共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

よいお年を

2018年12月31日 19時45分12秒 | 日記
今日は大晦日、いよいよ2018年も終わろうとしております。ありきたりな問いではありますが、今年は皆様にとってどんな年でしたでしょうか。

私にしてみれば、もうシッチャカメッチャカな年でした。年に三回も病院に世話になるハメになるとは、一体誰が予測し得たでしょうか。

そして、音楽的な仕事がどんどん少なくなっていく年でもありました。主だった音楽的行事だけでも両手に余るほどしかありませんでしたし、しかも編曲料まで踏み倒される始末…だからといって暇だったのかと言えばそういうわけでもなく、細かなことでパタパタパタパタさせられた年だったように思います。

来年は私も歳男だし、何かいいことあればいいけど…などと思いつつ片付けものをしていたら、何と椅子の天板が抜けてしまったのであります!

何このタイミング…!と思ったりしたのですが、枠だけになってしまった椅子に座るわけにもいかないので、我が家から一番近いところにあるホームセンター《コーナン》に行くことにしました。

大晦日にも関わらず、店内はなかなかの人出で賑わっていました。家具のコーナーに行くと、御覧のようになかなかな品揃えで椅子が林立していたのです。

座椅子にも惹かれたのですが、とりあえず安定感があって、適度に硬くて、背もたれがあって、高いところの物を取る時の踏み台にもなって…などと考えていると、最終的には何てコトのない普通の四角い折り畳み椅子に落ち着いたのでありました。

さてさて、何だか最後までどーでもいーことでバタつきましたが、どうにか私も年を越せそうです。新年は何処へ行こうか…昨年の大晦日は鎌倉・長谷寺で初日の出を拝みましたが、今年は何処で拝むことになるやら…。当初危ぶまれていた空模様も何とか晴れる方向にシフトしてきたようですので、何処かで初日の出を拝もうと思います。

本年も拙ブログにお付き合い下さいました皆様、本当に有り難うございました。心より御礼申し上げます。来たる2019年が皆様にとって良き一年でありますよう、御祈念申し上げております。

どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。
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いい子です

2018年12月30日 20時10分38秒 | グルメ
いよいよ2018年もあと二日となりました。しかし、私は出鼻を…というか締めをくじかれた感じで、何となく釈然としません。

昨日のお茶が良かったのか、今日は昨日と比べて一段とスッキリした気分で過ごすことができました。そこで、せめて健全に買い物くらいしようと駅前まで出かけることにしました。

そこで気が向いて、久しぶりに本厚木駅ビルのミロードの地下にあるKALDIに逝ってみました。そうしたら、しばらくぶりにこれが売り場に置いてあったので、思わずまとめ買いしてしまいました。

これは『ピリ辛エビ塩』というものです。原産国はヴェトナムで、粗塩よりもう少し粒の大きめな塩に殻ごと粉砕されたエビやニンニク、唐辛子等の調味料が入ったものです。エビ風味のクレイジーソルトと言えば想像して頂けるでしょうか。

この子はとにかく使い勝手がいいのです。茹でたパスタにオリーブオイルと和えればあっという間にエビがほんのり香るペペロンチーノになりますし、サラダにかけるフレンチドレッシングを作る時に塩をこれにするとかなり風味豊かなサラダになります。卵と溶き混ぜて焼いても美味しいですし、究極的には白飯にそのままかければちょっと大人なふりかけにもなるという、何とも素晴らしい物なのであります。しかも、これだけの使い勝手の良さで一つ¥108!

ただこのエビ塩、それまで割りと普通にKALDIで入手できたものが、その美味しさがネットで紹介されるや何処のKALDIに行っても品切れ、品切れ…。おかげで割りと昔から使っていた私が入手できるようになるまでに、何と二ヶ月以上かかったのです。なので今日久々に見つけた時に

『また無くなったらエラいこっちゃ!』

と、三本まとめ買いしたのでありました。

ざっくり言うと、スイートチリソースが嫌いでなければ大丈夫だと思います。バッチリとエビが入っているので甲殻アレルギーの方にはオススメしませんが、そうした問題の無い方は一度使ってみては如何でしょうか。
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ジャスミン工芸茶

2018年12月29日 19時48分51秒 | カフェ
暮れもいよいよ押し迫って参りました。といっても先日ぶっ倒れた私は、医者の言い付けを守って清貧生活を謳歌しておりますヽ(゚∀。)ノ。

