そぞろ歩き 2

彩の国を中心に、身近な自然や歴史あるいは文化的スポットを訪ね、その魅力を写真等でご案内。

群馬大学工学部同窓記念会館(群馬・桐生市)

2012年12月30日 | Weblog

群大工学部 同窓記念会館(国登録有形文化財 旧桐生高等染織学校本館・講堂)

 織物の街として栄えた桐生市、その歴史の足跡である近代化遺産が数多く残されている、この群馬大学工学部「同窓記念会館」もその一つである。
 桐生市の案内によれば、

 織都桐生に繊維関係の高等教育機関をという願いがかない、大正5年に染織と紡織の二科を専門とする桐生高等染織学校が設置されました。その後、桐生工業専門学校の時代を経て、昭和24年には群馬大学工学部となり現在に至っています。
 大正5年の創立時に建てられた本館玄関の一部と講堂が、この同窓記念会館として残されています。創立時は敷地の中央に建っていましたが、昭和47年の校舎新築時に現在の場所に移築復元されました。
 この建物は、西洋木造建築の技法とデザインの習得がようやく完成した時期のもので、特に、講堂内はハンマービームと呼ばれる独特な屋根構造をもち、教会堂のように厳粛でありながら華やいだ空間を創りだしています。 と、記されている。
 
  桐生市公式ホームページ

 
群大工学部同窓記念会館等の案内(クリックすると拡大します)  会館正面玄関

 
講堂入口  現在も活用されている講堂内(映画のロケにも使われているとか)

 
 「教会堂のように厳粛でありながら華やいだ空間を創りだしている」と、云われる

 
併せて国登録有形文化財に登録されている守衛所(現役 旧桐生高等染織学校門衛所)

群大工学部同窓記念会館 地図
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秩父札所第四番 高谷山金昌寺(埼玉・秩父市)

2012年12月23日 | Weblog

大わらじが懸けられた仁王門

 秩父札所4番高谷山金昌寺は、大わらじがかけられた仁王門が特徴の札所
 大わらじがかけられた仁王門をくぐると1,319体にも及び石仏群に圧倒される。夫々の石仏は豊かな様々な表情を見せ、見飽きることはない。
 この石仏群は、寛永元年(1624)当時の住職が石造千体仏安置を発願し、7年の歳月をかけて成就したものと伝えられている。

 また、有名な子育て観音像はお堂の右手に安置され、膝に抱く子供を見るまなざしは慈愛に溢れ見る者の心を和ませる。
 このは金昌寺は、盆地と山地の境界に建立されていて、山内の崖には「不整合」と云われる地層が残り下部に三波川帯の蛇紋岩(約8,500万年前~約6,500万年前)、上部に秩父盆地内の礫岩層(約1,500万年前)が見られる。
  駐車場あり(無料)

  
仁王門内の仁王様

 
仁王門をくぐると、1319体にも及びと云われる石仏群に圧倒される。

 
参道両側に安置されている多数の石仏群

 
有名な子育て観音像は、お堂の回廊右手にある その眼差しは慈愛に溢れている

 
この崖は、下部に三波川帯の蛇紋岩、上部に秩父盆地内の礫岩層との不整合地にある

 
観音堂に安置されている大観音様

  
木漏れ日が注ぐお顔は様々な表情を見せてくれる(合掌)

 高谷山金昌寺 地図
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秩父札所三十二番法性寺 般若お舟観音(埼玉・小鹿野)

2012年12月16日 | Weblog

般若堂と札所遠望

 秩父札所三十二番法性寺は、同寺の縁起によれば、奈良時代、行基の開創と伝えられ、一刀三礼して本尊聖観世音菩薩を刻したと伝えられています。
 また、弘法大師が大般若経六百巻を一晩のうちに書き上げたと伝えられることから、当地が「般若」と言われるようになりました。
 しかし、文献で明らかにされるのは、鎌倉時代貞永元(1,232)年眼応玄察和尚が曽祖開山であり、当時は密教系であったことが推察されます。
 その後江戸時代に、曹洞開山智外宗察がほぼ現在の形に伽藍を整えました。と記されています。
 「般若山」の額をかかげた山門は、白木の精巧な造りで、札所では唯一の鐘楼門で楼上は鐘を吊る為、化粧屋根になっている。
 また、舞台造りの観音堂は、方形屋根、三間四面で内陣の外側は吹抜けになっている。
 般若堂には急な石段を登らなくてはならないが、
奥の院(等身大の青銅製の大日如来が建立されている)へ行くのには更に厳しい登りとなっている。この奥の院の建立されている岩場が大きな船の舳先の様な形をしているのでの「お舟観音」の由来とも云われている。本寺には、誤って落ちてしまった江戸の町人の手代の話があり、観音様のご利益で怪我がをしなかったばかりか盲目の主人の眼が開いたと云う。言い伝えが残されている。
 なお、
今回は、奥の院の拝観を残念ながら断念した。
  駐車場あり(無料)  法性寺(般若お舟観音)公式ホームページ

