎわう場所である。

 

【左が男女岳で右が男岳】

【お花畑はヒナザクラとミヤマキンバイが咲き始めたばかりです】

【歩き始めて1時間20分ほど経過しましたので、ここまでに愛でてきた花を紹介します】

ショウジョウバカマ

【この先たくさん見かけましたが、これと同じような濃い色が多かったです】

コイワカガミ

【両側に8個の鋸歯なので、10数個のイワカガミではないと思います】

ミヤマスミレ

【葉は花後に展開するというスミレサイシンではないと思います】

エンレイソウ

【何か所かで見かけた中で一番きれいな花です】

タカネザクラ

【これも一番きれいでした】

オオバキスミレ

【茎葉が接近してつき3輪生状になるというミヤマキスミレかもしれません】

イワテハタザオ

【ヤマハタザオ属はフジ、ウメ、エゾノ、クモイなどを冠しそれぞれ分布がはっきりしているそうで、イワテハタザオは岩手山と秋田駒ケ岳だそうです】

サンカヨウ

【この先に沢山咲いているだろうと思いましたがここだけでした】

ミヤマキンバイ

【この先沢山咲いていましたので、ここからキンバイ・ロードが続きます】

コメバツガザクラ

【枯れはじめている中から何とか見つけました】

ミヤマダイコンソウ

【ミヤマキンバイに埋もれるように咲いていた一輪と、ミヤマキンバイを並べてみます】

  

キバナノコマノツメ

【標高が上がってきた証拠でオオバキスミレと入れ替わるかと思いきや、見つけたのは後にも先にもこれだけでした】

【では山歩きを再開します】

この阿弥陀池の分岐から男岳の稜線に出ると、昭和45年に噴火した女岳を目の当たりにする。

エゾツツジやミヤマダイコンソウなども咲く細い稜線の道を行くと、わずかな距離で男岳に着く

 

【エゾツツジもミヤマダイコンソウもまだ咲いておらず、ミヤマキンバイの独り勝ちです】

【と言いながらコメバツガザクラを発見】

【前だけじゃなく横も気になり、わずかな距離でも前へ進みません】

【シラネアオイも咲いていました】

【山頂までもう少しですが又立ち止まりそうです】

【8時44分にようやくたどり着いた山頂は、最高峰の男女岳より山頂らしさを感じます】

西に田沢湖を俯瞰し、振り返ると横岳への鋭い稜線を境に、右にカルデラ火山地形に溶け込んだ小岳や女岳の山容。左は雲上のオアシスである阿弥陀池と、その背後に男女岳、そして遠望に岩手山がそびえる絶好のカメラスポットである。

【風がなく水面が鏡のような田沢湖と、左下には女岳からの溶岩流が外輪山で止められた様子が見えます】

【通称ムーミン谷を見下ろします。中央が小岳で右が女岳です】

【左に男女岳が見えますが岩手山は雲の中です】

【ここでザックを下ろして35分ほど大休止。おやつに小さなアンパンとお握りをそれぞれ一個食べました。】

【雲が少し払われ北には森吉山(もりよしざん 1454m)が見えるようになりました。】

【下山を始めても花が気になります】

阿弥陀池に戻り、湖畔の木道を避難小屋へ進む。小屋前から浸食防止杭に守られた階段状の登山道を秋田駒ケ岳の最高峰・男女岳に登ろう。一等三角点の頂からは、鳥海山、早池峰山、岩手山など北東北の名峰が展望できる。