さて、胃の腑も落ち着いたところで出かけてみたのですが、《Cafeあつめ木》は年内の営業が昨日までだったようで、今日は大掃除をしていました。なので、先日ミュージカル公演のあった《ぎゃらりー喫茶なよたけ》に足を運びました。

先日の興奮が嘘のように落ち着いて静まり返った店内で席にすわってから、今日はこちらの名物でもあるジャスミン工芸茶を頂くことにしました。

上の写真だとガラスのポットの中に草の塊のようなものが浮いていますが、これがしばらく置いておくと



こんな感じで葉が開き、中から糸で綴じた白い花が出てきます。このポットの高さとお湯の量が控えめなので分かりにくいですが、本当ならもっと花がお湯の中で高く伸びます。また中国茶らしく、何度差し湯をしても香り高いお茶を楽しむことができます。いわゆるジャスミンティーはいろいろなところで売られていますが、こうした工夫の凝らされたものを置いてあるところはなかなかありません。

こちらではこの工芸茶の他にも、鉄観音の緑茶や龍井茶といったあまり見かけない中国茶を楽しむことができます。たまのひと時、コーヒーとは違ったティータイムもいいものです。
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天女舞降

2018年12月28日 21時20分51秒 | スピリチュアル
いやぁ…やってしまいました。

教室としては昨日が仕事納めだったのですが、終わったと思った途端に猛烈に気分が悪くなったのです。ですが、

『この症状には覚えがある』

と思った私は、とりあえず厚木まで身を引きずるようにして帰りました。そして何とか帰宅して荷物を降ろしてから救急車を呼んで病院に連れて行ってもらったのです。

型通りの問診を受けながら診察台の上でグッタリしてたら、夜勤の医師が来て聴診器を当てたりして様子を診てから、非常に事務的に点滴の準備をして私の腕に針を刺しました。それからどれだけの時間が経ったか…と思っていたら、

「ハイ、終わりましたよ〜。」

という事務的な呼びかけで目を覚ましました。

診断結果は『急性胃腸炎』

ハイ、やはりいつぞややらかしたのと同じでした。

医師からは

「年の瀬ですけど、暴飲暴食とかはしないように気をつけて下さいね。」

と冷たく言い放たれて終わりました。が、正直なところ私は呑み友達なんてものが存在すらしていないのでここ何ヶ月も酒なんか呑んでいないし、アラフィフになって段々と食が細くなってきているのでそんなにドカ食いもしていないのです。

これは前回の時も条件は同じだったのですが、そんな健全な食生活をしていて何で暴飲暴食を注意されなきゃならんのか…ハッキリ言って理不尽です。

そして前回同様に夜中に野外に放り出されて、つらつらと歩いて帰宅しました。それからは只管寝て過ごしていたのですが、昼過ぎに呼び鈴が鳴ったので出てみたら、先日東京駅で会った友人から小包が送られて来ていました。何だろう?と思って開けてみたら、この天女像が入っていたのです。

後でLINEで聞いてみたら

「ちょっと遅めのクリスマスプレゼントだよ。」

とのことでした。尤もクリスマスプレゼントに仏教の天女像もどうなのかと思ったりしたのですが…。

これは彼がある所に出張した時に、たまたま開催されていた蚤の市で売られていたものだそうです。元は仏壇か仏像の光背についていたのではないかということですが、正確なところは売り主にも分からないということでした。天衣を翻して天を舞う二人の天女を、柘植の木を使った一刀彫で作り上げたもので、表情までも精緻に掘り上げたなかなかの作品です。もしかしたら下の天女が右手に、上の天女と同じような蓮の花を持っていたかも知れないということですが、それが欠けていたからといってあまり気になりません。

これを我が家の仏壇にどう活かすか…それはこれからゆっくりと考えることにしますが、我が家の祈りの場が充実していくということは、兎にも角にも嬉しい限りです。
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一足遅いクリスマスケーキ

2018年12月27日 21時12分15秒 | カフェ
ここ数日、冬らしく冷え込む日が続くようになりました。今まで何となく温い感じに慣れていた身体には、そこはかとなく堪えます。

今日はたまプラーザの教室に向かう前に、町田の東急ハンズに文具を買い揃えに行きました。自分でリフィルを選んでカスタマイズするボールペンを使っているのですが、インクが一気に無くなってしまったので新しいリフィルを買ったのです。

