2013年10月25日(金)、マッシュルームの新しい菌床が入荷していました。前日の午後、ホストのOさんが入手してきたようです。Oさんとフランス人のSOさん、私を含めて3人で搬入作業をします。マッシュルームの種類としては10種類ぐらいありそうです。入荷した菌床の数量としては2百個前後でした。中には柔らかい菌床もあって雑に扱うことは禁物なのです。
一旦、大型の冷蔵庫に保管するものと、直接、地下室の栽培ルームに持ち込むものと2種類に分けられました。搬送用の一輪車や二輪車を使っての作業ですが、3人で1時間半ぐらいかかったのでした。階段の昇り降りもあるので結構疲れるのです。
ところで、マッシュルーム栽培に使っている地下室は5室ありますが、菌床の収納可能総数としては1千個前後と思われます。10月の初旬頃から既に収穫に入っているものがあり、その終わりは翌年の8月頃と思われます。一つの菌床からどれぐらいのマッシュルームが採れるのでしょうか。また、どれぐらいの収益になるのか・・・気になるところです。一方、菌床の購入価格は聞きましたがここでは秘密にしておきます、悪しからず。
(写真: 地下室への入口)
それにしても、トマトと同じように一つの苗(菌床)からシーズン中に繰り返し収穫できる作物としては効率的な作物の一種なのでしょうね。Oさんの取り組みが優れているのは、地下室の空調温度制御が自動化されていることや湿度管理が工夫されていることでしょう。そもそも古くからあった地下室を利用していることそのものがグッドアイディアだと思えるのです。
現在、栽培に用いていない地下室もあるので、販売ルートの拡販等に道筋がついてくるのであれば、他の地下室もマッシュルームの栽培用に転換するのかも知れません。
(写真: 一斉に出てきたマッシュルーム)
さて、菌床の搬入が終わった後は、庭での胡桃(くるみ)拾いや収穫済みの林檎と洋梨の皮むき等でこの日も一日が終わりました。
この日の昼食はOさんが作ったオムレツのような料理でした。特別な料理ではありませんが、シンプルで飽きのこない味で美味しくいただきました。一人3枚づつで結構お腹が一杯になったのです。
ところで、ここでの昼食には週に1回ぐらいの割合でご飯(米)が炊かれます。米そのものはタイ米であったり、その他の産地物であったりして、日本のお米の方が個人的には美味しいとは思うのですが、それにしても米飯が思ったより多い印象なのです。で、Oさんに聞いたことがあります。「ご飯」を食べるようになったのは比較的最近のことですか?と。するとOさんは「子供の頃から食べていた」と言うのです。Oさんは47歳(2013年時点)です。つまり少なくともOさんの家では40年ぐらい前から「ご飯」はしばしば日常的に食べていたことになります。ドイツの他の家庭での話はわかりませんが、米飯はヨーロッパでも古くから食されていたのでしょうか。私にとっては意外なことでした。
ちなみにOさんは炊飯器を持っていたのですが故障していて使えないのでした。やむなく現在は普通の鍋を使って炊いているのです。米をとぐ回数は8回、強火で沸騰した後は弱火で20分・・・と基本セオリーを自ら保有しているOさんなのでした。
翌日の26日(土)、この日も林檎や洋梨の皮むきとドライ処理(乾燥機がけ)が中心となりました。夕方の16時過ぎ、作業の区切りがついたところで今日は終了しようとOさんが言います。そして、改造中のOさんの事務室を見てくれと言っています。Oさんの事務室には大型の薪ストーブがあるのですが、これは大きいものでセントラルヒーティング用に使っているのです。その薪ストーブの周囲に壁を新たに設け、そして出入り口の扉も造っています。
理由を聞きました。この薪ストーブで室内は当然暖かくなるのですが一つ問題があると言います。それは薪を投入する時にストーブの蓋を開けることになりますが、そうした時に「灰」が室内に飛び広がるのだそうです。その事務室内にはOさんのパソコン(デスクトップ型)が2台置いてありますし、周辺機器としてプリンタ等もあります。そうした電子機器類の上にも「灰」が飛んでくるのでした。
