ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

デンマークの農場風景詳細(その1)

2014-10-19 21:33:04 | 日記
前回のブログに続いて、2012年の4月~7月にかけて滞在したデンマークの農場に関する写真をご紹介します。チョットめずらしいなと感じたものをお見せして行きます。

(写真: トレーラー)
このトレーラーは馬(2頭)を搬送するためのものです。後の開口部ドアがそのままスロープになるような構造です。馬だけでなく、牛や鶏の出荷にも使われていました。鶏の場合は5~6羽入るケージに入れてから積み込みます。こうした形状のトレーラーは日本では見かけませんよね。(ランクルが牽引します。)

(写真: 家禽類のフィールド)
家禽類用のフィールドは私の滞在中に新に設置されました。最初に杭を大型ショベルカー(借り物)で押さえ込むように地面に打ち込んでいきます。次にスチールネットを杭に取り付けて行きます。この作業は網打ち用の釘をハンマーで打ちつけて行きますが私も手伝いました。
(写真: 完成近いネット柵)
家禽類を襲うのはキツネとのことです。ネットの下部を掘り起こして侵入することがあるため、畑から取り出された少し大きめの石をネットの下部に内外の両側から並べてあります。また、ネットをよじ登ることもあるので電柵としてのワイヤーも地面側と天頂部分の2系統に渡って張ってあります。
(写真: 電柵用のワイヤーが見えています。)
(写真: ここからワイヤーを何十mも引っ張って行きます。)

次は豚のフィールドです。
(写真: 豚のフィールド)
雨や日よけ用の大きなテントが一つ、ブリキ製のシェルター型の小屋も用意されています。
(写真: シェルター)
出入り口のガードがズレていますが、通常は授乳中の親子豚に「他の子豚」が侵入して乳を吸ってしまうのを防ぐためのガードになっています。お産した直後には親豚は外に出てこないので、このガードの内側に水や餌を与えます。それも私の作業の一つでした。




次の写真は、隣接する採草地で飼料用の草を刈り取ったものです。これは委託業者が大型機械を持ち込んで半日ぐらいかけて作業したものです。最初に草刈りマシンが刈り取り作業を行い、次にサイコロ状に形を整えながらフィルムシートで自動パッキングして行きます。
(写真: 草は乾燥させていないのでウェットタイプの飼料です。)

(写真: 芝刈りマシン)
子供用のバギーカーのように見えますが作業用車です。庭には芝が植えられていて、その芝刈りに使います。私も運転しました。クラッチも変則ギアもついています。車の腹のカバー下に回転型の刃がついていて刈り取ります。刈り取り丈も選べるようになっていました。

結構、色んなものがあります。ただ、整備が十分かと言うと・・・今一ですかね。 でも21ha(ヘクタール)の農場で、様々な家畜達と日々を送って行く・・・。大変なのですが、都会で暮らすのとは全く異なる充実感があるような気がしました。

(巻頭写真: この鶏は出荷用ではありません。)
およそ20~30羽ぐらいの鶏は放し飼いの状態になっています。時々、雛をつれて歩いている姿も見かけます。
~続く~