他にもいろいろな文具に目を奪われながらもどうにか財布の紐をギュッと締め、ハンズを後にしました。そして、ちょうど3時頃だったので《宮越屋珈琲》に寄っていくことにしました。

結構歩き回ったので、席に着いてひと息入れてからメニューを見ました。そして、今日は苦目のフレンチブレンドとイチゴのショートケーキのセットを選びました。

かなり深目の焙煎がされているフレンチブレンドは苦味が立っていながらスッキリとしていて飲みやすく、私はお砂糖もミルクも要らない感じでした。ケーキは、これぞザ・イチゴショートとでも言うべき王道さで、期待を裏切らない美味しさでした。

それにしても、フランス人でも思いつかなかったこのイチゴのショートケーキを考案した日本人のセンスって、実に素晴らしいと思うのです。これも、フレッシュなイチゴが安定して確保できる状況があるからこそなのでしょうが、それを加味してもこのケーキを生み出したセンスは誇らしいものです。

そう言えば、何だかチャンスを逸してしまって今年のクリスマスにケーキを食していませんでしたので、はからずもこのイチゴショートが今年の私のクリスマスケーキとなりました。こうしたシンプルなものも、たまに頂くと嬉しいものですね。

さて、明日はまた更に冷え込むようです。皆様、くれぐれも御自愛下さいませ。
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魅惑のチョコワッフル

2018年12月26日 23時21分58秒 | カフェ
たった一日過ぎただけなのに、あれだけ世の中に溢れていたクリスマス色が街中から一掃され、辺りはすっかり『師走』の様相を色濃くしてきました。言われてみれば来週の今頃には年が改まっているわけで、改めて時の流れの早さを思い知らされます。

今年最後のあざみ野教室…の前に、今日も《雫ノ下珈琲》にやって来ました。メニューを広げてしばらく考えた後、今日はワッフルを頂くことにしました。こちらにはいくつかワッフルのバリエーションがあるのですが、今日はその中からチョコレートワッフルをお願いしてさみました。

クロワッサン生地のパリパリ食感のワッフルにバニラとチョコの二種類のアイスクリームとふんわりした生クリームののったプレートに、濃厚なチョコレートソースが添えられています。これを自分のセンスと裁量で好きなようにかけて頂くのですが、私はワッフルだけでなくアイスクリームにもクリームにもかけて頂きました。

チョコレートソースの濃厚な風味がワッフルとよく合って、先日頂いたリンゴのワッフルの時とはまた違った美味しいワッフルになっています。添えられたアイスクリームも大変美味しく、スイスイと頂いてしまいました。

一頻り頂いた後、今月のおすすめコーヒーになっているボリビアをもう一度頂きました。深い苦味の中にほんのりとした甘味を感じる独特の風味は偏に焙煎の技によって成せるものですが、あまり見かけないこの豆も今日限り…と思いつつ頂いていました。ところが、あまりにもお客さんからの評判がいいことと、まだ豆の在庫があるということで、月の…ではなく季節のフレーバーとして販売を継続し、無くなり次第終了ということになったようです。なので、もうしばらくは希少なボリビア豆を楽しめそうです。

こちらは時間帯を縮めながらも元日から営業されているとのことです。行ってみようかしら…。
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頑張れ〜

2018年12月25日 23時45分07秒 | 日記
今日はクリスマスです。でも、何故かイヴに比べて世の中が盛り上がりに欠ける感が否めないのは私だけでしょうか?

そんな風潮を反映してか、駅のコンコースでは各洋菓子店が出店を構えてクリスマスケーキ商戦を繰り広げていましたが、昨日のクリスマスイヴと比べるとどうも活気が今ひとつなのです。

やはり日本のクリスマスはイヴありきでのお祭り騒ぎなのかな…と、露骨なまでに賑わいの違うケーキ売り場を見ながら思ったのでありました。

尤も、売り子さん達はそんな悠長なことは言っていられません。だいぶ夕方になっていましたが、寒風吹き抜けるコンコースで文字通り『最後のお願い』とばかりに声を上げていました。

今日、ここに並べられたケーキが無駄になって廃棄処分されてしまわないよう、彼等には頑張ってもらいたいと思います。
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巨大ツリーでメリクリ!

