そぞろ歩き 2

彩の国を中心に、身近な自然や歴史あるいは文化的スポットを訪ね、その魅力を写真等でご案内。

山百合が自生している武蔵丘陵森林公園(埼玉・滑川町)

2010年07月25日 | Weblog
ユリの王様“やまゆり” やまゆりが自生しているには日本だけ!
 
 “初夏の散策おすすめコース!やまゆり浪漫街道”
 国営の公園のキャッチコピーもおしゃれですね。たしかに公園内の気温は樹木のせいか、とても涼しく暑さを忘れさせてくれる。
 公園の案内によれば、里山の自然が残る森林公園にはユリの王様“やまゆり”が約10,000株が自生しているという。 やまゆりの花が咲くまでは5年から7年かかり、現在、約3,000株の華麗な花とやさしい香りが楽しめると、ある。
 公園の開花情報:7/23現在、旧鎌倉街道沿いか~梅林がお勧め。旧鎌倉街道沿いの「紅筋」はつぼみで、まもなく開花する。
 中央口からの園路沿いでは林の中にしなやかに咲くやまゆり、梅林では、一株にたくさんの花をつけた豪華なやまゆりと、違った風情が楽しめる。

  武蔵丘陵森林公園の公式ホームページ
  駐車場:有り(有料 600円)   入園料:400円(65歳以上 200円)
 ※近隣の民間駐車場の方がお得! 入口までの距離により、200円~300円

 
やまゆりの小径の案内板 この小径以外にも園内各所で咲いている

 
やまゆりの小径は公園内でもっとも山百合の花数が多いところ

 
都市緑化植物園展示棟では木の人形がお出迎え!(やまゆりの展示やお土産品コーナーがある)

 
園内を快走する??(こんな乗り物で公園内を走れるのかな~)

武蔵丘陵森林公園 地図
(「地図」もしくは「ユーザ地図」をクリックすると大きい地図にジャンプします)

三峯神社(埼玉・秩父市)

2010年07月18日 | Weblog
修復なった三峯神社 拝殿

 ウィキペディア(Wikipedia)によると、
 三峯神社(みつみねじんじゃ)は、埼玉県秩父市三峰にある神社である。秩父神社、宝登山神社と並ぶ秩父三社の一つ。旧社格は県社で、現在は神社本庁の別表神社。
伊弉諾尊・伊弉册尊の二神を主祭神とし、造化三神と天照大神を配祀する。参道入口には珍しい三ツ鳥居がある。山奥の聖域であり、通常の神社とは趣が異なる。
 社伝によれば、景行天皇の時代、日本武尊の東征の際、碓氷峠に向かう途中に現在の三峯神社のある山に登り、伊弉諾尊・伊弉册尊の国造りを偲んで創建したという。景行天皇の東国巡行の際に、天皇は社地を囲む白岩山・妙法山・雲取山の三山を賞でて「三峯宮」の社号を授けたと伝える。伊豆国に流罪になった役小角が三峰山で修業をし、空海が観音像を安置したと縁起には伝えられる。
 また、三峰信仰の中心をなしているものに、御眷属(山犬)信仰がある。 この信仰については、「社記」に享保12年9月13日の夜、日光法印が山上の庵室に静座していると、山中どことも知れず狼が群がり来て境内に充ちた。法印は、これを神託と感じて猪鹿・火盗除けとして山犬の神札を貸し出したところ霊験があったとされる。
 等々と記されている。

  三峯神社の公式ホームページ   駐車場:有り(有料 500円)

 
三峯神社のご由緒(画像をクリックしますと拡大します) この三ツ鳥居から参道がが続きます

 
深山 薄霧の中の三峯神社 本殿 他

 
極彩色の漆塗りが見事な拝殿の彫刻(右の画像をクリックしますと拡大します)

 
弘化2年(1845)建立の青銅鳥居から拝殿を望む 拝殿から八棟木灯台(左)、手水舎(右)を望む

 
境内の祖御社等の社         神楽殿
三峯の神楽は霧の流れる境内にひびく笛と太鼓の調和よく、その巧妙な撥さばきによって彼の宮本武蔵が二刀流を開眼した(吉川英治著 小説 宮本武蔵)と伝えられる。

「三峯神社」 地図
(「地図」もしくは「ユーザ地図」をクリックすると大きい地図にジャンプします)

三囲神社(墨田区・向島)