【女目岳とも書くようで、妾という意味があると何かで読んだ記憶があります】

【なかなかの急登ですが花や周囲の山に見とれているといつの間にか山頂です】

【残念ながら名峰三座は見えませんでしたが、近くは良く見えました】

左から女岳、男岳、田沢湖

森吉山

烏帽子岳(乳頭山)とその奥に裏岩手連峰

阿弥陀池避難小屋に戻ったら、しばらく休憩としよう。付近には初夏まで残雪もあり、湿生に咲く花々も見られる。

【爽やかな微風で快適な男女岳でおやつを食べて15分休みましたので、小屋のトイレを借用しただけです。雪が消えた個所の花も少なくすぐに移動しました】

ここで男岳山頂~阿弥陀池~男女岳~阿弥陀池までの花を整理しておきます。

ノウゴウイチゴ

【男岳に登るときは気づきませんでした】

ヒナザクラ

【早池峰山のヒメコザクラに似ています。こちらのほうが少し大きいそうですが、個別に見たのでは分かりません】

ショウジョウバカマ

【ここの花は少し薄い色でした。コイワカガミの葉が鏡のように輝いています】

チングルマ

【確認できたのは男女岳への往復だけでした】

横岳方面への灌木帯の小道を登ると、男岳ともつながる横岳稜線に出る。南にカルデラ地形を俯瞰し、大焼砂や小岳、女岳、荒々しい男岳の山容を目にすることができ、魅力度抜群の登山ルートである。

大焼砂と小岳

女岳

男岳

稜線を少し東へ進むと横岳に着く。ここから国見温泉へ下るコースが分かれ、カルデラ外輪地形にコマクサなどが群生する大焼砂もあり、時間が許せば立ち寄ってみたい。

 

【まだ11時40分なので時間はたっぷりありますが、タカネスミレもコマクサもまだ咲いていないはずなのでパスしました】

大焼砂方面

横岳から灌木帯の稜線を北東に下って登り返すと焼森だ。烏帽子岳(乳頭山)方面への縦走コースなどの展望もよいこんもりと盛り上がる火山砂礫の頂である。一帯には養生ロープが張られ、タカネスミレやコマクサ、イワブクロなども見られる。

【いずれの花も見られませんでしたが、左奥の岩手山が姿を現してきました】

山頂から少し下がると焼け森分岐となる。ここで湯森山などへの縦走コースと分かれ、八合目方面への植生保護ロープに沿って左に進む。

左手上部に阿弥陀池避難小屋や男女岳を望みながら、花咲く草地と灌木帯の斜面を赤倉沢源流簿の小沢に下る。

【急なので慎重に下ります】

【登山道が深く掘れている所は花と目線が合って写しやすいです】

シラネアオイ

残雪期や降雨時以外は空沢となることもあるが、ペンキ印や細引きのコースガイドに沿って沢を渡り、小さな尾根に登り返す。あとはシャクナゲなどの多い低木帯に続く登山道を下ると出発地点の駒ケ岳八合目小屋前に戻り着く。

 

【焼森から1.2km歩いて戻ったこの場所。登る時はここを左へ進みました。右に行けば八合目小屋です】

12時50分に無事下山しました。この間の休憩以外の歩行時間は5時間30分で377枚の撮影時間が含まれています。

最後に阿弥陀池~横岳~焼森~八合目で見た花です。

ミヤマスミレ

【ハート形の葉に粗い鋸歯が数個あることからの判断です】

シラネアオイ

【離れていましたがうまい具合に写ってくれました】

ミヤマキンバイ

【ここもキンバイ・ロードですが出番を待つミヤマダイコンソウの葉が目立っています】

コイワカガミ

ミツバオウレン

【まとまって咲いている場所もありましたが花が小さいので映えません】

ミネズオウ

【この山では初めて見たもので得した気分です】

ミヤマキンバイ

【タカネスミレとコマクサが咲く前の焼森で撮影】

タカネスミレ

【気の早い花を発見しここでも得した気分です】

オオバキスミレ

オオカメノキ

【高さが1mもないので見下ろすことが出来ます】

ツバメオモト

【黒いのは虫です】

コミヤマカタバミ

ウスバスミレ

【かと思います】

ムラサキヤシオ

ベニバナイチゴ

歩行距離7kmでコースタイム3時間40分、標高差332m、累積標高差+-510のこのコースは私には丁度良く、阿弥陀池から横岳、焼森経由ではなく来た道を下ればさらに優しい山行となります。

