札所33番“菊水寺”寺の名前の由来「菊水の井」があったこと
延命山菊水寺は参道の正面に「正大悲殿」の額を掲げる入母屋造りの観音堂は秩父札所33番。観音堂の内部は広い土間で、本尊(聖観音)を間近く拝むようになっている。
本尊は一木造りの県指定文化財で藤原時代の秀作。
本堂右手の壁面には、名高い「子がえしの絵図」が掛かっている。秩父聖人と言われる井上如常が奉納したもの。如常はこの絵の中で、嬰児殺しの悲惨な風習を戒めて、わが子を圧殺するなど極悪非道の所業だと母親をはげしく責めている。
また、左側には孝行和讃と、唐の楊夫人がわが子を差し置いても姑の老婆に乳を与えている彩色絵の奉額がある。
本堂前の芭蕉句碑、寛保年間に建てられたもので県内最古と云われている。
参道 歴史を感じさせる寺額
芭蕉句碑 寒菊やこぬかのかかる臼の端
左:唐の楊夫人、姑の老婆に乳を与えている奉額 右:名高い「子がえしの絵図」
札所33番 延命山菊水寺 地図
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