そぞろ歩き 2

彩の国を中心に、身近な自然や歴史あるいは文化的スポットを訪ね、その魅力を写真等でご案内。

戸崎の浅間塚(埼玉・上尾市)

2011年02月27日 | Weblog

昔の名残を残す、戸崎の浅間塚(富士塚)

上尾市教育委員会の案内によると、
浅間塚は、一般には「富士塚」ともいわれ、江戸時代後半から江戸を中心とした地域で造られるようになった塚です。これは当時流行した富士浅間信仰によるもので、富士山参詣が難しいことから、女性や子どもでも簡単に参拝ができるように、居住地の近くに富士山を模した塚を祭るという趣旨で造られたものです。特に埼玉県東部地方の富士塚では、「初山」と呼ばれる民俗行事と関連があります。この初山行事は、7月1日に生まれて間もない子どもを富士塚にある浅間神社に参拝させ、子どもの健康を祈願するというものです。
 「戸崎の浅間塚」は「浅間様」といわれる富士塚です。高さ約4.8m、直径約25mの円形の塚で、市内最大級の富士塚です。築造年代は不明ですが、19世紀前半と考えられます。
この塚と塚上にある浅間神社は、戸崎村の創始伝承の中で開発領主とされる長沢家が所有し、塚で行われる行事を祭主としてつかさどっています。現在は、塚上だけに社殿がありますが、以前は塚下にもあり、塚上を高浅間、塚下を下浅間といいました。当時は、高浅間を男が、下浅間は女が参拝するものだといったそうです。
 
毎年7月1日には、前述の初山行事を長沢家と、その直接の古い分家といわれる3軒、それに挟み箱持ち役の1軒を加えた5軒の家で執行しています。参拝者は、市内旧大谷村の範囲とこれに隣接するさいたま市の一部地域の人が多く、初山で参拝する子どもには、祭主が肌着の後ろ襟の内側に判子を押します。このように「戸崎の浅間塚」は、独特な歴史的背景と民俗的背景とを持った塚であり、上尾市とその周辺地域の民俗信仰を考える上で重要な民俗文化財といえます。 と、記されています。
 なお、上尾市の浅間塚は、他に小塚浅間塚(上尾市平方)が民俗文化財・有形民俗文化財指定されている。

   上尾市教育委員会 の公式ホームページ
   駐車場:隣接する大宮花の丘農林公苑駐車場利用(無料)

 
境内は昼間でも薄暗い   力石(風雨に晒されたせいか文字の判読不能)

 
浅間塚の頂きには
浅間神社が鎮座される(左の画像をクリックすると由来が見られます)

 
浅間塚の頂きから見下ろすと、高さが実感する

 
隣接する
「大宮花の丘農林公苑」(さいたま市)と浅間塚(浅間神社)の

戸崎の浅間塚(浅間神社 地図
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圏央道川田谷高架橋上部工事現場(埼玉・桶川市)

2011年02月20日 | Weblog
高所作業車の15mからの高さから見る工事中の圏央道高架橋

「開通後は車え走ることしか出来ない橋の上を歩き、いろいろな体験をしてみませんか?」とのキャッチコピーに興味を持ち、圏央道川田谷高架橋上部工事現場見学会に参加してみた。( 左画像をクリックしますと拡大します)
普段、厳つい(失礼)工事担当者の笑顔に迎えられ、恐る恐る仮説階段を登り高架橋へたどり着くと、高架橋上の工事現場には測量体験、鉄筋探査体験、PC板で体重測定、PCクラウト注入体験等々の様々な体験コーナーが用意されていて、訪問者を楽しませて?いた。
 特に、15mの高さにもなる、高所作業車の体験乗車は大人気! 大人も子供も興奮した様子であった。
ここに、その時の体験模様を紹介しまが、機会があったら、皆様も是非見学する事をお勧めします。

 
15mからの高さからの圏央道高架橋は圧巻

 
工事中の圏央道高架橋(左車線は八王子方面) 高所作業車

 
高架橋のジョイント部分(櫛のような部分で揺れを吸収) 想像以上に道路幅があった

 
高架橋上に作られた見学場所と鉄筋探査体験コーナー

 
PCクラウト注入体験コーナーやPC板で体重測定コーナーでの熱心な説明に感謝

圏央道川田谷高架橋上部工事現場 地図
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多気比売神社(埼玉・桶川市)

2011年02月13日 | Weblog
 多気比売神社(たけひめ神社)拝殿
 
先週の桶川市「坂田氷川神社」に続き、同市篠津にある、多気比売神社を訪ねてみた。
境内の市教育委員会の案内板によるとこの多気比売神社は、平安時代の書物である「延喜式」(927年完成)に収められている神名帳にその名が記されている市内で最も古い神社であり、その祭神は「豊葦建姫命」である。また、この神社は「ひめみやさま」と親しまれ、古くから安産の神として婦人の信仰を集めてきた。」と記され、また、境内にあり、同市の指定天然記念物である、大シイについて「現在、市指定天然記念物となっている「多気比売神社の大シイ」は、樹齢約600年と推定され、その規模は以下のとおりである。

樹高 13m 根廻り 6.7m

枝張り 17m(南北) 14.1m(東西)

境内にある他の樹木とともにこの大シイは、鎮守の森として篠津地区の人々の信仰と親愛の情によって守られ、今なお、五月末ごろには黄色い房状の花が咲き、やがて小さなシイの実をつける。」と、案内されていた。

なお、多気比売神社前の赤堀川沿いには約1Kmにわたって桜並木が続き、「篠津の桜堤」として地元の人々の桜名所となっている。


  駐車場:有り(無料)
 
神社入口の大シイは、その存在感を見せていた

 
拝殿の飾りは優美なもの(右画像をクリックすると拡大します)

樹齢約600年と推定され大シイ(右画像をクリックすると案内がご覧頂けます)

 
スタジイの巨木

 
33貫目(124キロ)の力石(左画像をクリックすると案内がご覧頂けます)

多気比売神社 地図
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坂田氷川神社(埼玉・桶川市)

2011年02月06日 | Weblog

坂田氷川神社 拝殿

桶川市坂田に鎮座する「坂田氷川神社」、比較的小規模の神社ながら坂田台地の一角に根をおろし、鎮座されている。
境内に隣接する市立のわんぱく村は子供達の人気スポットであり、近くの加納小学校は俳優、本木雅弘さんの出身校とのこと。
この神社の不思議なのは、ご由緒や案内板は全くなく、また、インターネットで調べても詳細は不明なこと。
小ぶりと言え、境内も比較的広く手入れも行き届いているので、せめてご由緒位掲げて頂きたいものである。

  駐車場:有り(無料)

 

 
社叢も多く、この一角は昼間でも薄暗い
 
境内も比較的広い
 
末社と神楽殿

坂田氷川神社 地図
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