また、Oさんはアコースティックギターやエレキギターも演奏するのですが、ギターの本体や弦も何となく汚れているし、エレキギター用のマルチエフェクタも置いてあるのですが、それらも埃に覆われていた理由はそこにあったようです。私もエレキギターを少し演奏するので一緒にトライしたことがあったのですが、ギター(弦も)があまりに汚れていたのには少し閉口してしまいました。フレットも汚れていたので私の左手はすぐに汚れてしまったのです。
まァ、そんなこともあって薪ストーブと事務所部分を完全にセパレートすることを思い立ったのでしょう。以前のブログにも書きましたが、Oさんは若いころ3年間、大工の専門学校にも通っているので大工としてもプロレベルなのです。従って、部屋を造ったりするのは得意分野なのです。と言うことでOさんは90%完成したその部屋を私に見せてくれたのでした。いやァ~、正にプロです。見事な出来栄えでした。
(写真: 工具セット)
それにしても、このOさん、大工はプロレベル、コンピューターのOSはLINUX(リナックス)、プログラミングもするし、電子回路設計も可能。そしてセンサも自作、プリント基板の製作もある程度は可能。宅内のネットワークも構築、地下室の空調温度管理は自作、・・・。この人はドイツの中でも特殊な存在なのでしょうか。多分ですが、レベルに差があったとしても、こうした感じの人は結構居るのではないでしょうか。
(写真: Oさんの愛読書の一つ)
ちなみに、このOさん、今製作中のものは3Dプリンタです。キットを買ってきて自分で製作しています。それほど難しくはなさそうですが、プログラミングも自分でやっているのです。対象となる製作物の材料が樹脂(プラスチック)なので、用途が限定的のような印象ですが、単なる趣味の領域を超えて自分の仕事面で使うことも考えているのでした。ちなみにキット価格で8~9万円ぐらいだと言っていました。やはりちょっと特異な存在でしょうか、Oさんは。
そしてこの日の夜、27日(日)午前3時、サマータイムが終了するのでした。1時間戻して午前2時にするのです。日本との時差は7時間から8時間に切り替わるのでした。
(写真: 晩秋)
(写真: 少し寒くても客は来るアイスクリームショップ)
~続く~
一旦、大型の冷蔵庫に保管するものと、直接、地下室の栽培ルームに持ち込むものと2種類に分けられました。搬送用の一輪車や二輪車を使っての作業ですが、3人で1時間半ぐらいかかったのでした。階段の昇り降りもあるので結構疲れるのです。
ところで、マッシュルーム栽培に使っている地下室は5室ありますが、菌床の収納可能総数としては1千個前後と思われます。10月の初旬頃から既に収穫に入っているものがあり、その終わりは翌年の8月頃と思われます。一つの菌床からどれぐらいのマッシュルームが採れるのでしょうか。また、どれぐらいの収益になるのか・・・気になるところです。一方、菌床の購入価格は聞きましたがここでは秘密にしておきます、悪しからず。
(写真: 地下室への入口)
それにしても、トマトと同じように一つの苗(菌床)からシーズン中に繰り返し収穫できる作物としては効率的な作物の一種なのでしょうね。Oさんの取り組みが優れているのは、地下室の空調温度制御が自動化されていることや湿度管理が工夫されていることでしょう。そもそも古くからあった地下室を利用していることそのものがグッドアイディアだと思えるのです。
現在、栽培に用いていない地下室もあるので、販売ルートの拡販等に道筋がついてくるのであれば、他の地下室もマッシュルームの栽培用に転換するのかも知れません。
(写真: 一斉に出てきたマッシュルーム)
さて、菌床の搬入が終わった後は、庭での胡桃(くるみ)拾いや収穫済みの林檎と洋梨の皮むき等でこの日も一日が終わりました。
この日の昼食はOさんが作ったオムレツのような料理でした。特別な料理ではありませんが、シンプルで飽きのこない味で美味しくいただきました。一人3枚づつで結構お腹が一杯になったのです。