2018年12月24日 22時36分21秒 | 日記
今日は全国的にクリスマス・イヴでございます。街は必要以上に浮かれておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか。

私は今日、久しぶりに上京してきた友人と合うために東京駅まで来ました。互いに歳を喰ったことをイジりながら、駅の隣にある中央郵便局KITTEに行ってみることにしました。

中に入ると、5階まで吹き抜けになっている室内広場の中央に御覧のような巨大なホワイトクリスマスツリーが聳え立っていました。これは群馬県からわざわざ取り寄せたという本物のモミの木で、そこに人工雪が降らせてあります。

白だけでなく、



時間によって赤や青、緑、黄色、紫色等の照明に照らされて様々な色に輝くようになっていて、色が変わる度に子供たちの歓声が上がっていました。

その後、KITTEの6階の屋上庭園に上がりました。ここからは



東京駅赤レンガ駅舎の堂々たる姿を横から俯瞰した感じで見ることが出来る、なかなかのフォトスポットです。ただ、さすがにクリスマス寒波のビル風には勝てず、撮影を済ませると早々に屋内に引っ込んだのでありました…。

懐かしい友人との再開に、東京駅地下の甘味処《みはし》であんみつを饗しながら心行くまで話し込みました。仕事での上京とのことでしたので、帰りの新幹線までお見送りして来ましたが、こうした旧友とのひと時が今年最高のクリスマスプレゼントとなりました。
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2018年12月23日 平成最後の天長節

2018年12月23日 23時35分28秒 | 日記
今日は12月23日、今上陛下85歳の御生誕日です。

1989年に先帝が崩御された後に即位されてから今日に至るまで、今上陛下は日本国憲法で定められた『日本国の象徴』としての責務を美智子皇后陛下と共に歩んでおいでになりました。その間に雲仙普賢岳の噴火、阪神淡路大震災、東日本大震災といった災害に見舞われ、両陛下はその都度被災地に足を運ばれ、祈りを捧げてこられました。その御姿に、どれほどの国民が胸打たれたことか。

国民の苦しみを我が事とし、一心に祈りを捧げてこられた陛下。自ら戦禍を目の当たりにされ、皇太子時代に火炎瓶闘争に巻き込まれながらも皇后陛下と共に沖縄に11回も訪問され、戦火に倒れた人々への鎮魂の祈りを欠かさなかった陛下。そんな方だからこそ

「平成が戦争のない時代として終ろうとしていることに、心から安堵しています。」

というお言葉が発せられたのかも知れません。

残念ながらこの日本には『天皇不要論』を公言して憚らない輩が少なからず存在してしまっています。しかし、長きにわたる天皇陛下の歩みを万感の思いで語られるこの映像を見ても、彼等はまだそんな不遜な物言いをするつもりでしょうか。

来年の四月末日で平成時代が終わります。新しい時代がどんなものであるか、それを切り開いていくのは我々国民ひとりひとりの手にかかっています。少なくとも譲位後も両陛下が心穏やかに、お健やかに過ごされますことを祈念して止みません。

そんなわけで、今宵は今上陛下の最後にして感動的なお誕生日会見の模様をノーカットで御覧下さい。

天皇陛下85歳 平成最後の誕生日会見=宮内庁提供映像(2018年12月23日)
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ミュージカル《Zoo!》

2018年12月22日 23時55分35秒 | 音楽
今日は冬至です。天気予報によると、雨振の冬至になったのは17年ぶりのことだそうです。

そんな中、今日はミュージカル鑑賞のために厚木の『ぎゃらりー喫茶なよたけ』に行きました。作者は以前にもこちらで《世界の中心で、愛をさけぶ》を元にしたミュージカルを公演したピアニストの菅野智樹氏です。

その時は音楽はピアノのみでキャストも4名でしたが、今回は



主要キャストだけでも12名プラス子供の合唱やコーラスキャスト、音楽もピアノの他にヴァイオリン、チェロ、パーカッションの4名体制、PAや本格的な照明まで仕込むという大所帯での公演となりました。

これだけのキャストが動き回るだけのスペースがお店にあったかしら?…と思っていたのですが、うなぎの寝床の店内を横に使って目一杯の通路を確保したかたちのステージになっていて、後は満杯のお客様の犇めく客席となっていました。なかなかのアイデアです。