 
秩父札所32番寺の般若山の額をかかげた山門、秩父札所では唯一の鐘楼門と云う

 
山門をくぐると急な石段が待ち構えている   札所も長い石段の途中にある

  
石段の途中には石仏などが数多く建立されている 見上げると般若堂が迫ってくる

  
  ようやく般若堂到着

 
般若堂からの眺め


般若堂の裏にお堂があって子授けのご利益があると云われるお地蔵様が祀られている。

般若お舟観音 地図
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秩父夜祭(埼玉・秩父市)

2012年12月09日 | Weblog

6基の笠鉾・屋台の中で最大の下郷笠鉾(高さ7m、重さ20t)のギリ回し

 日本三大曳山祭として有名な「秩父夜祭」を見学した。
 この夜祭は、Wikipediaによれば、 
 秩父夜祭とは、12月1日から6日に開催される埼玉県秩父市の秩父神社の例祭のこと。2日が宵宮、3日が大祭であり、提灯で飾り付けられた山車(笠鉾・屋台)の曳き回しや、冬の花火大会で知られる。
 大祭の3日の午後6時半頃に、秩父神社から1kmほど離れた御旅所に向けて御神幸行列が出発し、6台の笠鉾・屋台がそれに続く。御旅所下の団子坂を笠鉾・屋台が曳き上げられる頃にクライマックスを迎える。
 京都の祇園祭、飛騨の高山祭と並んで日本三大美祭及び日本三大曳山祭の一つに数えられる。 と、記されています。

 
 多数の参拝者が訪れた秩父神社    笠鉾・屋台曳行に先だつご神馬等の神社行列

 
中町通りから聖人通りへギリ回し(辻での方向転換) は超アナログの世界

 
観客の声援に応える本町屋台(高さ6.5m、重さ12t) 聖人通りへギリ回し成功 
      
 
  秩父屋台で最古の宮地屋台(高さ6.5m、重さ12t)


秩父市街は祭りの余韻が漂っていた

撮影場所秩父地方庁舎北交差点地図
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「のこぎり屋根」の旧繊維工場遺産探訪(群馬・桐生市)

2012年12月02日 | Weblog

旧金谷レース工場 『レンガ(国登録有形文化財)
パン工房『レンガ』としてオープンしたレンガ造りの旧金谷レース工場

 織物の街として栄えた桐生市、その歴史を感じさせる趣のある建物も多く現存している。
 今回は、NPO法人「桐生再生」のボランティアガイドさんの案内により「のこぎり屋根」コースを探訪した。
桐生の街は、同法人の案内によると、「地元出身の史家羽仁五郎氏が日本の『フィレンツェ』と称したほど絹織物の製造と商いが盛んな『まち』であり、天領であった為に職人・商人の自由都市国家的気性は近代的日本の地方都市に於いて特異な発展を遂げました。
 そのためそれらの足跡である近代化遺産や織物産業に欠かせないのこぎり屋根などの産業遺産が多数点在しています。」と記されています。歴史を訪ね、散策するのにもお勧めのコースです。
 
「のこぎり屋根」コース
 コース
桐生天満宮(県指定重要文化財) 群大工学部同窓記念会館(国登録有形文化財) 旧金谷レース工場 『レンガ』(国登録有形文化財) 旧住善織物工場『工房・金田丸岡平』 旧齋憲テキスタイル工場『かない屋ワインセラー』 金子織物(商品説明) 岩秀織物(機織現場見学)
 
・説 明
 天満宮は桐生新町の宿頭として遷座している権現造りの社殿です。純情きらりや未来遊園地の撮影に使われた群大工学部同窓記念会館は桐生高等染織学校で創立当時の本館および講堂として建築され、ゴシックスタイルを基調とした大正時代の雰囲気を残しています。今回新たにパン工房『レンガ』としてオープンしたレンガ造りの旧金谷レース工場、市内唯一の鉄筋コンクリート造りの旧住善織物工場、大谷石造りの旧齋憲テキスタイル工場などをめぐります。
  NPO法人「桐生再生」

 
 桐生天満宮(次の機会にご紹介)  群大工学部同窓記念会館(次の機会にご紹介)

 
旧金谷レース工場 『レンガ』                 旧住善織物工場     

 
 旧齋憲テキスタイル工場       かまぼこ屋根の旧織物工場

  
 
   瓦葺の「のこぎり屋根」       織物を保管した蔵と住居が一体化

 
岩秀織物(機織現場見学)

探訪付近旧金谷レース工場 『レンガ』 地図
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