ところで、ここでの昼食には週に1回ぐらいの割合でご飯(米)が炊かれます。米そのものはタイ米であったり、その他の産地物であったりして、日本のお米の方が個人的には美味しいとは思うのですが、それにしても米飯が思ったより多い印象なのです。で、Oさんに聞いたことがあります。「ご飯」を食べるようになったのは比較的最近のことですか?と。するとOさんは「子供の頃から食べていた」と言うのです。Oさんは47歳(2013年時点)です。つまり少なくともOさんの家では40年ぐらい前から「ご飯」はしばしば日常的に食べていたことになります。ドイツの他の家庭での話はわかりませんが、米飯はヨーロッパでも古くから食されていたのでしょうか。私にとっては意外なことでした。
ちなみにOさんは炊飯器を持っていたのですが故障していて使えないのでした。やむなく現在は普通の鍋を使って炊いているのです。米をとぐ回数は8回、強火で沸騰した後は弱火で20分・・・と基本セオリーを自ら保有しているOさんなのでした。
翌日の26日(土)、この日も林檎や洋梨の皮むきとドライ処理(乾燥機がけ)が中心となりました。夕方の16時過ぎ、作業の区切りがついたところで今日は終了しようとOさんが言います。そして、改造中のOさんの事務室を見てくれと言っています。Oさんの事務室には大型の薪ストーブがあるのですが、これは大きいものでセントラルヒーティング用に使っているのです。その薪ストーブの周囲に壁を新たに設け、そして出入り口の扉も造っています。
理由を聞きました。この薪ストーブで室内は当然暖かくなるのですが一つ問題があると言います。それは薪を投入する時にストーブの蓋を開けることになりますが、そうした時に「灰」が室内に飛び広がるのだそうです。その事務室内にはOさんのパソコン(デスクトップ型)が2台置いてありますし、周辺機器としてプリンタ等もあります。そうした電子機器類の上にも「灰」が飛んでくるのでした。
また、Oさんはアコースティックギターやエレキギターも演奏するのですが、ギターの本体や弦も何となく汚れているし、エレキギター用のマルチエフェクタも置いてあるのですが、それらも埃に覆われていた理由はそこにあったようです。私もエレキギターを少し演奏するので一緒にトライしたことがあったのですが、ギター(弦も)があまりに汚れていたのには少し閉口してしまいました。フレットも汚れていたので私の左手はすぐに汚れてしまったのです。
まァ、そんなこともあって薪ストーブと事務所部分を完全にセパレートすることを思い立ったのでしょう。以前のブログにも書きましたが、Oさんは若いころ3年間、大工の専門学校にも通っているので大工としてもプロレベルなのです。従って、部屋を造ったりするのは得意分野なのです。と言うことでOさんは90%完成したその部屋を私に見せてくれたのでした。いやァ~、正にプロです。見事な出来栄えでした。
(写真: 工具セット)
それにしても、このOさん、大工はプロレベル、コンピューターのOSはLINUX(リナックス)、プログラミングもするし、電子回路設計も可能。そしてセンサも自作、プリント基板の製作もある程度は可能。宅内のネットワークも構築、地下室の空調温度管理は自作、・・・。この人はドイツの中でも特殊な存在なのでしょうか。多分ですが、レベルに差があったとしても、こうした感じの人は結構居るのではないでしょうか。
(写真: Oさんの愛読書の一つ)
ちなみに、このOさん、今製作中のものは3Dプリンタです。キットを買ってきて自分で製作しています。それほど難しくはなさそうですが、プログラミングも自分でやっているのです。対象となる製作物の材料が樹脂(プラスチック)なので、用途が限定的のような印象ですが、単なる趣味の領域を超えて自分の仕事面で使うことも考えているのでした。ちなみにキット価格で8~9万円ぐらいだと言っていました。やはりちょっと特異な存在でしょうか、Oさんは。
そしてこの日の夜、27日(日)午前3時、サマータイムが終了するのでした。1時間戻して午前2時にするのです。日本との時差は7時間から8時間に切り替わるのでした。
(写真: 晩秋)
(写真: 少し寒くても客は来るアイスクリームショップ)
~続く~