太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

VWまでも?

2015-09-24 08:39:48 | 社会観察

報道によればVWが排ガス規制をクリアーするための試験対策ソフトを搭載していた。あの信頼が謳いのドイツ車である。排ガス規制の認証は「型式試験」なのだろうか。試験の時だけ動作するソフトのようで、認証試験法を知っていればそういう事も可能なのだろうか。ソフト開発技術もある意味凄いと思うが、CEOは事実を知らなかったが引責辞任するという。かって太陽光発電用の連系インバータの認証試験(この場合は型式試験)で認証品と異なる製品を出荷するということが起こった。この時は認証試験品より改良された部品を使ったものであり、良かれと思ったとの事だが違反は違反である。その試験所の責任者は激怒し当該(大手)メーカーを試験から排除したいという相談があったが、行政処分で出来ること、やる範囲を決めることは結構難しく、排除は関係機関とよく相談し慎重にやらない大事になる、とアドバイスしたことがある。その後の対応は知らないが、出荷量も少なくその(大手)メーカーは市場回収と新たに試験を受けて大事には至らなかった。型式認定の場合、生産ラインには定期(あるいは不定期)にチェックが入るが、特殊条件下でのソフトの起動までチェックするのは試験方法から見直さなければ(同じ試験ならパスしてしまう)ならないだろう。。「不正ソフトの開発」をVWともあろう会社が目指していたとは思わないが、多分最初は試験をクリアーする開発のみに執心し、試験と実走行の誤差に目をつぶっていたのではないかと思う。例えば燃費試験や家電の消費電力試験でも実運転との違いは消費者もある程度は諦めている。しかし、CEOが知らなかったと言っても結果は誤差の範囲ではなく責任は免れない。数字からそれなりの報酬も得ていたはずである。知らなかったで責任が免れる立場ではない。開発は一人の悪意からできるものではない。根底にあるのは「儲け」に拘る会社としての姿勢であり、それを良しとする社会である。儲けを否定するわけでは無いが、結果(数字)が全てである問題は最近の東芝問題でもあり遡れば枚挙にいとまない。今後も起こると思う。多くの有名企業あるいは経営者が陥る「蟻地獄」である。全ての会社、経営者に道徳、倫理、正義を求めること自体に無理があるならせめて取り返しのつかないくらいの結果責任を負わせるべきである。「臆病」でビビリの経営では急成長は期待できないかも知れないが、かって「社長に最もなりたくない男を社長にすべき」という名言を聴いたことがある。行き過ぎた社会(会社)には時々お灸も必要である。



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