太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

NHK解説委員討論会

2015-09-21 12:05:44 | 社会観察

NHKの解説委員同士による討論会「解説スタジアム」が生放映された。テーマは安保法制。賛成派、反対派、表現を変えれば容認派、懐疑派とでもいうかNHKにしてはよく3:3の形式をとれたものだと感心した。進行も流石紳士のNHKらしく交互に意見が交わされ(民放のように意見が同時に発せられることはない)淡々と進んだが、よく聴くと解説委員もちゃんと自分なりの意見を持っていることに驚いた。内容的には賛成派が新聞記事にあるような、自民党の説明のような意見が多く物足りない。中国の軍事パレードで近代兵器の脅威とか持ちだし、これが法案の必要性であるような説明をする。本来なら軍事パレードがどういう経緯を辿り集団的自衛権でこれをどう防ぐかの説明が欲しい。まさか日米同盟の深化(抑制力)により中国が来年から軍事パレードを止めて済みませんでした脅かして、」とでも言うのだろうか。パレードを止めて裏でやる方が脅威だと思うが。先日も東海大学の偉そうな教授が法制の必要性の中で中国による南シナ海の進出を挙げていたが、この教授は日米の艦船で取り囲んで埋め立てをやめさせようと言うつもりだったのか。街頭インタビューでも良く国際情勢の変化をもっともらしく言う70代のおっさんが居るが、一体どのような脅威に対応できるのか、個別ではなく集団の必要性はどこにあるのかなどは見当はついていない。多分その多くは個別の範囲を想像しているのだろう。解説委員ではやはり島田委員が出色。冷静な分析(米国の足らざるを肩代わり、全権負託などしていないが安定政権の今しかない)の中で国民の政治リテラシーの向上を成果として挙げた。安保という最も日常生活から遠いテーマに市民が反応を示したこと。(FIT設備認定問題のとき、某課長が電気や系統の基本も知らないで申請するのは如何か、詰まる所リテラシーの問題とよく言っていたのを思い出す言葉)北朝鮮が核という最終抑止力兵器で大国と渡り合っているが日本がそうなろうとすると必ずアメリカが待ったを掛ける。そこまで肩代わりしなくてよろしい、私が守っているからと言うだろう。抑止力というのは両刃(軍拡)と解説委員も言っていたが、テロ的、狂信的、暴発的戦闘から身の安全を保つ備えは必要だろうが、国家間では外交が最も効果的と思う。腐れ縁のように入り組んだ外交関係だ。要は経済的相互依存だろう。このようなブログは異論が出ることも承知いているが、次に自衛隊が海外派兵される場面で「あああの時自分はこう考えていたんだ」間違ってたなあ、となるか言わんこっちゃないと思うか、に資する記録としてとどめる。



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