太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

レトリック

2020-12-27 09:24:25 | 社会観察
 加藤勝信官房長官は25日の記者会見で、安倍晋三前首相の国会答弁の誤りを、野党が虚偽答弁と批判していることに関し「何をもって虚偽答弁というかについては、必ずしも固定した定義が国会にあるとは承知していない。使われる文脈で判断するものだ」と述べたとのこと。何処かで聞いた文脈である。福島第一原発事故のときタレントもどきの某有名大学助教授がコメンテーターとして何度もTVに出演し、メルトダウンは起こしていない。何故ならメルトダウンの定義がないからと言い切っていた。独特の眼鏡や風貌で覚えている人も居るだろうが炉のホトボリが冷めたのか最近また核の専門家としてTVに登場し始めた。氏が度々発言していた頃は既に各局はメルトダウンと放送していたが今なら氏は炉の状況を何と表現するのだろう。まだ助教だから誰かは直ぐ分かる。学術会議問題の時、法制度の不備を盛んに言うHモト氏、これを真似たかどうか分からないが評論家は目の前の問題を法制度問題にすり替えて擁護する人が沢山居る。論点のすり替えは政治家や評論家に限らない。一般社会でもよくあることだがウィキには論点相違の虚偽、論点無視の虚偽ともいう(広辞苑)。これに長けた人は必ず出世する。芸術的スリのようなもので誰もそれを見抜けない。そもそも象限の違う話を持ち出して反論や弁明すること自体が奇異である。犯罪が起こった時に社会が悪いと言うのとよく似ている。
 いよいよ今年も今週で終わる。巷ではコロナで始まりコロナで終わる年と言われるが世界中がその通りである。1年かけて世界の叡智を集めても収束の突破口が見えないことは不思議であり、その内神様が登場して第4波さえあり得るという終末論が跋扈するのではないかと危惧する。GoToは一時停止になるが恐らく感染が拡大し続ければ効果は無かったと言う者、いや続けていたらもっと増加しただろうという者が出るのだろう。感染が減少すればあの対策がどうだったこうだったと議論百出となるのだろう。人生も終盤に差し掛かりトンデモナイものに遭遇したものだ。来年はコロナ後の明るい未来が描けることを願う。若い人たちが描ける未来である。究極のリモートワークの世界であっても構わないと思う。元の状態に戻る事だけが残された道ではないだろう。観光飲食業しかり。


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