2013年9月中旬のことです。滞在先農家のソーラー発電の構成が見たかったのでホストのOさんに頼みました。Oさんが事務所にしている部屋の中に、2階に通じる階段が設けられており、そこから2階に上がって見せてもらいました。
敷地内に建物は4棟ありますが、空間的につながっているのはその内の2棟のみで、その他は単独で建っています。母屋の頂はおよそ10mぐらいの高さはありそうで、その気になれば3階建て構成も可能なようですが、現在2階は一部のフロアのみが部屋として使用されています。
中央が母屋になっています。ちなみに、昔は2階部分のスペースは家畜用の飼料(干草など)を入れていたそうです。2階の床板は敷かれていますが、天井を見上げると屋根瓦の内面がむき出し状態になっています。
写真は、屋根の裏側を写したものです。
さて、見たかったのはソーラー発電に関する装置で、インバーター(直流→交流に変換)やバッテリーなどがどうなっているのかを知りたかったのです。
インバーター(青や黄色のボックス)は3系統に分かれていました。ソーラーパネルは約100枚が屋根上に設置されていますが、3段階に分けて設置したと言っていましたので、その3系統に分けたインバーターのようです。
発電状況などが、液晶ディスプレーに表示されています。尚、蓄電用のバッテリーは存在していなくて、ソーラー発電された電力は直流から交流に変換されて、商用電力網に流されているようです。
以前のブログで紹介済みですが、夏場は電力会社に電力を売電、冬場は逆に買電。金額換算して通年でプラスマイナス0に近いとの話です。Oさんは、既にガス会社との契約は打ち切っているので、エネルギー源は電力が中心です。加えて、暖房用には大型の薪ストーブ暖房システムが稼動しており、建物の周辺には薪が相当量積み上げられています。さらに、太陽光温水器も屋根に設置済みで、シャワー用の温水はここから供給しています。
これらの取り組みは、個人農場レベルとしては、普通レベルとは言えないでしょう。ハイ、進んでいます。
こちらは母屋ではなくて作業小屋の2階部分です。床相当部分に新しいボードが見えていますが、改築中の店舗の天井に相当しています。大工技能も身に付けているOさんは、これらの仕事も自分でやってしまうため、逆に、製作期間がかかり、店舗の完成には1~2年はかかるようです。
発泡スチロールの塊が写っていますが、私も製作したパーツで、天井裏に敷き詰めて断熱効果を期待するものです。厳しい冬の暖房・省エネ対策です。
瓦の写真です。雨漏り対策と思いますが、樹脂状のものがコーキングされています。この作業もOさん自身か、私たちのような滞在者が協力したものと思われます。
屋根に設けられている開閉型の窓から中庭方面を見下ろしています。
Oさんの事務所真上に位置していてグチャグチャですが、屋根面や壁面の格子は施工済みで、ここにボードを貼り付けていって部屋にするそうです。
2階以上の空間は相当広いので、その気になれば10部屋でも作ることができそうです。もっとも、そんなに作っても利用しないでしょうが・・・。
それにしても、こうした屋根裏や太いオーク材の柱まで見せてもらったり、昔の用途なども聞くと、Oさんがこの築230年の家屋を大切にしようとしていることに共感が湧いてきます。
日本でも築百年超の家屋もあるようですが、逆に百年・二百年使うことを考えた家屋が望ましいのかも知れません。その方が、そこに住み続けるための気概や工夫が生まれるのではないでしょうか。
昔は養蚕のための広い2階を擁した古い家屋を、改造して今も利用されているところも少なくないと思いますが、柱材等が使える間は手を加えながらも利用するのが、先祖の思いに応えることにもつながるような気がします。
ホストのOさんは、しばしば、先祖の存在に素直に感謝していました。何が大切かを教えられたような気がします。
敷地内に建物は4棟ありますが、空間的につながっているのはその内の2棟のみで、その他は単独で建っています。母屋の頂はおよそ10mぐらいの高さはありそうで、その気になれば3階建て構成も可能なようですが、現在2階は一部のフロアのみが部屋として使用されています。
中央が母屋になっています。ちなみに、昔は2階部分のスペースは家畜用の飼料(干草など)を入れていたそうです。2階の床板は敷かれていますが、天井を見上げると屋根瓦の内面がむき出し状態になっています。
写真は、屋根の裏側を写したものです。
さて、見たかったのはソーラー発電に関する装置で、インバーター(直流→交流に変換)やバッテリーなどがどうなっているのかを知りたかったのです。
インバーター(青や黄色のボックス)は3系統に分かれていました。ソーラーパネルは約100枚が屋根上に設置されていますが、3段階に分けて設置したと言っていましたので、その3系統に分けたインバーターのようです。
発電状況などが、液晶ディスプレーに表示されています。尚、蓄電用のバッテリーは存在していなくて、ソーラー発電された電力は直流から交流に変換されて、商用電力網に流されているようです。
以前のブログで紹介済みですが、夏場は電力会社に電力を売電、冬場は逆に買電。金額換算して通年でプラスマイナス0に近いとの話です。Oさんは、既にガス会社との契約は打ち切っているので、エネルギー源は電力が中心です。加えて、暖房用には大型の薪ストーブ暖房システムが稼動しており、建物の周辺には薪が相当量積み上げられています。さらに、太陽光温水器も屋根に設置済みで、シャワー用の温水はここから供給しています。
これらの取り組みは、個人農場レベルとしては、普通レベルとは言えないでしょう。ハイ、進んでいます。
こちらは母屋ではなくて作業小屋の2階部分です。床相当部分に新しいボードが見えていますが、改築中の店舗の天井に相当しています。大工技能も身に付けているOさんは、これらの仕事も自分でやってしまうため、逆に、製作期間がかかり、店舗の完成には1~2年はかかるようです。
発泡スチロールの塊が写っていますが、私も製作したパーツで、天井裏に敷き詰めて断熱効果を期待するものです。厳しい冬の暖房・省エネ対策です。
瓦の写真です。雨漏り対策と思いますが、樹脂状のものがコーキングされています。この作業もOさん自身か、私たちのような滞在者が協力したものと思われます。
屋根に設けられている開閉型の窓から中庭方面を見下ろしています。
Oさんの事務所真上に位置していてグチャグチャですが、屋根面や壁面の格子は施工済みで、ここにボードを貼り付けていって部屋にするそうです。
2階以上の空間は相当広いので、その気になれば10部屋でも作ることができそうです。もっとも、そんなに作っても利用しないでしょうが・・・。
それにしても、こうした屋根裏や太いオーク材の柱まで見せてもらったり、昔の用途なども聞くと、Oさんがこの築230年の家屋を大切にしようとしていることに共感が湧いてきます。
日本でも築百年超の家屋もあるようですが、逆に百年・二百年使うことを考えた家屋が望ましいのかも知れません。その方が、そこに住み続けるための気概や工夫が生まれるのではないでしょうか。
昔は養蚕のための広い2階を擁した古い家屋を、改造して今も利用されているところも少なくないと思いますが、柱材等が使える間は手を加えながらも利用するのが、先祖の思いに応えることにもつながるような気がします。
ホストのOさんは、しばしば、先祖の存在に素直に感謝していました。何が大切かを教えられたような気がします。