太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

大国中国

2024-06-23 07:58:25 | 日記

 昨日の市民講座は「岐路に立つ中国の行方」で講師はシンクタンクの首席研究員、大学の客員教授もやっている人だ。時々TVにコメンテーターとして出ているが専門は経済である。TVでのコメントが常識の範囲内で講義もあまり期待していなかったが抜群に面白かった。時々毒のあるジョークやユーモアを交え話の展開が見事である。TVでも同じようにやればもっと売れっ子に成れるのにと思ったがそうは行かない。南京生まれの生粋の中国人であるが日本に40年くらい住んでいる。何故TVで自由に喋らないか、本国が監視を気にしている。問題発言があれば即何らかのお仕置きがあるらしい。それでも講義の内容は目新しい視点のデータが多く飽きることがなかった。例えば中国歴代指導者を十字のパラダイムで分類し説明した。毛沢東や習近平は保守的で統制色が強い、反対側には胡耀邦や趙紫陽が居る、かれらは開放、自由を標榜する。どの方向にも動かない原点付近には江沢民、胡錦涛、朱鎔基などが位置する。分かり易い。中国の過剰生産に続くダンピングは欧米で問題になっているがそれを解決するために一帯一路イニシアティブが考案された。今の中国だけでは需要不足なのである。中国では社会保障で遅れている。日本では子育て支援とか中小企業対策は進んでいると言える。これではどちらが社会主義か分からない。中国では0~60歳まででは男の方が4000万人も多い。一人っ子政策の下で働き手となる男の子が優先された。このあたりの事情は夜の講義でしか話せない。一妻多夫でも導入しない限り問題は続く。今は二人子政策だがそもそも人口動態に政策を持ち込んで変えることなどあってはならないのではない。ここ数年で中国では400万社が倒産した。失業が増える訳です。しかし週に何時間か働けば失業にカウントしないとか失業して田舎に帰って親元で生活(扶養)されていれば失業カウントしないとかマクロ統計に怪しいところはあるが。兎に角中国では良い事も悪い事も驚くこと勿れ桁数が違う。中国とインドはあまり仲が良くない。根本原因は共産党の幹部(中国人全般だが)連中は香辛料のカレーが苦手である。匂いが堪らないらしい。ここから言えるのは中国がインドに侵攻することはない。香辛料が国防を担っている。岸田さんのSPは多くて10人程度だが習近平には80人位が取り囲んでいる。銃を携えているが弾は入っていない。最も危険なのは身内の裏切りだからだ。この辺になると怪しくなるが。講義のマイクの音量が小さく聞き取り難かったが途中で事務局が調整して大きくした。今までは聞き取り難かったので自由に話せたがこれから本国を気にして喋らなければならないと余裕の講義である。結論は、経済安全保障や中国市場を考えると「ゼロ中国」はあり得ない。突然中国とアメリカが手を組んだら、あるいは中国とアメリカが断絶したら日本はどういう立場をとる?日本独自の戦略を持っておかなければならないでしょう。

講義の後に班の懇親会があった。10余名、皆同じ年代で80を超えた人も。キャリアも現在の趣味も多彩で皆元気である。いや元気だから市民講座に通っている。因果を間違えてはならない。



コメントを投稿