山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

秋田駒ヶ岳(春夏秋の花)その2

2023-07-25 21:40:16 | 旅行

片倉岳展望台から再開します。ガスが抜けきらず、見え隠れする最高峰の男女岳(おなめだけ)と下界です。

ハクサンシャクナゲ

点在する程度で大雨に叩かれたのか傷みが目立ちます。

ここだけはまとまって咲いていました。

ハクサンシャジン(タカネツリガネニンジン)

花期はも少し先かもしれません。

ヤマハハコ

まとまって咲くもの、単独で咲くもの様々でした。

ミヤマトウキ(別名イワテトウキ、ナンブトウキ)

分布は北海道、本州(滋賀県以北)とありますが、基準標本は岩手県南部地方とのこと。

同定のポイントとして「葉は広三角形、2回3出複葉、表面につやがある」から判断しました。

イチヤクソウ

ベニバナイチヤクソウは見たことがありますが、白いものは初めてだったので慎重に調べました。萼片が三角形で先がとがるコバノイチヤクソウではなく、披針形というイチヤクソウと判断しました。

ネバリノギラン

最近早池峰山で覚えたばかりで、花茎全体に線があり、触るとベタベタするそうですが未確認です。

タカネアオヤギソウ

背景が緑だと目立ちませんが、上の方に青空が見えてきました。

トウゲブキ(別名エゾタカラコウ)

高さが30~80センチで40~120センチのマルバダケブキより低いことは分かりますが、決め手は総苞の基部や頭花の柄の基部に苞葉の有無で、確認出来ましたのでトウゲブキと思われます。

 

ゼンテイカ(別名ニッコウキスゲ)

群生も見られましたので別途紹介します。

ミヤマウスユキソウ(別名ヒナウスユキソウ)

分布は秋田駒ヶ岳、焼石岳、鳥海山、月山、朝日山地、飯豊山と東北の日本海側の高山です。

ここ阿弥陀池からから男岳(おだけ)へ向かいました。

エゾツツジ

分布は北海道、本州(八幡平、岩手山、秋田駒ヶ岳、神室山)です。

男岳山頂です。

ウメバチソウ

山頂で秋の花の蕾を見つけました。

10時から20分ほど休んでから最高峰の男女岳(おなめだけ)に登るため下山を始めました。

タテヤマウツボグサ

タテヤマウツボグサ(高さ20~40センチ 葉柄はないかあっても短い)なのか、ミヤマウツボグサ(高さ10~30センチ 葉柄は1~3センチ)か迷うところ、高さから判断しましたが葉柄は未確認です。

ミヤマリンドウ

色の濃さからタテヤマリンドウではないと判断しました。

シロバナトウウチソウ

分布は東北地方で基準標本は岩手県の高山とありました。

ミヤマダイコンソウ

前回(6月28日)訪れた時は沢山咲いて壮観でしたが少なくなりました。

ミヤマコウゾリナ

花が似ているカンチコウゾリナは総苞が黒味を帯び、長さ1~2ミリの剛毛があり先が二つに分かれています。

ミヤマキンポウゲ

数は少なく見落としそうでしたが、光沢のある花を何とか確保しました。

キタヨツバシオガマ

これまでヨツバシオガマと紹介したこともありますが、「山渓ハンディ図鑑高山に咲く花」に従いキタヨツバシオガマとしました。それぞれの分布、花序を比較します。

キタヨツバシオガマ(北海道、飯豊山以北の東北地方 7~12段) ヨツバシオガマ(東北地方南部~中部地方 2~7段)

エゾシオガマ

ヨツバシオガマ、ミヤマシオガマなどに比べ、花の色だけでなく形も地味な印象です。

 

次に登ろうと考えていた男女岳(おなめだけ)ですが、団体さんで混雑しているようなので止めました。

そこで目についたのが遅くまで雪が残っていた場所で、白い花が沢山咲いているようでした。きっと春の花が見られるだろうと期待しながら向かいましたので、その様子はその3で紹介します。

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秋田駒ヶ岳(春夏秋の花)その1

2023-07-25 15:54:28 | 旅行

7月23日(日)に秋田駒ヶ岳の八合目~阿弥陀池~男岳~横岳~焼森~八合目と歩いてきました。曇りがちの天候でしたのでお花を中心に紹介します。

ヤマブキショウマ

歩き始めて真っ先に目につきました。先般早池峰山で見たミヤマヤマブキショウマを確認する際に、ヤマブキショウマの小葉の質は薄く、先は細長くとがる、と知ったばかりでした。

マルバシモツケ

全縁か葉の先端に数個の鋸歯があって、花は似ているイワシモツケを探しましたが見つかりませんでした。

ハナニガナ

舌状花は10~11で、八合目から山頂までの広範囲で見られました。

ニガナ

舌状花は5~7で、下山時八合目に近い場所で見つけました。

シロバナニガナ

黄色いハナニガナよりは少なかったですが、広範囲で見られました。

モミジカラマツ

葉が拳状に分裂するので、ミヤマカラマツやカラマツソウと間違うことはありません。

ミヤマカラマツも見かけたような気がしますが写っていませんでした。

ミヤマホツツジ

象の花のような雌しべが特徴で、分布は北海道、本州(中部地方北部、蒜山、大山)と広いですが、基準標本は岩手県の高山とありました。

オニアザミ

鳥海山の固有種であるチョウカイアザミと似ていますが、チョウカイアザミは花冠の狭筒部と広筒部の長さがほぼ同じで、本種は狭筒部が広筒部よりも短いです。

イワオトギリ

高さ20~60センチのオトギリソウに比べ低いことからの判断で、葉に黒点が多く、明点がすこしまじる、という特徴のうち黒点は確認出来ました。

ウゴアザミ

高山帯に見られるアザミの仲間は種類が多くて同定が難しいですが、山ごとにすみ分けているので幸いです。分布は本州(八幡平、秋田駒ケ岳、鳥海山、月山、朝日岳)とありました。

ヨツバヒヨドリ

見る機会がほとんどないため自信がりません。

オニシモツケ

これも見る機会がほとんどありませんが、拳状に5裂した葉と耳状の托葉が茎を抱く特徴が確認出来ました。

エゾニュウ

山地の草地などに生える高さ2~3mの多年草とありますが、高さ1~2mのアマニュウかもしれません。

ミヤマアキノキリンソウ

早くも秋の気配を感じさせる花が現れました。

7時47分に歩き始めて40分ほど経過しましたが、コースタイム60分の阿弥陀池までの3分の1ぐらいしか進んでいません。ブロブも進みませんのでこの先はその2に譲ります。

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