季節が進みタカネスミレ、コマクサを見たくなれば大焼砂までの往復、さらにヒナザクラ、チングルマの群生を見たくなれば通称ムーミン谷まで下って男岳に登り返すというふうに、様々なコースを選択できることもこの山の魅力だと思います。

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骨太を昭和の男妨げる

2023-06-09 12:00:15 | 時事川柳

 政府は5日、男女共同参画会議を首相官邸で開き、女性活躍の重点施策を盛り込んだ「女性版骨太方針2023」の原案を示しました。原案に「東証プライム」上場企業での女性役員比率引き上げを掲げたのは、環境や企業統治などを投資判断の材料とする国際的な潮流を背景に、女性活躍が進まないと競争力が維持できないとの危機感があるからと、企業の現場も対応を急ぐとのこと。

 一方、女性の就労を妨げる「昭和型」の制度は残ったままで足かせになりかねない、女性就労には、長時間労働や、家事や育児の女性への偏りなど昭和時代からの慣行が立ちはだかる。とありました。ここで、最近聞いた知人の言葉を思い出しました。「近いうちに、息子が結婚を前提として交際している女性と初めて会うことになるが、そこでは昭和の親父を演じたい」その心は何となく分かると強く記憶していたものです。

 昭和の「男」から「女性版」骨太に結び付けてもらえるのか、心配していましたが目出度し目出度しを、一日遅れの投稿です。

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早池峰山(ヒメコザクラの花見 後編)

2023-06-02 16:35:46 | 旅行

山渓ハンデイ図鑑8増補改訂版高山に咲く花(山と渓谷社)で確認しながら整理しました。

先ずは小田越登山口(1250m)から一合目御門口(1400m)までの花です。

ミツバオウレン(高さ5~10cm 花の直径7~10mm)

ミヤマスミレ(高さ5~8cm 距の長さ6~8mm)

花は大きいとの表現で、確かにタチツボスミレ、ウスバスミレに比べてでかいです。

コミヤマカタバミ(高さ5~15cm 花の大きさは言及なし)

 

オサバグサ(高さ10~25cm 花の大きさは言及なし)

シカの食害対策の網の中で咲き始めていました

ウスバスミレ(高さ4~6cm 花の大きさは言及なし 距の長さ2mm)

葉の表面とふちに毛があるチシマウスバスミレを探していますが未だに発見できません。

チシマザクラ(高さ0.5m~5m 花の大きさは言及なし)

昨年までは沢山咲いた花に目を奪われて、葉柄や花柄、萼筒に開出毛を確認できないので、タカネザクラとしていました。

次は一合目御門口(1400m)から五合目御金蔵(1700m)までです。

ミヤマシオガマ(高さ5~15cm 花は長さ20~30mm)

登る時は気づかず下りるとき一合目のすぐ上で見つけました。このような低い場所で見た記憶がありません。

チシマザクラ

ミヤマキンバイ(高さ7~20cm 花の直径は15~20mm)

高さも直径も他の山の花に比べ小さいようです

 

ヒメコザクラ(高さ3~10cm 花の直径8~9mm)

北上山系の別の山で発見されたとの情報もあるようですが、固有種として掲載されています。

チシマアマナ(高さ7~15cm 花被片は長さ10~15mm)

高さのわりに茎が細い頭でっかちは風に揺られて写しにくいです。

 

ナンブイヌナズナ(高さ2~10cm 花柱は長さ0.2~0.5mm)

例年この株が真っ先に咲くようです。

次は五合目御金蔵(1700m)から八合目鉄梯子(1800m)までです。

ウラシマツツジ(高さ2~2.5cm 花の長さは6~8mm)

この場所はイワウメの群生地で花はこれからです。ウラシマツツジの新葉は未展開なので枯葉の中から小さなクリーム色の壺型を探しました。

ヒメコザクラ

ミヤマキンバイ

さらに高さが低くなったようです。

ナンブイヌナズナ

これからです。

 

