やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

新学期に向けて、支援のお願い

2017年03月28日 | 日記(息子・小6)

昨日は、「6年生になってクラスや先生が変わる中で、息子にどういう支援が必要か」ということを、通級の先生と5年生の担任の先生と3人で話し合いました。

 

学校に向かう前に、

「6年は、どんな先生がいい?」

と、息子に聞いたところ、

「◇◇先生(5年の担任)みたいな先生!」

と、答えました。

「◇◇先生が6年でも担任になってくれたら嬉しいけど、◇◇先生のどんなところが良かったの?」

と、聞くと、

「ちゃんと話を聞いてくれるところ!」

と、言っていました。

 

その話を◇◇先生に伝えると、とても喜んでくださり、

「困ったときも、自分からしっかり伝えてくれるようになったと思います。」

と、言ってくださいました。

「多分、◇◇先生だからだと思います。

4年生までの先生もよく声をかけてくださいましたが、自分の気持ちはなかなか伝えられなかったようです。

息子に自分の気持ちを伝えるスキルが育っていなかったせいもあると思いますが、◇◇先生になってから話を聞いてもらえるようになった、と実感しているみたいです。」

 

◇◇先生の話によると、息子は、最後の3日間はとても楽しそうに学校で過ごしていたそうです。

息子には、

「〇〇は、本当に良く頑張った。この1年で大きく成長したな。

6年生になって、頑張りすぎなくても、〇〇は普通にやっていけばだいじょうぶやからな!」

と言って、5年生の教室を送り出してくださったそうです。

 

さて、息子にどういう支援が必要かという話になり、以前、子育て総合センターからいただいた「サポートブック」の中から、必要と思う箇所だけ記入したものをお渡ししました。

 

「保護者から〇〇先生へ伝えたいこと・・・」として、

・体のこと(運動・病気・薬など)

・基本的な生活習慣

・学習に関すること

・言葉・コミュニケーション

・興味・関心(得意なこと・苦手なこと)

・行動等の特徴(社会性・対人関係)

・その他伝えておきたいこと

など、息子のことを記入しています。

 

例えば、「言葉・コミュニケーション」では、

「想像性の困難や、情報処理能力の問題から、会話についていけないことがあります。

伝えたいことを言葉にするのが苦手で、自分の興味のあることばかり話しがちです。

また、こだわりの強さから、自分がこうだと思っていること以外のことを受け入れるのに時間がかかります。」

 

「行動等の特徴(社会性・対人関係)」では、

「集団への指示が分かりにくかったり、周りを見て状況を判断することが苦手です。

当たり前のことが分かっていなかったりすることもあります。

真面目で、決められたことは守らなければならないと思っています。

また、物事の因果関係をつかみにくく、じっくり穏やかに説明しないと分からないことも多いです。」

と、書きました。

 

また、「その他伝えておきたいこと(保護者の願い)」として、

「素直で、穏やかな性格です。

ただ、不安や緊張が強くなると、感情や体の機能(聞く・考えるなど)をコントロールできなくなり、パニック状態になることがあります。

真面目で努力家で、良いところをたくさん持っているので、自信を持って、不安に負けずに楽しく過ごしてほしいと思っています。

記憶が得意なので、勉強や将来の仕事に生かしてほしいと思っています。」

 と、書きました。

 

さらに「支援のヒント集」を作り、「こんな場面で」→「こんな支援が助かります」ということを書いています。

 

息子の場合、

「何かをしている時や考え事をしている時に、自分に向けられた声(音)に気付きにくい。

理解するのに時間がかかるので、分からないまま話が進んでいく。」→

「声掛けしたり、目を見て話していただけると、注意して聞くことが出来ます。

また、本当に理解できているか確認していただけるとありがたいです。」

 

「人より理解が遅く、不自然な反応をすることがあります。(情報を取り入れ、そこから判断・理解し、反応や行動をすることが難しい時があります。)」→

「分かりやすく、スモールステップで教えていただけると、ありがたいです。

2段階以上の言葉での指示は頭に入りにくいので、一つ一つ指示していただくか、簡単なメモでもいいので、手順を書いていただくと分かりやすいです。」

 

