梅雨に入ってから久々となる雨が激しく降って、朝から大雨・洪水警報が発令されました。
学校は、7時の段階で警報が解除されなければ、自宅待機。
その後、9時半になっても解除されないままだと、臨時休校となります。
息子は、食事や着替えをすませ、いつ警報が解除されてもすぐ登校できるように準備を整えてから、ごろごろ寝転んだり、テレビを観たり、100均ボールを蹴ったりしていました。
8時36分、警報が解除され、小学校から登校を促すメールが届きました。
間もなく、住宅地の子ども達がドアを開けて出てくる音が聞こえてきて、にぎやかに登校が始まりました。
ただ、息子は顔面蒼白。
「どうしよう、落ち着かへん・・・。」
いつもの登校時間には準備もばっちりで元気に登校出来そうな感じだったのに、1時間の間にその気持ちが崩れてしまって、とても登校出来そうにはありません。
息子は、何度も何度も深呼吸をして気持ちを整えようとしているのですが、うまくいかないようでした。
「どうしたん? なんか心配なことある?」
と、聞くと、
「ない。ないけど、なんか落ち着かへんねん。」
と、泣きそうな息子。
「多分、2時間目の授業からになると思うから、まだ時間あるで。
ゆっくり気持ち切り替えよ!」
息子は、リビングでひたすら100均ボールを蹴り続けるのですが、うまく気持ちを切り替えられないでいます。
「学校に行って友達や先生の顔を見たら、落ち着くと思うで~。
いつも、学校に行ったらだいじょうぶやろ?」
「うん。」
と、頷く息子。
「もし、学校に行ってもまだ調子が悪い時は、通級教室や保健室で休んでもいいし、ママもいつでも迎えに行くからな。」
「うん、学校に行ったらだいじょうぶと思う。
・・・でも、もうちょっとだけ待って!」
「警報が出て、1時間ゆっくり出来てラッキー!」
ぐらいに思えればいいのですが、息子にとっては、登校時間に合わせて気持ちの立て直しが必要で、そのために想像以上のエネルギーも必要とするようです。
「待ってるよ~。
先生心配したらあかんから、学校に電話しとこうか?」
私がそう聞くと、
「だいじょうぶ。もうすぐ行けるから・・・。」
辛そうな息子。
でも、頑張ろうとしている息子。
そうは言うものの、1時間ぐらいすぐに経ってしまい、担任の先生から電話がかかってきました。
息子の様子と、気持ちの準備が出来次第登校させることを先生にお伝えし、10時頃、息子を学校へと送って行くことが出来ました。
息子は、登校中にも気持ちを整えようとしているようで、股関節の悪い私の足取りにも速いと感じているのか、
「もうちょっとゆっくり歩いて。」
と、繰り返し口にしていました。
教室へ向かう途中の階段、
「今日も、頑張って登校出来たね!」
と、息子とタッチ!!
そして、祈るような気持ちで教室に入っていく息子を見送りました。
今日は、放課後にソーシャルスキル・トレーニングがあるので、私も再び学校へ向かうことになります。
ボランティアを含めると週に何回か、1日に2回登校することも珍しくありません。
通いなれたこの道が、いつか私にとっても「思い出の道」となることでしょう。