Cocomademoiselleココ・マドモアゼル

ビスクドールの制作日記 人形制作する私の紆余曲折しつつも飾り付けない素顔の毎日をご覧下さい

ミリアムハスケル♪

2009年10月14日 | ♥ お気に入り

もう10年以上も前、初めてフランスを旅した際に母から「何か私の好きそうな物があったら買ってきて♪」っと餞別をもらったのでした。慣れないパリのアンティークマーケットで目を凝らしながら「母の好きそうな物」を探したのですが、なかなか母好みの物を見つけることが出来ず、何も買えずに最終日となってしまいました。何か買わなくては・・・・・と思いつつ、クリニャンクールのノミの市にあったショーウィインドーがひと際オーラを放つちょっとお高そうなアンティークジュエリーのお店に入ったのでした。沢山あるショーケースの中でも特にスポットライトが当たるゴールドの素敵なブローチを発見!まさしく母好みの色にデザインでした。母からもらった餞別をはるかに上回る金額ではあったけれど、日本でも見かけないような雰囲気そして最終日になったのに何も買えなかったという事もあり、思い切ってそのブローチを購入したのでした。

そのブローチの後ろには「MIRIAM HASKELL」の文字が。

これが、「ミリアムハスケル」のジュエリーとの出会いでした。「ミリアムハスケル」の文字があっても、今のようにインターネットなど無くそれについて詳しく調べる事も出来ず、ただそのブローチがとても高くて素敵だったという事しかなかったのです。その後もノミの市で母のお土産に何か・・・・・と探す度、手にするジュエリーの裏側には「MIRIAM HASKELL」の文字が。随分後になって、ミリアムハスケルがアメリカ人でコスチュームジュエリーの世界を確立した一人である事を知ったのです。

日本のミキモトにも勝る独特の技法で加工されたハスケルのバロック真珠は、真珠は丸いという概念を破り凹凸から立体的に輝く真珠の光は、本物以上に素敵な雰囲気を放っています。その独特で気品ある繊細なデザインは、マーケットで探す際にもすぐに目に付きます。ただアメリカ人の身につけていた物、体の小さい母に合う小さめのデザインを探すのは大変です。

今までにも幾つか、ハスケルのブローチやイヤリング、指輪などを母にプレゼントしました。(それは、いつか自分の物になるという事も想定しておりますが・・・笑。)

そして先日の買い付けでの母へのお土産も一生懸命探して見つけた「ハスケルのブローチ」。きっと母も喜ぶに違いない!っとハスケルをコレクションする母の喜ぶ顔を想像しながら購入したのでした。

そして、母へプレゼント。

母の第一声は「これと同じの持ってるわ~!」でした。「ヘエ~!」っとビックリ。勿論、同じものを買ったのは私ですがすっかり忘れて全く同じものをまた買ってしまったのでした。

そんなわけで「あなたがつけないさい!」っと私の元にやって来た「ハスケル」のブローチ。勿論、私も好きな雰囲気ですが、今の私はまだ「ハスケル」のブロ-チが似合うような女性ではありません。私がイメージするハスケルの似合う女性・・・・・それは大人の雰囲気の漂う素敵な女性です。

ん~、まだまだ無理ですが、いつか私もこのブローチが似合う素敵な女性になれるよう更に精進したいと思います。外見もそして内面も。・・・・・・今のままの私では、とても似合いませんね。(笑)

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そんな母のコレクション「「MIRIAM HASKELL」のジュエリーのお話でした。