内容としては旧約聖書のノアの方舟の説話がベースになっています。



舞台は恐らく近未来、大気汚染や環境破壊が進む中、この物語の登場人物中唯一の人間であるスズキが生命の種の保存という大義名分の下、動物園を開園する。キリン、ゾウ、ライオン、パンダといったちょっとワケありの動物たちが在籍している動物園には、採用されたくていろいろな動物たちがやって来る。シマウマに化け損ねたウマは不採用、ミミズは不採用…されかけたところでキリンの助け舟によって掃除係として採用、ニワトリは時を告げる係として採用、子供たちが夢を信じなくなったため失職したサンタクロースはトナカイたちと共に何故か採用、そこに失職した○ッキーと○ニーまでやって来るが、こちらは権利関係に問題があり過ぎて不採用、野良猫のミミはやはりキリンの助け舟によって経理担当として採用となる。

昼間はそれぞれにスズキの下で動物園の動物らしく働く動物たちも、夜になるとカエールのバーに入り浸ってクダをまく。神様に創造された姿をしているにも拘わらず、キリンはいつも長い首を窄めて生きてきたし、ゾウは長い鼻の使い道が分からずにいる。ライオンは「俺は昔はライオンキングだった」と昔を回顧しながら落ちぶれた現状を嘆き、パンダはかつて誰からもチヤホヤされたアイドル期の記憶と気位が捨てられない。

そんな動物たちの愚痴を包み込む孔雀ママンも、かつては恋人孔雀男爵に置いていかれこの店で酔い潰れていた客だったのをカエールが雇ったのだった。孔雀ママンが持ち前の美声で人生の悲哀を歌い上げると、そこに旅やつれた孔雀男爵が現れる。二人は再会を喜び、手を取り合って店を後にする。何となく取り残される動物たち…。

次の日、飲みに行かなかったミミズ以外が全員二日酔い気味の中で動物園が開園する。そこでスズキが帳簿の計算が合わないと言いながら登場するとパンダのパンが「猫が金をちょろまかすのを見た」と猫のミミに容疑をかける。身に覚えの無いミミは反抗し、女同士の戦いに発展する。それを見守る男達は、目の前で繰り広げられる女同士の喧嘩にオロオロするばかり…。最終的にスズキは、嫌疑をかけられたミミとそれを庇ったキリンを解雇してしまう。また、ライオンもスズキとトラブルを起こして動物園を辞めてしまう。

職を失ったキリンと猫のミミは何日も共に過ごしながら、先々のことを考えていた。いつしかミミを愛おしく思い始めていたキリンは思い切って思いの丈をぶつけるが、そこはキリンと猫、あまりに種族が違い過ぎて考えられないと断られてしまう。そして、元々野良猫だったミミは再び野良猫の世界に戻ることを決め、二人は別々の道へと歩み出す。

動物園に残った主要キャストはゾウとパンダだけ。寂しくなった動物園の中で、ゾウがかつて大嵐の中で母親を濁流に押し流されたことを悔み、せめて自分の鼻がもう少し長ければ母を助けられたかも知れないのに…と、母親を恋い慕い涙を流す。しかし、お客の前でゾウがメソメソ泣くことをスズキは許さず激しく叱責する。その後になってスズキが「辛い思いをしているのはお前だけじゃない」とゾウを慰めて去ると、パンダもかつて両親からネグレクトされていた辛い幼少期を明かす。

そこにキリンが戻ってきて、ミミの行方を知らないか訪ねる。二人はかつて猫の声がした方を教えると、パンダがキリンに「彼女に『悪かった』と伝えて」とメッセージを託す。

やがて環境破壊はのっぴきならない状況に悪化し、酸性雨によってカエールの頭がすっかりハゲあがってしまうくらいになってしまった。そんな状況の下、スズキは更に本格的な種の保存を実行するため、頑丈な方舟を作ってそこにあらゆる動物たちのつがいを集めて乗り込み、新しい世界に漕ぎ出すことを計画する。

世界を飲み込む嵐が迫る中、ようやく再会したキリンとミミは、自分たちも方舟に乗せてもらおうとスズキの元を訪れる。しかしスズキは、いくら二人が愛し合っていても種族が違うものは乗せるわけにはいかないと拒否する。ところが、ミミにだけは「一緒に行こう」と手を差し伸べる。何とミミは、若い頃のスズキが飼っていながらやむにやまれぬ理由で手放したかつての飼い猫だというのだ。そのせめてもの罪滅ぼしに…とスズキはミミに手を差し伸べるが、ミミはこれを拒否し、キリンと残ることを決める。

