昨日は、サッカークラブの日。
息子は、案の定、朝から絶不調。
「だいじょうぶかなぁ?」と、心配そうにしていて、おどおどきょろきょろ、目が泳いでいるようでした。
昼食に、マクドナルドのハンバーガーと大好物のポテトを買ったけど、息子は食べられませんでした。
大、大、大好きなポテトまで食べられないなんて、本当にもうこれは、病気なんだなぁ…と、思いました。
「29日まで、頑張りたいんやろ?」
と、私が聞くと、
「そう思ってたけど、無理かも・・・。」と。
「今日、練習に行って、無理かどうか確かめてみたらいいやん!」
との私の言葉にも、息子は今にも泣き出しそうな顔をしています。
「無理やったら無理でいいんやから。みんなともっとサッカーしてみたいと思うかどうか、〇〇のありのままの気持ちを確かめるだけやから、心配することないよ。」
「無理やったら、どうしたらいいの?」
「コーチに、『無理です』って言ったらいいねん。コーチに、〇〇のこと話してるから。」
それでも、息子の不安は治まりません。
「じゃあ、『もう無理や』って思ったら、ママに合図送ってよ。
そしたら、ママがコーチに言うから。」
「ママが言ってくれるの? 合図、見逃せへん? ず~っと見ててくれるの?」
「3~4時間やから、途中でお父ちゃんに代わってもらって休憩するかもしれへんけど、ず~っと見てるよ。」
「どんな合図したらいい?」
「こうやって、手を振るだけで分かるよ。」
私が手を振るジェスチャーをすると、息子は納得しました。
2時からの練習に、私もアウトドア用のイスを持って付いていきました。
チームメイトから話しかけられても、強ばって笑顔がない息子。
心ここにあらずのような感じでぼーっとしていて、準備もなかなか進まず、「スパイクはいて~!」「ボールは?」と、声をかけて息子を促しました。
3人鬼の鬼ごっこや、ドリブルなしでパスだけのバスケみたいなゲームを、ボールを持ったものは一歩も動いてはいけないというルールでやっていました。
実は、息子、ボールをうまく投げられません。
「投げる」というコツを未だにつかめず、力が入らないみたいで、距離も方向も驚くほど投げることが下手なのです。
なので、息子にボールが渡るとゲームが止まってしまうのですが、それでも、結構な時間を続けるうちに、ボールをもらう動き、周りを見る目を意識して、息子なりに頑張っていました。
暑いので頻繁に給水タイムがとられ、そのたびに、息子が「ちゃんと見ててや!」と、確認しにきます。
途中1時間だけ主人に代わってもらい、私達が見守る中、息子は最後まで練習を行うことが出来ました。
一度だけ、手を振って合図を送ってきましたが、「今のは、間違い!」と、自らすぐに取り消しました。
3時間の練習が終わり、その後、異学年同士の試合が始まります。
「どう? 明日も練習に来れそう?」
と、私が聞くと、息子は首を横に振りました。
よく頑張ったと思います。
笑顔なく、緊張した状態での3時間。
2つのことを同時に行うことが苦手な息子の頭の中に、不安の渦がずっと渦巻いているのです。
傍から見ていると、真剣にやっていないのではないかとも思えるような息子の動き。
「ちゃんと動けよ~!」「頼むわ~!!」
チームメイトから、そういう声が上がるのも無理はないかもしれません。
それでも、「最後まで、よく頑張った!」と、私は本気で思いました。
「コーチに話するよ。FCやめたら、もう試合をする機会はなくなっちゃうよ。」
「分かってる。だから、この試合は出るわ!」
そう言って、息子は、6年生との練習試合に臨みました。
息子の中で何かが吹っ切れたのか、練習のときより良い動きをしていました。
思いっきり、シュートも放っていました。
Tコーチとの話し合いの中で、休部という形をとることになりました。
せっかく入部したのに、ゼロにしてしまうのはもったいない。
息子の頭の中の不安をリセット出来たら、週1回でも月1回でも、本人のペースで参加したらいい。
少しずつ前に進んでいくことも、少年サッカーなら出来る。
Tコーチは、そんな風におっしゃってくださいました。
コーチみんなでサポートしていくから!と。
もし、私が、息子の特性をきちんと最初からコーチのみなさんにお伝えしていたら、違う結果になっていたのでしょうか。。。?
それは、どうなのか分かりませんが、息子のチャレンジにより、たった2か月の間に、色んなことがあり、色んな思いをして、色んな方々に支えていただき、本当に貴重な経験をさせていただきました。
息子は、久々にのんびりした日曜日を過ごしています。