共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

最強の護符!岩手平泉・達谷窟毘沙門堂牛玉寳印

2020年03月31日 23時56分00秒 | 神社仏閣
昨日のことですが、かつての教え子のお宅から御招待を受けて出かけました。中学2年生まで続けて、高校受験のために退会した子も既に高校2年生、そして、かつて小ちゃかったその子の弟クンが何とこの春から高校生になるということで、お祝いも兼ねての食事会をすることになったのです。

互いの生存無事を確認しながら積もる話に花を咲かせていた時に、この御札を頂きました。これは岩手県平泉にある《達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂》というところで下賜される『牛玉寳印(ごおうほういん)』という護符、つまり御札です。

世界遺産としても有名な平泉中尊寺から約6km程離れたところに、この毘沙門堂があります。

かつて平安初期頃まで、東北地方における中央政権の統治は白河関(現在の福島県白河市)辺りまでに留まっており、そこから先の奥州は中央政権から蝦夷(えぞ)と呼ばれていた地方豪族達の支配下にありました。そこで延暦20(801)年、桓武天皇の勅命を受けた坂上田村麻呂が奥州征伐に出兵して当時この辺りを統治していた阿弖流為(アテルイ)等と戦って勝利し、遂に奥州一帯を平定することとなりました。

田村麻呂はその戦勝に感謝して、この地の岩屋に



自身が京の都に建立した清水寺を模した九間四面の毘沙門堂を建て、108体の毘沙門天像を納めました。また、翌年の延暦21(802)年には天台宗・奥眞所上人を住職とする別當寺(神社に付属する寺)の達谷西光寺も建立されました。

現地に行くと、目にも鮮やかな丹色(にいろ)の建物が並びます。実は、こちらは完成してから幾時代かの間に、戦火や火災での堂宇の焼失と源頼朝や伊達政宗等の時の有力者からの寄進による再建とを繰り返しています。そして、現在の鮮やかな丹塗りの建物は昭和36(1961)年に再建された五代目のものです。

因みに、中に祀られている御本尊は高僧慈覚大師作と伝わる秘仏で、33年に一度だけ御開帳となります。因みに、次回の御開帳は何と2042年のことだそうです。

その達谷窟毘沙門堂で頂けるのが、先程の『牛玉寳印』です。これは毘沙門堂で新年元日から八日にかけて行われる修正会(しゅしょうえ)で一日に三度ずつ二十一座の加持祈祷を行った特製の護符で、蝦夷を平定し最初の征夷大将軍となった坂上田村麻呂の武運にあやかる『最強の御札』として有名になっています。

上の袋の中に



こうした護符が入っていて、これを神棚長押、または玄関に貼ることによって悪鬼を払い、福を招く御利益が得られると伝えられています。

ということで、我が家では



神棚長押に貼ってみました。

新型コロナウィルス騒動でいろいろと翻弄されがちな昨今ですが、これで我が家は最強の護符に護られることになりました。これからも疫病に罹患しないよう留意しながら、この護符の御神徳を有り難く享受させて頂こうと思います。
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信じられない…

2020年03月30日 22時00分26秒 | 日記
今日、日本中に悲しいニュースが流れました。長きに渡って我々を楽しませてくれていた志村けんさんが、今朝亡くなりました。新型コロナウィルスに罹患し、肺炎を起こして入院中との報道はありましたが、まさか亡くなるとは…。

私はいわゆるドリフ世代です。土曜日に『8時だヨ!全員集合』を見ていないと、次の月曜日に学校での話に乗れないという現象までおきていたくらいでした。

結成当初ドリフターズにいたのは荒井注さんでしたが、私にはその記憶が殆ど無く、ドリフターズといえば、いかりや長介、高木ブー、仲本工事、加藤茶、そして志村けんの5人でした。今では考えられないことですが毎週土曜日生放送で、バカ殿を始めとしたコントやヒゲダンス、少年少女合唱団での『さんはい!〽か〜ら〜す〜、なぜ鳴くの〜、からすの勝手でしょ〜♪』、あと仲本工事とのウエスタン対決で始まって、今では当たり前となった『最初はグー!』も楽しみに観ていました。