洪水迫り来る嵐の中、断腸の思いのスズキの手によって方舟の扉は閉じられる。外に残されたキリンとミミは

「生まれ変わったら猫になりたいな。」
「私がキリンに生まれ変わるわ。」

と互いの手を取り微笑み合う。

そして二人に最後の時が…



この作品の中でのテーマのひとつであろうと私が感じたこと、それは『祈り』です。動物たちは神によって作られた我が身の在り様に戸惑いながらも生きていくのですが、自分ではどうしようもない壁にぶつかったり、堪えようの無い哀しみに打ち沈んだりする時に、神に向かって祈るのです。

話は逸れますが、あるインテリアデザイナーが東日本大震災の被災者仮設住宅で欲しい家具について聞いて回ったところ、彼等が一番に欲したのは生活に密着した箪笥でもテーブルでもなく、神棚や仏壇や祭壇といった『祈りの場』だったのだそうです。彼は大変驚いたそうですが、家や家財や大切な人を失った人が何よりも欲したのは心の平安であり、祈る対象であるということに気付かされ、やがて茶箪笥の上にも置けるようなコンパクトサイズの仏壇を製作することになるのです。

今回のミュージカルも『祈り』が通念的に感じられる作品でした(この作品で祈らなかったのは人間であるスズキだけです)。それは音楽的な面でも表されていて、例えばゾウや猫やキリンたちがそれぞれに抱えた悩みを神に祈る場面では、それぞれが全く同じ旋律を数小節ズレで歌うカノンになっていたり、思いの通じ合う者同士が高さを変えた同じ旋律で歌い合ったりといった細かな趣向が凝らされていて、なかなかの充実ぶりでした。こうした作品を生み出すまでにどれだけの年月を必要としたか、それが容易に察せられる力作でした。

この作品は明けて23日も都内での公演が予定されています。チケットは既に完売しているとのことなのですが、いずれまた再演したいという意向もあるそうですので、是非ともチェックしてみて下さい。
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野菜を摂るために

2018年12月20日 22時45分36秒 | グルメ
今日も何だか穏やかに暖かな一日となりました。こういう日に、各公共交通機関の暖房は本当にムダ以外の何ものでもありません。

さて、教室の帰りにこんな雑誌を見つけたので購入しました。これからの時期に相応しい、具沢山なスープのレシピ本です。

不肖、当方男ヤモメ、蛆がわく…とは言わせませんが、ともすると野菜不足になりがちです。だからといって、毎食てんこ盛りの野菜サラダをつつくのも大変です。そんな時に重宝するのがいわゆる温野菜で、火を通すだけで野菜のカサが減るし、表面にドレッシングをかけただけの生野菜サラダよりも味がしっかりと沁み込むので、食べやすくなって助かります。

この本にはそうした温野菜的なスープや、お肉や魚が入ってしっかりとした食べ応えのあるスープのレシピがズラリと掲載されています。しかも、殆どのレシピの分量が2人前なのも嬉しいポイントです。通常だと4人前の材料が書かれていたりして、一人暮らしにはあまり参考にならないことが多かったのですが、2人前の分量ならそこから1人分を計算しやすいので重宝します。

様々なレシピがあるのですが、その中で目を引いたのが



上の『丸ごと玉ねぎ味噌スープ』です。何しろお椀の中で一際異彩を放つ丸ごと1個の玉ねぎ!これは是非作ってみたいと思います。

どれもこれも基本的かつ簡単な手順で出来そうなスープばかりですので、今後色々と試してみようかと画策しております。ただ、あくまでも私の食事として作りますので、インスタに投稿したりする予定はありません…。
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日替わりケーキと

2018年12月19日 21時40分08秒 | カフェ
今日も穏やかな天候に恵まれました。ともすると昼間からウトウトしてしまいそうになります。そんな勤労意欲を削がれそうになる中、何とか自身を奮い起こしてあざみ野の教室に向かいました。

勿論、途中で《雫ノ下珈琲》に立ち寄ってコーヒータイムも堪能しました。今日は日替わりケーキの紅茶シフォンケーキとブレンドコーヒーとのセットを頂きました。キツすぎず程良く紅茶の香りがするシフォンケーキはしっとりとした滑らかさが心地よく、苦味の立ったオリジナルブレンドコーヒーともよく合います。

今日はいつもより早めに伺った分マスターさんとの会話が弾んでしまい、危うくレッスンに遅刻しそうになりました。一応時計を気にしていた…つもりだったのですが、いけませんね。

大晦日から年明け二日までは18時までながら営業されるそうです。三日の木曜日は定休日で、四日からは早くも通常営業されるのだとか。私たちも早々に教室が始まるので、新年早々お店に伺えることが今から楽しみです。
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『青』ですか?

