やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

2015夏 牛窓旅行3

2015年08月19日 | 旅行

カヤックで漕ぎ渡った島の海岸は、台風の影響で流木やゴミ・植木鉢なんかも流れ着いていて、ちょっぴり残念な気がしました。

ところが、崖を伝って少し島の向こう側へと移動すると、そこには、ゴミひとつない美しい海岸が姿を現しました。

本来、砂浜だったというその場所は、台風で根こそぎ砂を持って行かれ、ゴツゴツした崖の海岸になっていました。

ガイドさんによれば、半年ほどすれば自然にまた元の砂浜に戻るようで、自然の力って本当にすごいなぁと思いました。

 

女の子たちは、ガイドさんに勧められ、崖の上からドボーン!と、救命胴衣を着けたままの飛び込みを始めました。

次々と勇敢に飛び込み、救命胴衣によりプカプカと気持ち良さそうに浮かんでいます。

 

飛び込む勇気のない私は、海面にそーっと足を伸ばし、トプンと海へと入っていきました。

海岸際はとっても浅く、これなら大丈夫そうだと息子を呼び寄せると、最初はしぶっていた息子も、手を繋ぎながら一緒に海の中を進んでいきました。

一歩二歩と進んでいくうちにいきなり深くなり、救命胴衣の浮力でぐ~んと体が持ち上がりました。何とも言えない快感です。

潮の流れもあってか、ぷかぷか浮かんでいると波に乗って大きく揺れ、息子が、「もういい、もういい」と言うので、すぐさま浅瀬に戻りました。

 

息子は、腰までない深さの場所で、座ったり寝転んだりして遊んでいました。

その後、崖の合間に小石と貝殻が留まっている場所があって、そこで息子と貝殻を拾い集めました。

夏休みの宿題に使えそうだと思いながら貝殻を集めていると、主人が息子をまた海の中へと連れ出していきました。

 

しばらくして、みんな海から上がり出したので、ぷかぷかと浮かんで遊んでいる主人と息子に、

「そろそろ終わりやで~」と、声をかけました。

なかなか上がってこない息子達。いつまで経ってもぷかぷか浮かんだままです。

 

「ママー、ママー!」と、息子が私を呼びました。

「そろそろ帰るから、戻っておいで~」と、手招きすると、

「ママー、戻られへ~ん!」と、叫んでいるではないですか!!

 

そう遠くない場所で二人は浮かんでいるのですが、こちらに戻ってくるというより、むしろ距離が遠くなっている気がします。

私は、慌ててガイドさんに、「先生、主人たちが流されているみたいなんです!」と助けを求めました。

ガイドさんを呼びに行った一瞬の間に、ぐんと二人の姿が小さくなっていました。

 

「お父さん、島の方へ! こっちじゃなく島の方へ!」

ガイドさんはそう叫びながら、崖をよじ登って、島の向こうへと消えて行きました。