最近は舞台をされたり、フジテレビの深夜枠に若手芸人達と『志村でナイト』というコント番組をされたり、『天才!志村どうぶつ園』の園長をされたり、時々特番でバカ殿コントをされたりと、つい最近まで普通に活躍されていました。それが、新型コロナウィルスに罹患したことが報じられてからわずか6日で、こんなにもあってなく彼岸に発ってしまうとは…。

私と同様、ドリフターズや志村けんさんの笑いと共に育ってきた日本人は多いはずです。それ故に、この喪失感は計り知れないものがあります。

しかもお兄様のインタビューで、新型コロナウィルスが死因であるが故に、親族ですら臨終に立ち会うことはおろか火葬にまで参列を許されないということを仰っていたのを観て驚愕しました。それ程までに、この病気は恐ろしいものなのだということを、はからずも志村さんは身をもって認識の緩い我々日本国民に示して下さることとなってしまったのです。

かえすがえすも、日本中に蔓延してしまった新型コロナウィルスが憎い。今はそれしか思い浮かびません。恐らく、今年のトピックとしては、オリンピック・パラリンピックの延長よりも大きなものとなるでしょう。


志村けんさん…

これまで我々日本国民を笑いで包んで下さって、本当に有り難うございました。貴方の遺したバカ殿様、変なオジサン、ひとみ婆さんといった数多のキャラクターでのコントや、貴方がヒットさせた「アイ〜ン!」「ダイジョブだぁ〜」といったギャグを、私達はずっと忘れません。

彼岸に渡られたら、いかりやさんと旧交を暖めて下さい。そして、そちらから我々と日本のお笑い界を見守っていて下さい。

ここに謹んで御冥福を御祈念申し上げます。

合掌。
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ゴルトベルク変奏曲いろいろ

2020年03月29日 18時01分29秒 | 音楽
今日は関東地方のほぼ全域で雪が降りました。厚木は遂に霙で終わってしまったので雪が積もることはありませんでしたが、それでも昨日から15℃ほどマイナスになった気温には参りました。

昨日に引き続き、行政からの外出自粛要請を受けて我が家でひたすら引き篭もっていましたが、ただボ〜ッとしていても何なので、独り音楽鑑賞会を開いてみようと思い立ちました。それで押入れの中のCDをゴソゴソしていたら、バッハの《ゴルトベルク変奏曲》のCDがいくつか出てきたので、今日はそれらを聴いて過ごすことにしました。

《ゴルトベルク変奏曲》は、言わずと知れたヨハン・セバスティアン・バッハ作曲のクラヴィーア作品の大作です。サブタイトルに『クラヴィーアのためのアリアとそれに基づく30の変奏曲』とあるように、



冒頭に提示された愛らしいアリアと、それを基にして展開される30もの種類のバリエーションで構成されています。

楽曲に関する詳細はウィキペディア等で調べて頂くとして、我が家にはいろんな楽器で演奏した《ゴルトベルク変奏曲》のCDがあります。全部載せていると大変なことになるので、今回はその中から厳選した4つを掲載してみました。

先ずは



チェコのヤロスラフ・トゥーマによる正調チェンバロでの演奏です。

チェンバロは御存知のように



バロック時代に盛んに用いられた鍵盤楽器で、俗にバッハの時代にクラヴィーアといえばこの楽器のことを指していると言っても過言ではありません。羊毛フェルトの巻かれたハンマーで弦を叩くピアノと違って、鍵盤を押すとプレクトラムという爪状のものが機械的に弦を弾いて音を出す仕組みになっています。鍵盤が2段になっているのは音色や強弱を変えるためで、上下の鍵盤を連動させて音量を強くしたり、上下を使い分けて強弱のコントラストをつけたりします(総じて下鍵盤の方が音量強め、上鍵盤の方が音量弱めになっています)。