最後は八合目鉄梯子(1800m)から山頂(1917m)までです。

ヒメコザクラが咲き始めていますが、ほかの花は確認できませんでした。

この先週を追うごとに花は様変わりし、ハヤチネウスユキソウ、ミヤマアズマギク、ミヤマオダマキ、ナンブイヌナズナ、イワウメ、チシマフウロ、ナンブトラノオなどでにぎやかになると思います。そんな花だよりを聞けば足がウズウズすると思いますが、今はまだ疲れが残っており山はしばらくいいかなです。

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早池峰山(ヒメコザクラの花見 前編)

2023-06-02 09:59:57 | 旅行

5月31日に早池峰山(はやちねさん 1917m)に登った様子を、登りについては「岩手の名峰徹底ガイド 早池峰山(岩手日報社)」、下りについては「ヤマケイ・アルペンガイド2東北の山(山と渓谷社)」記述に沿いながら紹介します。【  】内は私の感想などです。「河原の坊」はガイドブックによっては「河原坊」とあり、「御金蔵」は現地の案内板には「お金蔵」とあります。

小田越(おだごえ)から御門口(ごもんぐち)

早池峰山の中でも、比較的傾斜が緩く歩きやすい小田越コース。河原の坊(かわらのぼう)登山口から登り、小田越を下るルートが人気だ。【緩いといっても2.0kmの車道歩きに続く標高差667m歩行距離2.7kmは辛いです】

【河原の坊登山口からのルートは崩落個所があり通行止めなので、小田越コースを往復しました】

河原の坊から45分ほど舗装道路を歩くと、登山口に着く。

【立ち止まったのはムラサキヤシオを写したこの時ぐらい】

【早池峰山の南に位置する薬師岳(やくしだけ 1645m)が見えてきたのでもう少し】

【7時12分に歩き始めて7時45分に着きましたので、所要33分は早すぎるくらいです】

【期間限定で運行されるシャトルバスを利用出来れば楽ですが大勢の登山者で賑わいます】

アオモリトドマツ(オオシラビソ)の林の中、木道を行く。森林帯が終わると展望が開け、キンロバイが咲く一合目の御門口。

【キンロバイはまだ咲いていませんでした。花の写真は後でまとめて紹介します】

 

 

ここからは、ミネカエデなどの低木が生える岩礫地帯へと変わる。

御門口から山頂

御門口に立ち山頂を見上げると、ハイマツの合間から累々たる蛇紋岩が顔を出す、圧倒的な光景が広がる。

【振り返れば薬師岳が間近に見えます】

三合目付近からは高山植物が咲き誇り、ハヤチネウスユキソウ、ナンブトウウチソウなどが、そこかしこに見られるようになる。

【咲いているのはヒメコザクラ、チシマアマナ、ミヤマキンバイなどでした】

ブロックにように積み重なった岩の道を登りながら、植生の見事さにシャッターを切る人の姿も少なくない。

【この岩のことでしょうか】

【私もその一人で、一度の山行で400枚以上写すことがあります。花が小さいため写真では良く分かりませんが、ここは花の密度が高く、ヒメコザクラ、チシマアマナ、ミヤマキンバイが咲いていました】

