今日は一日オフだったので、午前中に洗濯物を済ませてから日中は殆ど練習していました。実は今月、割と盛り沢山な内容の室内楽のコンサートがあるので、暇を見つけては練習に勤しんでいます。
内容としては映画音楽やジブリ作品といった気軽なものもある中で、恐らくメインになるであろう曲目が何とベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番ハ長調なのです。ただ、ピアノ協奏曲ですから本来であればピアノと管弦楽とで演奏される曲ですが、今回はピアノと弦楽五重奏とで演奏するバージョンの楽譜を使うことになっています。
今でこそCDで気軽に音楽が楽しめますが、19世紀には蓄音機すら無い時代ですから、コンサート会場に足を運ばない限り最新の音楽を聴くことは出来ませんでした。それでも、発表されたばかりの話題作を何とかして聴くために当時盛んに行われていたのが、室内楽規模に縮小編曲することでした。今でもハイドンの交響曲をピアノとフルートと弦楽四重奏にしたものやモーツァルトの《ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲》を弦楽六重奏に編曲したもの、ショパンの《ピアノ協奏曲第1番》をピアノ五重奏にしたもの、有名どころではウェーベルンがドビュッシーの《牧神の午後への前奏曲》を室内楽にしたものや、シェーンベルクがマーラーの《大地の歌》を歌手と小編成の管弦楽にしたもの(こちらは未完。後にライナー・リーンによって補筆完成)等、様々な編曲譜が残されています。
今回使用する楽譜もピアノと弦楽五重奏に編曲されたものを使います。それでも、規模こそ違え久しぶりに弾くピアノ協奏曲ですから、今からワクワクしています。
このベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番はベートーヴェンが25歳の時の作品で、まだモーツァルトをはじめとした先輩方の影響が強く感じられますが、そんな中にも後のピアノ協奏曲第5番《皇帝》を思わせるようなベートーヴェンらしい力強さや思い切った転調もみられます。
第3、第4、第5番に比べてあまり有名ではありませんが、これはこれでなかなかいい曲です。ということで今日はこの名曲を、1970年に行われたレナート・バーンスタインの弾き振りによるウィーンフィルとの共演でお楽しみ下さい。
Bernstein in Vienna: Beethoven Piano Concerto No. 1 in C Major (1970)
内容としては映画音楽やジブリ作品といった気軽なものもある中で、恐らくメインになるであろう曲目が何とベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番ハ長調なのです。ただ、ピアノ協奏曲ですから本来であればピアノと管弦楽とで演奏される曲ですが、今回はピアノと弦楽五重奏とで演奏するバージョンの楽譜を使うことになっています。
今でこそCDで気軽に音楽が楽しめますが、19世紀には蓄音機すら無い時代ですから、コンサート会場に足を運ばない限り最新の音楽を聴くことは出来ませんでした。それでも、発表されたばかりの話題作を何とかして聴くために当時盛んに行われていたのが、室内楽規模に縮小編曲することでした。今でもハイドンの交響曲をピアノとフルートと弦楽四重奏にしたものやモーツァルトの《ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲》を弦楽六重奏に編曲したもの、ショパンの《ピアノ協奏曲第1番》をピアノ五重奏にしたもの、有名どころではウェーベルンがドビュッシーの《牧神の午後への前奏曲》を室内楽にしたものや、シェーンベルクがマーラーの《大地の歌》を歌手と小編成の管弦楽にしたもの(こちらは未完。後にライナー・リーンによって補筆完成)等、様々な編曲譜が残されています。
今回使用する楽譜もピアノと弦楽五重奏に編曲されたものを使います。それでも、規模こそ違え久しぶりに弾くピアノ協奏曲ですから、今からワクワクしています。
このベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番はベートーヴェンが25歳の時の作品で、まだモーツァルトをはじめとした先輩方の影響が強く感じられますが、そんな中にも後のピアノ協奏曲第5番《皇帝》を思わせるようなベートーヴェンらしい力強さや思い切った転調もみられます。
第3、第4、第5番に比べてあまり有名ではありませんが、これはこれでなかなかいい曲です。ということで今日はこの名曲を、1970年に行われたレナート・バーンスタインの弾き振りによるウィーンフィルとの共演でお楽しみ下さい。
Bernstein in Vienna: Beethoven Piano Concerto No. 1 in C Major (1970)