昨日、東海大学付属病院から帰ってきてから、
「感染症予防のために外出するな」
という医者の忠告をまともに聞いて自宅から一歩も出ずに過ごしています。まるでコロナ全盛期の外出自粛時さながらですが、こればかりは仕方ありません。
とは言え、左手小指以外はすこぶる元気なので、ヒマでヒマで仕方ないのです。そんな中ですることと言えば、寝るか食べるか音楽を聴くかくらいしかありません。ということで、今日は心を落ち着かせるために

バッハを中心に音楽鑑賞をしていました。
今日はバッハのリュート作品をいろいろと聴いていたのですが、その中から今回は《シャコンヌ ニ短調》をご紹介しようと思います。
バッハの《シャコンヌ》といえば、何をおいても《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004》の最終楽章ですが、この名曲は単独でピアノや弦楽合奏など様々なアレンジがなされています。そしてバロックリュートのためのアレンジもあり、様々な奏者が演奏しているのです。
ヴァイオリンでの演奏では、音域の制限から低音の響きが軽くなりがちですが、バロックリュートでの演奏では低音弦の響きをプラスすることでシャコンヌ本来のバス声部を自然に堪能することができます。何しろバッハ自身も《無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011》を《リュート組曲 ト短調 BWV995》として編曲していますから、不自然なことではありません。
そんなわけで、今日はバッハの《シャコンヌ ニ短調》をバロックリュートの演奏でお聴きいただきたいと思います。ミゲル・リンコンの演奏で、ヴァイオリンとはまた違った魅力のシャコンヌをご堪能ください。