CDの話に戻りますが、実はこのCDは2枚組で、1枚はチェンバロでの演奏が、もう1枚は同じ奏者でのクラヴィコードでの演奏が収録されています。

クラヴィコードは14世紀末頃に誕生した鍵盤楽器で、チェンバロと比べるとかなりシンプルな構造をしています。



弦を弾いて音を出すチェンバロに対して、クラヴィコードは



今日のグランドピアノのハンマーと同じような役割をするタンジェントという金属製の部品が弦を下から叩いて音を出します。また面白いことに、この楽器は他の鍵盤楽器と比べて構造が単純であるが故に鍵盤の取り付けがちょっと緩いので、鍵盤を押したまま横に揺らすと、鍵盤楽器なのにうっすらヴィブラートみたいな技がかけられたりもします。

バッハは特にこのクラヴィコードを愛奏していたといいます。ただ、クラヴィコードはその発音構造故にものすごく音量が小さいので、実際には楽器の近くに寄り集まって静かし耳を傾けていないと音が聞こえません。なので、この楽器はあくまでも私的な場面で演奏されることが殆どだったようです。

このCDでは、同じ奏者がクラヴィコードとチェンバロとで同じ《ゴルトベルク変奏曲》を演奏してくれていることによって、それらの音色や響きの違いがよく分かるようになっています。特にクラヴィコードバージョンでは、後半になるにつれて楽器のチューニングが少し危うくなってくる様子も伺えて、何とも微笑ましい感じです。

次は



パイプオルガンバージョンです。これはドイツのオルガニスト、ハンスイェルク・アルブレヒトが自身で編曲したものの録音です。

実はかつて、演奏者は違いますがパイプオルガンでの《ゴルトベルク変奏曲》の演奏を生で聴いたことがありました。減衰音のチェンバロやクラヴィコードと違ってオルガンは持続音の楽器なのでどうなるのかと思ったのですが、オルガンで演奏すると全体に荘厳な《ゴルトベルク変奏曲》になります。特にフランス風序曲調に書かれた第16変奏はオルガンにピッタリで、これだけでオルガンの小品になるくらいの印象を受けました。

次はちょっと変わり種、



なんとアコーディオンによる演奏です。

これは



フィンランドのアコーディオン奏者ミカ・ヴァユリネンが自身で編曲したものの録音です。

彼が弾いているアコーディオンは



我々が見慣れているこの鍵盤式のものではなく



こうしたボタン式のアコーディオンです。

《ゴルトベルク変奏曲》はクラヴィーア作品ですので、通常の鍵盤式のアコーディオンでは音域が足りません。しかし、ボタン式のアコーディオンであれば鍵盤式のものに比べて音域が広いので、そうした意味で演奏は可能です。

但し、左右ともボタンになっているのでかなり高度なテクニックが要求されます。ましてや相手はバッハの大作ですから、尚更大変なことになるわけです。

以前、錦糸町のすみだトリフォニーホールで《ゴルトベルク変奏曲》に特化した3日間連続のコンサートがありました。それはこの曲を3日間に渡ってアコーディオン、パイプオルガン、ピアノで演奏するという企画で、その初日に登場したのがこのミカ・ヴァユリネンでした。割と前の方の席で鑑賞したのですが、どうなっているのだろうか?と思うくらいに動く指先を見ながら驚嘆したことをよく覚えています。このCDはそのコンサートの終演後にロビーで買ったもので、聴いているとその時の感動が甦ってくるようでした。

最後は更なる変わり種です。



これはハンガリーの民族楽器ツィンバロンのデュオによる録音です。

ツィンバロンは中近東のサントゥールや中国の楊琴(ヤンキン)と同じような打楽器です。



箱に横に張られた弦をハンマーで叩いて演奏するもので、これも今日のピアノのルーツになったもののひとつといわれています。

2本の撥を駆使して演奏するため、さすがに1人ではクラヴィーア作品を演奏するのは難しいので、ここでは2名の女性奏者によるデュオでの録音となっています。実際に聴いてみると、モーツァルトの時代にあったフォルテピアノのような柔らかな音色が実に心地良く、かつ民族楽器ならではの素朴さが際立つ録音です。