2018年12月18日 23時40分28秒 | 
今日、人様にお花を差し上げようと思って花屋の店先で検討していました。

この時期は何と言ってもシクラメンが目につきますが、その中に『ブルーシクラメン』なるものがあったのです。シクラメンと言えば赤や白、ピンクといった暖色系が一般的で、青い花というものは見たことがありません。

ただ実際に見てみると、御覧のように果てしなく紫色のものなのです。これはバラでも紫から可能な限り赤の成分を取り除いて『青』と称しているのと同じなのか…と思われます。

英語で『Blue rose』と言えば『不可能だ』という意味ですが、あのガーデニングに心血を注ぐイギリス人からして匙を投げるほど青い色のバラは咲かないそうです。それだけに青い花への憧れは強く、科学技術と遺伝子工学の力をフル活用してでもそれを生み出すべく格闘してきた歴史があるのも事実です。専門知識をお持ちの方に伺うと

「バラにしても何にしても、逆にこのくらいにまで紫色に仕上げただけでも大変なこと」

なのだそうです。

ただ、それだけの手間と情熱を傾けて生み出されたためか値段も値段で、赤や白といった一般的なシクラメンが¥2,000前後なのに対して、こちらのブルーシクラメンは一鉢何と¥10,000也!Σ(゚Д゚)

そんなわけでこちらは敢え無く断念し、赤いシクラメンを購入しました。もう少し庶民的な価格になるには、まだまだ時間がかかりそうです…。
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クリスマスのお約束

2018年12月17日 20時05分25秒 | カフェ
今日は小田原の教室…のはずだったのですが、何と生徒たちがそれぞれの理由のため全員欠席になってしまいました。来週が天皇誕生日の振替休日になってしまうので、今日が年内最後の月曜日レッスンだったのですが…。

そんなわけで急にヒマになってしまったので、とりあえずゆっくりとランチを頂くべく《Cafeあつめ木》にお邪魔しました。今日はもうキッシュランチ一択です。

12月の月替りキッシュは『スウェーデン風ミートボール』です。挽肉にオレガノを始めとしたスパイスとマッシュポテトを合わせて捏ね、丸めて素揚げしたものをスウェーデン風ミートボールと称するのだそうです。こちらでは毎年12月のクリスマス時期の恒例メニューとなっています。

マッシュポテトが混ざっていることで、肉だけのミートボールと比べてとても舌触りが滑らかで柔らかな食感が特徴的です。ともするとじゃが芋が混ざることによって甘くなりそうですが、そこに複数のスパイスが程良く効いて味を引き締めています。付け合わせはブナシメジと赤パプリカのピクルスです。

このスウェーデン風ミートボールキッシュはかなりの人気メニューのようで、お店メニュー用の他にもクリスマスパーティ用1ホールの予約も入っているのだとか。今日も店長さんがミートボールをキッチンで素揚げしておられましたが、本格的なクリスマスシーズンの来週になったらもっと大変なことになっていそうです。

今年も残すところあと2週間ほどとなりましたが、まだまだやり残したことばかりで大変です。せめて年賀状くらいは手を付け始めないと…ε≡≡ヘ( ´Д`;)ノ。
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今年も出ました栗の生ケーキ

2018年12月15日 23時30分52秒 | カフェ
ようやく、ここ最近の冬らしい気温にも慣れてきました。本来であればとっくに慣れているはずなのですが、やはりエルニーニョの年は調子が狂います。

さて、今日は半月ぶりに《Cafeあつめ木》に行きました。いつの間にか12月も半ばになって、当たり前ですが全ての月替りメニューが替わっていました。そこで今日は月替り生ケーキをお願いすることにしました。12月の生ケーキは『栗』です。

ドーム形の生ケーキには、たっぷりの栗のペーストが入っています。その中に粗く刻まれた栗の実が混ざっていて、口に入れると栗の香りが口いっぱいに広がります。

こんなに贅沢な栗のケーキも、そうそうお目にかかれるものではありません。正に、クリスマスケーキならではの特別な逸品です。

お店の中にも



本物のモミの木のクリスマスツリーが置かれ、クリスタルビーズで作られた星のオーナメントがキラキラと輝いています。これからクリスマスまで、店内の華やぎを楽しむことができそうです。
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