「体を動かすことが苦手。体の動きが不自然で、ふざけたり、やる気がないと思われることがあります。

器用に体を動かせないため、動作も遅いです。」→

「思うように体を動かせなかったり、ボディイメージが未発達なため、みなが意識せずに出来ることでも、意識して努力が必要なことが多いです。

スモールステップで繰り返し教えていただけるとありがたいです。」

 

という感じで記入し、他にもいくつかの例をあげています。

 

毎年4月の家庭訪問の時に担任の先生にお渡ししていたものですが、早い方がいいと思い用意したところ、6年生を担当する先生全員(担任、英語、音楽、算数、理科の担当の先生)にお渡しいただけることになりました。

 

中学校では、教科ごとに先生が代わります。

息子が3学期の理科の時間に不安になったとき、担任の先生がフォローに入ってくださり、乗り越えることが出来ました。

フォローと言っても、付きっきりというわけではなく、同じ教室に先生がいてくださって、たまにアドバイスをするぐらいだったそうです。

新学期になってクラスも担任も新しくなり、しばらくは担任の先生にヘルプを求めることが難しいかもしれない中で、担任の先生以外の科目で不安になったときにどうするのか、という話が出ました。

特に理科など何か作業を行う授業では、クラス全員を見ないといけないため、先生一人では〇〇のことを気にかけることが難しいということでした。

初めから〇〇のためにもう一人先生にフォローに入ってもらうか、ということなのですが、

「みなと同じように普通にしていただいて、もし、困ったり不安に思った時には先生に伝えるようにして、その時はフォローしていただけるようにお願い出来ますでしょうか。」

と、お願いしました。

 

通級の先生も、

困ったことを伝えられるようになることが大事ですし、フォローの先生がいるのが普通になってしまったら、中学の授業がしんどくなると思うので、普通通りでいきましょう。

〇〇君の様子は注意して見守るようにしますので、お家でも気になることがありましたら教えてください。

6年生では、中学生活を見据えて、困ったときにどうするかとか、友達との付き合い方とか、勉強以上に生きる力を身に付けていくようにしたいと思っています。

不安で学校へ行くのを嫌がる時があるかもしれませんが、今まで通り送り出してください。

お母さんが大変な時は、こちらから迎えに行きます。

学校に来さえすれば、しっかりサポートしますし、〇〇君は友達と楽しく過ごすことも出来ているようです。

不安の中、通い続けることが出来たということは、中学に行っても大きな力になると思います。」

と、仰いました。

 

さらに、

一人で生きる力を付けるために、何でも自分でさせてください。

料理とかお手伝いをどんどんさせてあげて、包丁などうまく使えるようになったら、家庭科の時間に『お前、こんなことが出来るんや』って一目置かれて、〇〇君の自信になると思いますよ。

小麦粉なんかを量ったり、火を使って調理したり、それは理科にも繋がることですし、うまくいかなくても、手や頭を使うトレーニングになると思います。」と。

 

◇◇先生も、

「例えば、レシピを見て料理を作ることは、説明書を見てサッカーロボを作る、というようなことにも繋がってくると思います。

修学旅行で、「魚をさばいて干物を作る」という体験も行いますので、包丁に慣れておくこともいいかと思います。」と。

 

興味のないことは全くやろうとしない子なので、難しいなぁ・・・と、思いつつ、少しずつでもトライさせていこうと思いました。

また、修学旅行についても予定を色々教えていただき、前もって準備出来ることはしておこうと思いました。

 

最後に、

「上靴を持って帰るのを忘れてしまっているのですが・・・。」

と、言うと、

「そうそう、下足室に一足だけ残っていたので、預かってますよ。」

と、担任の先生が取りに行ってくださいました。

上靴袋も忘れてきているのですが、どこで失くしたのか、教室には何も残っていないそうです。

 

忘れ物、失くし物も、息子が克服しなければならない大きな課題でした。

 

この先生達のいる学校なら、息子が学校に行くのを不安がっても、安心して送り出すことが出来ます。

「不安になっても、だいじょうぶ!」

それを繰り返しながら、自信を付け、乗り越えていくしかないのかもしれません。

 

親の力だけでは到底無理なので、先生方と連携をとり、お力を借りながら、息子が安心して学校生活を送れるようにしていきたいと思っています。