五合目の御金蔵(おかねぐら)は、祈願すれば富が授かるともいわれる場所。付近にはイワウメの群落が見られ、このあたりで一休みするのも良い。

【御金蔵には毎回祈願しておりますがまだ授かっていません。ここのイワウメは見事ですしチシマフウロも沢山見られますが今はまだです】

その後は竜ヶ馬場と呼ばれる、緩やかで展望の開けたハイマツ帯を進む。

ここから先も、ナンブイヌナズナやミヤマオダマキ、ナンブトラノオなどの花々が途切れなく見られる。

【ナンブイヌナズナが咲き始めていましたが他はまだです】

【途切れなくとは、春から秋まで様々な花が途切れなく、登山口から山頂まで途切れなく、両方の意味があると思います】

八合目、天狗の滑り岩と呼ばれる巨岩には鉄梯子が架けられており、この前後では傾斜も少し増す。小田越コースでは一番の難所である。

【込み合っていれば写真を撮っている場合ではありませんが先ず1段目】

【その上の二段目は二基並んでいます】

【前後に誰もいないのでゆっくりと写し、八合目で一息入れました。薬師岳が下に見えます】

岩場を登りきると、御田植場(おたうえば)と呼ばれる湿地帯に出る。 

手前の分岐で右側へのルートを取ると、剣ヶ峰へと至る尾根道である。

【山頂はこちらです】

御田植場付近からは植生の様相も少し変わり、チングルマやコバイケイソウ、ヨツバシオガマなどが見られるようになる。湿地帯は植物保護のため木道になっている。

【雪解けを待つ花々が眠っていることと思います】

賽の河原と呼ばれる、小石が積み上げられたポイントを過ぎ、右手に門馬口・平津戸コースの合流点を見送る。付近に点在する花々の群落を楽しみつつ、すぐ先の岩場を登ると間もなく山頂に到着する。

 

【北から登る門馬口・平津戸コースは静かな山行が楽しめるそうですが、私には楽しみより苦しみが勝りそうです】             

山頂

山頂には、早池峰神社の奥宮や山頂避難小屋がある。南側にはすぐ目の前に薬師岳(やくしだけ 1645m)が迫り、北側には姫神山(ひめかみさん 1124m)などが連なる北上高地の連峰を望む。

さらに西に目を向けると、岩手山(いわてさん 2038m) や天気が良ければ遠く鳥海山(ちょかいさん 2236m)まで望むことができる。

奥宮

山頂避難小屋

姫神山

【岩手山や鳥海山は見えませんでしたが、西を見れば北から和賀岳、焼石岳、須川岳(栗駒山)と続く奥羽山脈は見えました。下山中一合目からの写真です】

和賀岳

焼石岳

須川岳(栗駒山)

【山頂到着は10時57分で登山口からの所要時間は小休止を含めて3時間12分、これまでとほとんど変わりませんでしたが疲労感は一番だったように思いました。意外と広い山頂では12時丁度に下山を始めるまで1時間ほど休憩し、カップラーメンとお握りを食べコーヒーで寛ぎました】

 

下山

避難小屋の前から小さな岩場を下り、門馬方面へ下る道を左に分け、平坦な稜線を東進する。途中木道が敷設されている御田植場の湿原にはヨツバシオガマはハクサンボウフウなどが一面に咲いている。

【開花が待たれます】

 

さらに数分進んで右折小田越コースを下る。2009年に、そのまま尾根上を東へ進み、剣ヶ峰を経て川井方面へ下る道が整備されたので入り込まないように注意したい。

【一度だけ剣ヶ峰まで往復したことがありますが、これからは出来るだけ楽をしたいのでそれが最初で最後かと思います】

ほどなく長い鉄バシゴがあるので慎重に下ること。その後も正面に薬師岳を見ながら急な岩場の下りが続く。やがていったん緩い下りになる。五合目の御金蔵をすぎると再び急傾斜の下りになる。

【ほどなくと言っても疲れている体にはきついです】

 

【急な岩場は写していません 今日2回目の御金蔵です】

 

ハイマツ帯の中の巨岩を越えていく歩きにくい道になると、ほどなく一合目の御門口に着く。

【ホントに歩きにくいです ホントはほどなくではありません】

  

 

ここから展望のない樹林帯の道になり、やがて木道が現れると小田越は近い。県道の峠の小田越から舗装された道路を35分ほど歩くとバス停のある河原坊へ着く。

 

【15時22分に駐車場に到着しました。駐車場の下がキャンプ場です】

【山頂での大休止を除く小休止を含む歩行時間は6時間28分(コースタイムは5時間30分)でした。これまでの記録を見れば5時間40分から7時間48分までと様々で、花の撮影時間で大きく変わります。今回が一番疲れたように思うのは歳を取ったせいだと思います】

               沢山のお花は後編で紹介します。

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