このところ、息子は、その日のうちになかなか宿題が出来ません。
翌朝に持ち越したり、登校してから休み時間に宿題をすることもあります。
先だっての女子のからかいはなくなったらしいのですが、息子にとって学校生活はとても疲れるもののようです。
昨日の担任の先生からのメッセージには、
「運動会の練習の疲れがたまっているのかと思うことがよく感じられるので、ゆっくり休んで元気になってほしいと思っています。」
と、書かれていました。
昨夜は8時に布団に入った息子でしたが、今朝6時に起き、宿題をしようという気持ちはあるものの、やはり手につきませんでした。
算数ドリルを1問やっては、
「あかん。考えられへん・・・。」
しばらく寝転んでだらだらして、またやる気を出して机に向かい、1問解いては、
「しんどい」と、泣きそうな声を出します。
その様子に、イライラする気持ちを抑えながら、
「どんな風にしんどいの?」と、息子に聞くと、
「なんかもやもやして、気持ち悪いねん。」と。
体温を測っていましたが、平熱以下です。
「熱ないよ。」と言っても、
「学校行って、ちゃんと勉強出来るかなぁ・・・。」
と、心配そうです。
1時間目が運動会の全体練習だということもあって、この状態では恐らく見学になりそうなので、2時間目が始まる前に送っていくことにしました。
しんどそうな息子を連れて行くのは気が重いけど、このまま学校へ行けなくなるのではないか…という恐怖の方が強いです。
送ると言っても、私は自転車を押しながら歩いてなので、息子は後ろからとぼとぼと付いて来ました。
息子を教室に送り届けた帰りに、通級の先生にばったりお会いして、そのまま懇談の時間をとってくださることになりました。
先週の金曜日の通級での息子は、とてもリラックスしていい感じだったようで、今朝の息子の様子を聞いて驚いていました。
その時間に成長期の話をして、男の子は男らしく、女の子は女らしくなっていく話をしてくださったそうです。
「女らしくなるということは、おっぱいが大きくなったりする体の変化だけでなく、男の子に触られたり、近くに寄られたりするのが嫌になってくるし、汚いのやだらしないのを見るのも嫌だという人もいます、という話をしました。
それから、女の人は、先生もそうなんやけど、うわさ話やおしゃべりが好きで、そのため、悪口みたいなことを言う人もいる、という話をすると、一緒に勉強している女の子も、『そうやそうや、私もいっぱい言われてる』という話になり、〇〇君も、『面と向かってはなくなったけど、陰で言われてる』と、いうようなことを言っていました。」
通級メイトのその女の子は、女の子とはうまくいかなくて、男の子と遊んでいることが多く、そのため、女子からあることないこと言われることがあるそうです。
「この年代になると、注意されて謝って仲直りしてもその場だけのことが多く、形や言葉を変えて同じようなことが起こるので、彼女にも、『ただのやっかみやで。自分に出来へんからうらやましくて、そういうこと言うねん。そんなん無視したらええ! 気にすることない!』って、話してるんです。」
と、おっしゃっていました。
息子にも、
「女の子の癖みたいなもんやから、いちいち気にすることない!」
と、言ってくださったそうですが、気にせずにはいられなくて、息子の中でもやもやし続けているのでしょうか。
また、運動会の練習についても心配だったのですが、息子は、南中ソーラン節はしっかり踊れているので、振付が分からずパニックになっている、ということはないそうです。
「ただ、高学年ともあって、かなり厳しく指導されているようなので、踊れていても、先生から『もっと、もっと』と、言われると、〇〇君は、もっとちゃんとせんなあかん、もっと頑張らんなあかんと、一生懸命頑張ろうとするので、しんどいかもしれません。」と。
そういえば、ボディパーカッションで思いっきり叩くのか、息子の太ももに痣が出来てしまっていたので、
「そこまできつく叩かんでもいいやろ~」と、私が言うと、
「まだまだやで。もっともっと、しっかり叩かなあかんねん。」と、息子は言っていました。
その話をすると、
「全体の声掛けを、100%自分に言われていると思って、頑張り過ぎて、いっぱいいっぱいになっているのかもしれません。
50%ぐらいで聞き流すべきところが、0か100かで考えてしまうところがあって、途中の加減が分からないのだと思います。」
と、担任の先生と一緒に、息子が頑張り過ぎないようその話をしていただけることになりました。
運動会のこと、女子とのこと、サッカークラブの件で自信を失ったままでいること、思春期の入り口にさしかかってきたこと、色んなことが重なり合って、息子のしんどさは生じているようです。
先生は、
「遅れてもいいので、2時間目、3時間目になっても、学校へ行くように背中を押してあげてください。
〇〇君は、「学校へ行かなくてもいい」と、思ってしまうと、なかなか学校へは行けなくなってしまうタイプのような気がします。
素直な子なので、「学校へ行かなければならない」ということを、しっかり伝えてあげてください。」
と、おっしゃいました。
そして、権利と義務について、次のような話をされました。
「6年生になると権利と義務について習うのですが、〇〇君には、今から教えてあげてください。
人には、守られなければならない権利と、果たさなければならない義務があること。
中学校を卒業するまでは、学校で学ぶのは、〇〇君の権利であり、〇〇君を学校で学ばせるのは、親の義務であること。
義務は果たさないといけないので、親は〇〇君が学校へ行くように頑張らないといけないこと。
先生にも、〇〇君が安心して学校で学べるようにする義務があること。
もちろん、病気のときには、無理やり学校に来ることはありません。
また、いじめなどで人の幸せをおびやかす人は、たとえ何歳であっても罰せられます。
人には、幸せに暮らす権利があるからです。」
息子が学校で学び続けることが出来るように、一緒に頑張りましょう!
私には、先生がそうおっしゃってくださっているように聞こえました。