《ゴルトベルク変奏曲》は全ての繰り返しを省略せずに演奏すると70分強かかる大作なので、これらを全て聴いていると5時間近くかかります。それでも、《ゴルトベルク変奏曲》という作品の素晴らしさと各演奏の音色の変化の面白さとで、聴いているとあっという間に時間が過ぎて行きます。

こんな贅沢な時間が過ごせるのも、外出自粛要請に伴う自宅待機の成せる業と言えるでしょう。日曜の午後のひと時、美味しいお茶を飲みながらバッハの音楽をじっくりと堪能することが出来ました。
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眠気、一発!

2020年03月28日 23時58分00秒 | 日記
今日と明日、神奈川県全域で外出自粛要請が出されています。

あまりにヒマなので、とりあえず久しぶりに散髪しに行くことにしました。すると、ちょうど終わった頃に知人が近くにいるというのでランチでもと思ったら



ということでした。まぁ、それならそれで他にやっている店もあったので、無事にランチは出来ました。

夕方になって帰宅してからいろいろとやろうと思っていたのですが、椅子に座って落ち着いたら何だか強烈に眠くなってきてしまったのです。そうは言っても床に入るにはまだまだ早過ぎますし、何とかしなければ…と思った時に、上の写真のチョコレートがあることを思い出したのです。

何処で買ったかは忘れましたが、カカオ分95%のチョコレートです。一時期やたらとカカオのパーセンテージを細分化したチョコレートが流行った時がありましたが、最近はとんと見かけなくなっていて、あっても2〜3種類しか売られなくなっていました。

私は個人的にカカオ分が高くても問題なく食していたのですが、今はせいぜいカカオ80%くらいのものしか見かけなくなっていました。ところが、何処だったかでこのカカオ95%のチョコレートを見つけた時に

『おぉっ!』

と思ってGETしていたのです。

パッケージに

『※非常に苦いチョコレートです』

とあるように、殆ど甘気はありません。むしろ舌の付け根の辺りがキュ〜ッとする程の苦さが襲ってきますが、それがまた何だか美味しいのです。

コーヒーとはまた違った感じですっかり目が覚めたので、あれやこれやと用事を済ますことができました。まだまだ沢山残っているので、これからしばらくは目覚ましに使えそうです。
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《未完成》はメインになる!

2020年03月27日 19時40分37秒 | 音楽
昨日、神奈川県知事から週末の不要不急の外出を控えるようにとの要請が出されたのを受けて、小市民な私(?)は大人しく我が家で過ごしておりました。しかし、ただ家でボケ~ッとしているのも能がないので、押入れの整理なんぞに精を出してみようと思い立ちました。

そう言えば押入れの奥の方には、引っ越して来てから全く開けていない箱がいくつかありました。そこで折角の機会なので押入れから引っ張り出して、ついでに何か中に入っているのかを確認してみることにしました。

箱のひとつには、存在すら忘れていたCDやDVDがギッシリと入っていました。その中から出てきたのが、上の写真の古いDVDでした。これは、かつて私がヴィオラの首席を務めさせて頂いていた指揮者の神宮章氏率いる『アンサンブルJ』という室内管弦楽団が、2002年に東京の三鷹市芸術文化センター・風のホールで行った公演を収録したものです。

この時のプログラムはベートーヴェンの交響曲第4番と、シューベルトの交響曲第7番《未完成》でした(アンコールはシューベルトの『軍隊行進曲』でした)。そして、このコンサートのコンセプトが

『《未完成》はメインになれる!』

というものだったことを、これを見てハッキリと思い出しました。

通常、交響曲というと4つの楽章で構成されるものが殆どです。しかし、シューベルトが1822年に作曲した交響曲第7番ロ短調は第2楽章までが完成されていますが、第3楽章は



