やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

息子のチャレンジが終わった!

2016年05月22日 | 日記(息子・小5)

昨日は、サッカークラブの日。

息子は、案の定、朝から絶不調。

「だいじょうぶかなぁ?」と、心配そうにしていて、おどおどきょろきょろ、目が泳いでいるようでした。

 

昼食に、マクドナルドのハンバーガーと大好物のポテトを買ったけど、息子は食べられませんでした。

大、大、大好きなポテトまで食べられないなんて、本当にもうこれは、病気なんだなぁ…と、思いました。

  

「29日まで、頑張りたいんやろ?」

と、私が聞くと、

「そう思ってたけど、無理かも・・・。」と。

 

「今日、練習に行って、無理かどうか確かめてみたらいいやん!」

との私の言葉にも、息子は今にも泣き出しそうな顔をしています。

「無理やったら無理でいいんやから。みんなともっとサッカーしてみたいと思うかどうか、〇〇のありのままの気持ちを確かめるだけやから、心配することないよ。」

「無理やったら、どうしたらいいの?」

「コーチに、『無理です』って言ったらいいねん。コーチに、〇〇のこと話してるから。」

 

それでも、息子の不安は治まりません。

「じゃあ、『もう無理や』って思ったら、ママに合図送ってよ。

そしたら、ママがコーチに言うから。」

「ママが言ってくれるの? 合図、見逃せへん? ず~っと見ててくれるの?」

「3~4時間やから、途中でお父ちゃんに代わってもらって休憩するかもしれへんけど、ず~っと見てるよ。」

「どんな合図したらいい?」

「こうやって、手を振るだけで分かるよ。」

私が手を振るジェスチャーをすると、息子は納得しました。

 

2時からの練習に、私もアウトドア用のイスを持って付いていきました。

チームメイトから話しかけられても、強ばって笑顔がない息子。

心ここにあらずのような感じでぼーっとしていて、準備もなかなか進まず、「スパイクはいて~!」「ボールは?」と、声をかけて息子を促しました。

 

3人鬼の鬼ごっこや、ドリブルなしでパスだけのバスケみたいなゲームを、ボールを持ったものは一歩も動いてはいけないというルールでやっていました。

実は、息子、ボールをうまく投げられません。

「投げる」というコツを未だにつかめず、力が入らないみたいで、距離も方向も驚くほど投げることが下手なのです。

なので、息子にボールが渡るとゲームが止まってしまうのですが、それでも、結構な時間を続けるうちに、ボールをもらう動き、周りを見る目を意識して、息子なりに頑張っていました。

 

暑いので頻繁に給水タイムがとられ、そのたびに、息子が「ちゃんと見ててや!」と、確認しにきます。

途中1時間だけ主人に代わってもらい、私達が見守る中、息子は最後まで練習を行うことが出来ました。

一度だけ、手を振って合図を送ってきましたが、「今のは、間違い!」と、自らすぐに取り消しました。

 

3時間の練習が終わり、その後、異学年同士の試合が始まります。

「どう? 明日も練習に来れそう?」

と、私が聞くと、息子は首を横に振りました。

 

よく頑張ったと思います。

笑顔なく、緊張した状態での3時間。

2つのことを同時に行うことが苦手な息子の頭の中に、不安の渦がずっと渦巻いているのです。

傍から見ていると、真剣にやっていないのではないかとも思えるような息子の動き。

「ちゃんと動けよ~!」「頼むわ~!!」

チームメイトから、そういう声が上がるのも無理はないかもしれません。

それでも、「最後まで、よく頑張った!」と、私は本気で思いました。

 

「コーチに話するよ。FCやめたら、もう試合をする機会はなくなっちゃうよ。」

「分かってる。だから、この試合は出るわ!」

そう言って、息子は、6年生との練習試合に臨みました。

 

息子の中で何かが吹っ切れたのか、練習のときより良い動きをしていました。

思いっきり、シュートも放っていました。

 

Tコーチとの話し合いの中で、休部という形をとることになりました。

せっかく入部したのに、ゼロにしてしまうのはもったいない。

息子の頭の中の不安をリセット出来たら、週1回でも月1回でも、本人のペースで参加したらいい。

少しずつ前に進んでいくことも、少年サッカーなら出来る。

Tコーチは、そんな風におっしゃってくださいました。

コーチみんなでサポートしていくから!と。

 

もし、私が、息子の特性をきちんと最初からコーチのみなさんにお伝えしていたら、違う結果になっていたのでしょうか。。。?

 

それは、どうなのか分かりませんが、息子のチャレンジにより、たった2か月の間に、色んなことがあり、色んな思いをして、色んな方々に支えていただき、本当に貴重な経験をさせていただきました。

 

息子は、久々にのんびりした日曜日を過ごしています。