太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

早春にて

2024-03-21 08:11:06 | 日記

 MLBが開幕して早速大谷選手が2安打を放った。大相撲では尊富士、大の里という若手の大活躍で盛り上がってきた。春の選抜高校野球も準々決勝あたりから名勝負が増えてくるだろう。政治への興味がスポーツに移ってきたのは凡夫ではどうしようもないこと。

郊外に出ると田起こしが終わり水を張る田圃も見受けられるようになった。毎年同じように繰り替えされる。Wikiによると稲作は約1万年前に中国の長江流域で始まり日本には、縄文時代前中期に伝わってきたとのこと。約3000年の歴史があるということだ。飛躍的に稲作が普及したのは江戸時代だろう。年貢米という言わば納税が米と言う物納であったため水田の開拓がどんどん進んでいった。もし稲でなく麦だったら今頃主食はパンになっていたかも知れない。3000年の進化が現在の米だがどの程度変わっていったのだろうか。親戚に農家があり娘さんがあとを継いだ。難しいでしょうと聞いたことがあったが、なに隣がすることを真似すればいいからそうでもないよと鷹揚だった。稲作の進化より継承の難しさを知った。昔JICAの農業研修センターで1日講義を受け持った経験がある。農業機械化コースの30名ばかりの研修生相手だった。テーマはソーラーの農業分野への応用である。原理から始まって応用では誘殺灯の電源、田圃に水を引くソーラーポンプなどを講義した。東南アジアからの研修生だったが試験をパスして日本にやってきたから最低限の英語は理解できる。こちらの拙い英語の講義も熱心に聴いてくれた。何年間か続けたが毎年同じなのはインド人がリーダーになる。何せ英語を聞くこと喋ることは群を抜いている。質問も多く少し手を焼いた記憶もあるが楽しい講義だった。計300名くらいは教え子と言う事になるが果たして彼らは帰国後ソーラーのことを思い出す機会があっただろうか。聞いた話では大方は農業関連の役人に落ち着くとのことだった。

わが地方では水張りの田圃の近くでは大型ソーラーの設置が目立つ。荒地を耕して田畑にするのではなく売電収入が見込めるソーラーを設置するのだ。この様子を見て当時の研修生はどう思うだろう。言う事とやる事が違う?複雑な心境である。喜ぶべきか悲しむべきか複雑な心境である。

 


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