太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

リベンジなど叶うものではない

2020-12-12 08:03:01 | 日記
 逃がしたヒラメを釣りに出掛けたが空は曇って来て寒くなる。アタリなどまったく無い。リベンジというのは一度敗れた者に挑むのだから確率的には叶うものではない。だから半沢直樹が受けて喝采を浴びる。多くの例を見て来たが一度島流しに会うと流されっぱなしの者が圧倒的に多い。サラリーマン社会ではナポレオンなど極々希である。
 ヒラメを逃がした場所に出掛けたが小難しそうな顔をして置き竿を2本並べて釣っていたお爺さんが居た。挨拶すると意外に話に乗ってくる。大きめのハゼ2匹とイシモチの小さいのを釣っていた。これではおかずにもならないだろうと思ったが真剣である。コロナで人混みに出掛けるのも何だし、肝臓が悪くて2か月に一度定期健診に行っているが今じゃ病院に行くのも恐い。ここに来れば潮風の換気は十分だし家でブツクサいわれるよりここの方が落ち着くとのこと。足も悪くて若い時のようにテトラは危なくて乗れない、こういう(堤防の上)足場の良いとこだけだよ今は、それも何時まで続けられるかと。釣果が恥ずかしかったのか過去の大物を釣り上げた話を始めた。この秋に近くで58㎝のヒラメを釣ってストリンガーに掛けて生かして置いたら帰り際に見たらフックが錆びていて壊れて逃げてしまったという。ただ余りに立派だったので写真を撮ってあると見せてくれた。驚いたのは80歳くらいの爺さんがスマホを使いこなしていたことだ。こちらも負けじと今夏釣った46㎝のクロダイの写真を見せびらかした。
 周りを見るとルアー釣りは若い人が多く、中年の本格的な服装の人はクロダイである。何じゃこれはとの声がしたので見に行くと結構大きなシャコである。塩ゆでで食べられるよと言うと驚く。関西では普通に食べるし関東でも寿司ネタで出るでしょうと教えた(でも1匹ではとは口に出さなかった)。次は小さなイシモチを釣った。これを餌にしてヒラメを狙おうという。小さいとはいえ10cmくらいはあるのだが背中に針を掛けて投げ込んだ。多分あれを食べるヒラメは50cmを超えるだろう。その後再びそれぞれの持ち場で寡黙に釣りを再開した。寒くなったので納竿して帰ろうとしたら堤防にルアーが落ちていた。錆びていたが帰って556とヤスリで磨いてみると針先鋭く使えそうになった。釣具屋で見たことがあるが1000円位する。持っていなかった型でちょっと得した気分になった。年とともにどんどん小者になって行く自覚が少々寂しい。今日は市民講座の最終回である。今年はコロナの影響で全12回と短かったが皆勤賞である。熱心と言うより受講料がもったいないからである。小者に磨きがかかってきた。あの爺さんのように老けていくのだろうか。パンデミック物の小説で首相と北海道知事のやりとりが出て来る。そこは知事の職務範囲で権限も委譲してある、何とかしろと言う。ここまで来るともう打つ手はありません、国の方で対策をして貰いたいと返す。首相の椅子が大き過ぎるなら別の人が座るべきと。決して今の話ではない。5年も前に書かれたフィクションである。物語はやっと半分でさて結末は。


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