冒頭の20小節が書かれたのみで、その後はしばらくピアノ譜形式で続くものの遂に途中で終わってしまっていて、第4楽章に至っては影も形もありません。そして、シューベルトの死後1865年に初演された時にも完成された二つの楽章のみが演奏され、そのまま名曲《未完成》交響曲として今日に伝えられています。

何故にシューベルトが途中で作曲を止めてしまったのか…そのことについては現在でも諸説あります。時には『未完成な状態』を良しとされずに、後世になって残された部分やスケッチ等から補筆完成版が作られたこともありました。

しかし、現在一番の通説になっているのは、シューベルト自身がこの二つの楽章での状態で作品が完成されていると判断して筆を置いたのであろう…というものです。だから本当にそうだとしたら、『交響曲は楽章が4つあるもの』というステレオタイプでの見地からの《未完成》という後世に付けられてしまったネーミングは、もしかしたらシューベルトにとっては甚だ迷惑なものなのかも知れません。

話を戻しますが、この時のコンサートではその《未完成》という名の交響曲の音楽的完成度の高さから、二つの楽章のみでの構成ということ故に物理的な演奏時間の長さは無いものの、音楽作品としての密度の濃さは四楽章制交響曲に引けを取らないという観点に基づいて、敢えて《未完成》をメインに立てたコンサートを開いてみよう…と企画されたものでした。アンサンブルJはプロアマ混合のオーケストラでしたが、指揮者の神宮章氏の熱のこもったタクトの下でメンバー全員が真摯に取り組んで練習を重ね、一丸となって神宮氏の目指す音楽を構築していきました。

そして迎えた本場当日…

年の瀬ということもあって他団体の第九公演に客を獲られたのか、あまり多くはない聴衆に見守られながらのコンサートが始まりましたが、ベートーヴェンの音楽が進んでいくにつれて、場内が徐々に熱を帯びていきました。

そしていよいよ『メイン』としての《未完成》…

チェロとコントラバスとによる重々しいテーマの第1楽章が始まると、やがて晩年のシューベルト作品独特の緊張感が会場に満ちていきました。そんな中を演奏しながら、シューベルトの『歌』に満ちた音楽が場内に広がっていくのを感じていました。

そして、ロ短調の悲愴な響きに満ちた第1楽章から、やがてホ長調の天国的な優しさが支配する第2楽章へ…。

時に切なく、時に厳かに、時に激しく展開する音楽に、会場中にピンと張り詰めた集中力の高い空気が広がっていくのを感じながら、シューベルトの書いたひとつひとつの音符に全員が向き合って演奏していきました。

そして、最後のホ長調のハーモニーが会場の空気の中に溶けていった瞬間…コンサートホールの中を、まるで誰もいないかのような静寂が支配しました。と次の瞬間、客席から溜め息のような

「…ブラーヴォ」

という声が聞え、それを合図に堰を切ったように拍手が巻き起こりました。その時の身震いするような感動は、今でもハッキリと覚えています。

あんな凄まじい《未完成》を、あの時以来私は体感したことはありません。今日このDVDを見つけて再生してみて、あの時の感動が甦ってきました。

あんな凄まじい瞬間にあとどれくらい立ち会えるのか分かりませんが、またいつか出会えるその瞬間のために、また日々精進していこうと思います。
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お花見そぞろ歩き

2020年03月26日 20時55分42秒 | 
今日は陽光麗らかな、暖かい陽気に恵まれました。この暖かさに誘われてか、近所のソメイヨシノの花もかなり咲き揃ってきたので、今日は厚木の市街地に程近い桜の名所のひとつに行ってみることにしました。

