だんだん外出が減って

　寒い日が続くこともあり外出の機会はめっきり減った。週2回の自転車散歩も1回になり釣りは勿論車でちょいと出掛けることも少ない。以前は大した用事もないのに車に乗っていたが今は明確な目的が無い限り車に乗らない。しかし家に籠るのも精神衛生上あまり良くない。身の周りの整理整頓くらいしかやることがない。昨日は寒い中散髪に出掛けた。人と会う機会が極端に減ったがやはり髪が伸びると気になる。若い頃は７：３に分けて如何にもサラリーマン風だったが最近は短く切っている。伸びても後で束ねることも可能だが美的感覚からは許せない。殆ど白髪で禿げてはいないのだが髪の毛が細くなって地肌が見えるようになったのは仕方ない。これで一応清潔感は保たれた。

そんな中業界団体から新春交流会の招待がやってきた。東京に出るだけでも少し疲れるのだが折角の機会でありこれが最後の顔出しかと思い出掛けることにした。業界人が集まるが毎年知り合いの数が減っていく。立食形式だがパーティ券のようなものはない。昔は次々知り合いが挨拶にきて殆ど料理に手を付けることは出来なかったが最近は食事代わりである。役所の人やら各社のお偉いさんも来るが遠慮は一切しない。日常で交わる事も無くなった人におべっかいを使ってもしょうがない。しがらみが無くなるというのはリタイアの特権である。リタイアして何か良い事があるとしたら人に気を遣わなくて良くなる、会社を代弁する必要がなくなることである。特に重荷になっていたわけではないが肩の荷が下りる感覚はある。すまじきものは宮仕え、感じていなくともストレスはあったのだろう。それ以外に何か良い事？思いつかない。甲斐なき事が多過ぎるのも結構しんどいものだ。

散髪屋を出たら体感温度が2度くらい下がった。中高年の皆さんブランド品など要らない。こざっぱりした身なりに気を配りましょう。そうでなくとも世の中のお荷物扱いなのだから。芸人でもないしせめて風景（紀ではない）を乱さないようにだけ心掛けて。