どもっ! k-5610っす。

旧ブログ(釣って釣られて)

釣り好きオヤジが言いたい放題、独断と偏見で綴るひとり言でごぜーます。

まな板ショー

2011-05-16 20:19:02 | ひとりごと
今日はまな板のお話。


まな板ショーでもいくつかエピソードがあるのですが、ここで書くのはちょっと…。


てな訳で、今回はまな板の材質について。


一般にヒノキが良いという認識が多いですが、実はそうでもないんです、ハイ。


まな板に良いとされている木の御三家がヤナギ・イチョウ・ホウの3種類。


いずれも柔らかい木で、油分が多く、匂いが少ないとされています。


柔らかさは、包丁のあたりの良さとして重要なポイント、


油分の多さは、水切れがよく手入れのしやすさにつながります。


匂いは、素材に木の匂いが移さないという観点から…、


スギは柔らかい木ですが、匂いが強いためあまりまな板には使用されません。


良く市販されているヒノキのうたい文句は「殺菌性がよい」とかですが、


木の柔らかさはともかく、匂いが強いため、本職さんはあまり使用していません。


じゃあ、なぜ柔らかい木がいいのか?


答えは簡単、包丁の刃を痛めないようにするためです。


業務用のプラスチックのまな板もかなり柔らかく出来ていますが、これも理由は同じです。


ヤナギやイチョウのまな板は、ヒノキや一般のまな板に比べてとても高価な物ですが、


使い心地がよく、一生物と言えるかもしれません。


ただ、長い年月使い込んでいると、まな板の真ん中がへこんでくるので、削り直しをする必要があります。


ウチでもたまに依頼がありますが、ホントはしたくないお仕事なんです…。


表面を削るには鉋を使うのですが、実はまな板は鉋の天敵。


長年使い込んだまな板の表面には、無数の「包丁カス」が入り込んでいます。


この包丁カスはすべて金属のかけらなので、鉋の刃にあたると傷が付く原因になります。


なので最初は分厚く削り、その後仕上げを掛けるという、2工程の作業になり、とっても邪魔臭いのです。


たかが「鉋かけ」なんですが…、ねぇ。



ところで…、


やっさんのお店「つり宿」のまな板は「柳の一枚板」を使用。


これがまた曰く付きで、


2m以上の長さで幅もかなりあったものを、やっさんのお店に合うようにカットしたという贅沢品。


カウンターの中を覗いて見てください、


もったいないので、まな板の上にまな板をもう一枚置いて仕事してますわ。(爆)



イケチャン、ネタありがとうございます。