Cocomademoiselleココ・マドモアゼル

ビスクドールの制作日記 人形制作する私の紆余曲折しつつも飾り付けない素顔の毎日をご覧下さい

その後のCocoちゃん・・・・

2009年10月06日 | ♥ 愛犬Cocoちゃん

退院して以来、全く元気が無いCocoちゃん。「おやつよ~♪」っと呼んでも全く反応しません。餌もドックフードを全く食べないので、ご飯に切り替えCocoちゃんの好きなササミを混ぜてもそっぽを向いて全く食欲も無い。今までの食いしん坊Cocoちゃんには有り得ない態度です。動かないからお腹が減らないという事もあるかと思いますが、食べないと衰弱してしまいます。かろうじて食べるササミと一緒にご飯を付けて私が手で食べさせているという始末。私が呼んでも父が呼んでも、家族の者には全く反応せず座り込んで知らん顔。「お散歩行こか!」っと言っても今までのような反応はありません。私の呼びかける声には殆ど無反応なのです。まだ調子が悪いのかも・・・・・と心配していました。家に戻ってきて以来、段々と元気がなくなっています。今までのCocoちゃんとは別人(?)のようです。

以前より飼い主の私が言うのも何ですが、頭もよく人間の言葉も理解しているCocoちゃん。実際に病院から戻ってみたら、今まで出来た事が思ったように出来ない。そして楽しかった散歩も同じように歩けない。全てが犬のCocoちゃんにとって、どうして今までと同じように出来ないのか理解できない事ばかりだと思うのです。本来、単純な犬ならそんな事を考えず不自由ながらも無邪気に振舞うのでしょうが、Cocoちゃんは不自由になってしまった自分、今までと同じ事が出来ない事にショックを受けているのだと思います。

私達家族が見るには全く元気が無いのに、レッスンに来た生徒さん、そして宅急便の配達のお兄さんには以前と同じように大喜び。退院以来、私や父に喜ぶ元気も無いはずのCocoちゃんが大喜びするのです。

そんなCocoちゃんを見て以前テレビで観た猫を思い出しました。

ペットを扱った番組で動物の心が詠める(会話が出来る)というアメリカ人の女性「ハイジ」が、ある猫を訊ねました。それは依頼した高校生の男の子が可愛がっている猫の事。その子が子供の頃にその猫を拾って以来、寝食を共にしていた猫。とても懐いていたのに、ある時からその男の子に猫が牙を向いて攻撃するようになったとか。どうしてそうなってしまったのか理解出来ないので、番組に依頼があったのです。ハイジが訊ねて猫と向き合って分かったのは、いつも一緒にいた男の子が全寮制の高校に入ったので寮生活になって家を離れた為、猫がその事を理解出来ずに毎日、毎日、お兄ちゃんの帰りを待っていたのだとか。それも何ヶ月も。そうやって待っているうちにお兄ちゃんへの気持ちが「憎しみ」に変ってしまったのだとか。ハイジから依頼者へは。毎日少しずつコミュニケーションをとって猫に謝りなさい・・・・・とのメッセージでした。

この話をテレビで観た際に、「へえ~!」っと思ったけれどもしかしたらCocoちゃんもそれと同じかもしれません。

今も耳から離れない、入院した日の夜のあの悲しいCocoちゃんの吠える声。毎日、病院に面会に行っていたのですが病院の先生のお話では私達が帰った後、しばらく悲しい声で泣いていた・・・・・・と。

毎日、会う度に「どうして置いていくのか!?」っと思っていたに違いありません。

そうやって一週間以上も入院している間に、Cocoちゃんの私達家族へ対する気持ちは「憎しみ」になったのかも・・・・・っと猫の話を思い出すと、色々な事がツジツマが合うのです。

今もCocoちゃんが私を見る目は、とても冷めています。最近、そんなCocoちゃんが可愛く思えない時もあるほど退院して一緒に過ごす事が出来たのに、他人同士で生活しているような冷めた感じなのです。犬と人間の信頼関係が崩れてしまったのだと・・・・・・そう思えます。大好きだった父にもあまり喜ばないCocoちゃん。きっとそうなんだ・・・・・と思います。単純な思考の犬であっても信頼関係が崩れてしまうと、こんなに寂しい同居生活・・・・かと思うような今日この頃です。

悲しいかな犬だから、どうして病院に置いていかれたかまでは理解出来ないだろうから、これから少しずつ元のような関係に戻れるようコミュニケーションをとっていこうと連日努力する私です。

犬って単純な生き物なはずなのに、何だか理解出来ないような理解できるようなそんな話なのです。そんな今日のCocoちゃん。食べないせいか少し痩せました。そして歩けるのに寝床に入って過ごし全く歩かないCocoちゃん。難しいCocoちゃんです・・・・・。

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