2010年07月11日 | Weblog
三囲(みめぐり)神社 参道

  先週の牛嶋神社と同様、市井の研究家Y氏によれば、「狛犬と寺社めぐり」等々の文献を紐解くと、この三囲神社は、田中稲荷ともいって、江戸から明治・大正にかけては、有名でもあり話題の多い神社であった。

 文和年間というから足利尊氏の世の基礎がようやく固まった頃に、近江国三井寺の住職源慶和尚が、江戸の方まで足を伸ばして隅田川のほとりに来た時、一つの破れた堂を見つけた。付近の農民にその堂の由来を聞けば、弘法大師の建てたものだという。
 さっそくそこに社殿の増築を行ったが、その時掘った土の中から一つの壷が出て来て、その蓋を取ってみると中から不思議な像が出てきた。百二十五歳くらいの老翁が白狐の背に跨って、右手に宝珠を持ち、左手に稲束を担いでいる珍しい像なので、源慶も里人も驚いていると、その白狐は老翁の像のまわりを三度まわって、いずこともなく立ち去ってしまった。「みめぐり」の名は、そこから出たという。

 その後、墨田堤の改築で位置が変わり、火災にあったりして世と共に変遷を経たが、元禄の頃この社の境内に老夫婦が住んでいた。その婆さん不思議な力を持っていて、参詣人が願いの筋を述べると、老婆が田圃の方へ向かって拍手を二つ三つうつと、どこからともなく一匹の白い狐が飛んで来て婆さんから参詣人の願いの筋を聞き取って、またいずこともなく姿を隠してしまう。願い事はそれで必ず叶えられたというのである。
 境内にある其角の「早稲酒や 狐呼び出す姥がもと」の句碑は、これを詠ったものである。

 よく狐を飼い馴らしたものだと夢々思うべからず。そのお狐さまこそ宇迦之霊魂命のお使いの白狐であり、三度まわって「みめぐり」と名づけさしたのも、宇迦之霊魂命を老翁の姿で出現させたのも、この白狐だというのだから、有難く崇敬すべきである。
 また、この神社は財閥三井家が代々守護神として崇敬し、社地の拡張や社殿の造営を行った。と、説明をいただいた。

 
三囲神社 拝殿    境内を振り返ると建設中のスカイタワーが望める


延亨2年(1,745)建立の狛犬と享和二壬戌年(1,802)建立の狐(各画像をクリックしますと拡大します)
狛犬(左端)の後ろのライオン像は三越池袋店からの移築されたもの

 
境内にある大国神社と延宝7年(1,679)建立の狛犬(小振りであるが風格がある)

 
境内には句碑が多く建立されている  珍しい三角(三重)鳥居の井戸

「三囲神社」 地図
(「地図」もしくは「ユーザ地図」をクリックすると大きい地図にジャンプします)

牛嶋神社(墨田区・向島)

2010年07月04日 | Weblog
牛嶋神社 全景

 市井の研究家Y氏によれば、「狛犬と寺社めぐり」等々の文献を紐解くと、
 牛嶋神社は、かって本所区向島須崎町の広福寺西側の川沿いにあったが大震災で消失し、昭和7年現在地徳川水戸藩の屋敷跡に移転し、再建された。本所総鎮守。三柱(三神を祀る)、素盞之雄命、天之穂日命、貞辰親王を祀り、墨田区では最も古い建立。社殿は貞観2年(860)に慈覚大師勧進と伝える。
 古くは「牛御前社」といい、明治5年に郷社に格付けされた。
 また、牛島神社の神使いが何故牛なのか? 慈覚大師が通りかかった時、一人の古老が「一宇の神社を建立せよ。国土に悩乱あらば首に牛頭を戴き、悪魔降伏の形相を現して、天下の安全の守護たらん」と託宣したことから牛御前社と改称した。この牛の戦闘的な面相はその由来によるのでしょう。 と、説明をいただいた。
 この牛嶋神社は先代、先々代?の狛犬が廃棄されずに残置?されており喜ばしい。また、神使いの牛も幾つか奉納されていた。
  神使いの牛(画像をクリックしますと拡大します)
 
 
牛嶋神社 拝殿(拝殿前の鳥居も立派)     阿吽の狛犬 昭和7年9月作

 
獅子山、獅子が子獅子を谷底に落とすとの故事に因んだもの(文政十丁亥年作)
左右に見える狛犬は、文化8年2月(1811)の作

 
神使い牛 安政6年3月(1859)作と狛犬 享保14年9月(1792)作

「牛嶋神社」 地図
(「地図」もしくは「ユーザ地図」をクリックすると大きい地図にジャンプします)