太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

どうして私はいつも少数派

2019-07-23 08:33:44 | 社会観察

参院選も少数派に同調してしまった。吉本興行の社長の会見後、街の人に感想をインタビューしても会社や社長が悪者で芸人が可哀そうという意見が多数だった。一人だけ中年のおばさんが、会社が悪者になって行く流れがありますけど、会社の問題と芸人が犯した過ちは別問題でしょう。本来は反社会的勢力から闇営業で金銭を受け取り嘘をついて貰っていないというところから出た話でしょうと答えていた。少数派の最たるものであるがそうだと思う。多くの芸人が社長の会見を批判しているが、少なからず日頃の会社に対する鬱憤が含まれているように思えてならない。会社として改めるべき問題と今回の事件の本質を混同してはならない。

ダラダラと5時間半の会見などのネット見出しもあるが、質問を3問で切り上げたら別の見出しになっていただろう。質問する側も問題の本質からずれて社長の発言や言った言わない論に終始していたが普段社長と芸人の間の会話の雰囲気を知らなければ言葉尻を捉えて追及することにどれほどの意味があるのかと思う。社長が奥の院に居て偶に出てきて特定の社員にお前はクビだと言われたらパワハラだろうがさて普段はどうなんだろう。私は社長から100回以上クビだと言われましたが未だに働いていますと元気に答えていたサラリーマンが居た。その会社の雰囲気が分かるというもの。サラリーマンでは黙ってクビを切られるほど恐ろしいものはない。

そもそも所属タレントを干そうと思えば仕事を回さなければ済む話なのでわざわざ裁判沙汰になる覚悟でクビを切る社長は居ないだろう。勤めていた会社で人事の人から、あとあとの事を考えると懲戒免職というのは相当慎重にならざるを得ない。退職金を払ってでも辞めて貰う方法を取らざるを得ない、と聞いたことがある。いみじくもエンタメの大手事務所の内部問題が露呈してしまったが一旦闇営業問題から離れて今度は組合でも作って会社と戦う芸人さんが出て来るのを期待する。

ついでだがこれから就職する若い人たちに。家族的だとかアットホーム経営を標榜している会社には注意をした方が良い。裏返せば家族以外に対して排他的である。家族の一員のように馴染めれば良いがなれなければ地獄である。一方こういう会社はある規模までは恐ろしく急成長する。家族だから同じ方向を向き、家族だから多少の事は我慢する。これこそが前近代的急成長の秘訣である。ところが会社がある程度大きくなると家族としての求心力は働きにくくなる。吉本興行もその類ではないだろうか。何を隠そう自身も家族的な会社であると散々教育を受けてきた。功を奏し会社が大企業になって行く段階で様々な社会的非常識が露呈するようになり、辞めて行く人も随分増えた。経営者がそのことにに気付いたのであろう、家族的経営という言葉は聞こえなくなり今や押しも押されもしない大企業になっている。吉本の社長、今ですよ本当に一流企業になれるかどうかは。こんなエールを送るのは少数派の中でさらに少数だろう。子供の頃、土曜の午後に吉本新喜劇で大いに笑わせてもらったお礼のエールである。



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