相模川方面へ歩いて、先ずは寿町の中程にある宇賀弁財天社に詣でました。こちらには『冬桜』という桜の木があって、



文字通り寒い冬場でも可憐な花をポツポツと咲かせているのですが、冬だけでなく



春は春で御覧のように沢山の花をつけて、道行く人の目を楽しませてくれています。

そこから暫く歩くと、相模川の河川敷に出ます。この堤防の上を走る道路には



御覧のような見事な桜並木が続いています。

もう満開になっているかと思いきや、まだ5〜6分咲きといった感じでした。それでも



場所によっては見事な開花ぶりで、正に見頃を迎えていました。

ここは相模川の堤防でもあるため、



旧厚木の渡し場付近からは、滔々と流れる相模川と川べりの菜の花、そして薄紅色の桜の花という、見事な春のコントラストを見ることが出来ます。

一頻り川べりの桜並木を堪能してから、



最後に厚木神社まで来ました。こちらの境内の桜も5分咲きくらいで、まだまだこれから楽しめそうな様子でした。

昨日、東京都で週末の不要不急な外出を自粛するようにとの要請が出されましたが、今日になって神奈川県でも同様の自粛要請が発表されました。それでも



一部の人たちはそんな行政からの勧告もどこ吹く風、自粛要請を撥ね退けて茣蓙を引いてのお花見に興じていました。

でも、明日からは本格的に活動を自粛せざるを得ない状況になるでしょうから、貴重な機会と言えばそうなのかも知れません。

新型コロナウィルス騒動は、まだまだ予断を許しません。ただ、何度も申し上げている通りこの病気は自助努力で防げるものです。先ずは石鹸での手洗いを忘れず励行し、ひとりひとりが感染阻止に留意し、清潔を旨として日々を過ごすよう心がけましょう。
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終わってしまう前に

2020年03月25日 22時10分12秒 | カフェ
昨日に比べれば多少暖かくなったとは言え、それでも風が吹き付けると肌寒さを感じる一日でした。

そんな中、今日は水曜日ということで、あざみ野の《雫ノ下珈琲》に行きました。今日オーダーしないともう終わってしまうので、今日は一も二も無く今月限定『柚子のワッフル』をお願いしました。

こちらのお店ならではのクロワッサン生地のワッフルに柚子茶があしらわれ、ホワイトチョコレートソースと生クリームが添えられています。オレンジマーマレードとはまた違った柚子の甘さとほろ苦さがクロワッサンワッフルとマッチして、実に美味しい仕上がりになっています。今日はドリンクもゆず蜜ソーダで、柚子尽くしを堪能しました。

今日は席予約が入っていたとのことで、この御時世ながらお店は満員御礼状態でした。何しろワッフルに使うお皿が、一時的ながら出払ってしまうくらいの盛況ぶりだったとのことで、話を聞いた私も驚きました。開店から一年と数カ月、このお店もすっかり地元に根ざしたカフェになったようで、常連客的な私としても嬉しい限りです。

さて、新型コロナウィルスに関しては未だに沈静化の兆候は見られず、今日は志村けんやチャールズ英皇太子までが罹患したというニュースが報じられました。そして遂には小池百合子東京都知事から週末にかけての外出自粛要請が発せられ、ロンドンやニューヨークに続いて事実上の都市封鎖に踏み切られるまでの事態に発展しました。

状況はますます混迷の度合いを深めていますが、先ずはひとりひとりがウィルスに罹患しないよう、最大限の努力をすべき時です。
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マンデリン、コク深く

2020年03月24日 20時28分22秒 | カフェ
春は名のみの風の寒さや…

今日はまるで『早春賦』の歌い出しを彷彿とさせるような、冷たい風の吹きつける一日となりました。時ならぬ北風に



折角満開になろうとしていた近所の三島神社の桜も、さぞかしビックリしたことでしょう。

そんな中、今日は午後から厚木市恩名の《ポプラ館珈琲》に行きました。今日はマンデリンがオススメとのことでしたので、早速お願いしました。



サイフォンでじっくりと淹れられたマンデリンは香り高くコク深く、大満足の味わいでした。

こうした美味しいコーヒーが頂けるカフェが我が家から徒歩圏内にあるということは、実に幸せなことです。焙煎師氏や居合わせた常連客との楽しい会話も、コーヒーをより美味しくする魅力のひとつです。

コロナウィルス騒ぎで仕事も無いので、ともすると一日誰とも話すことなく家に籠りがちになるのですが、やはりこうして外に出て、美味しいものを頂きながら楽しく会話をするということも大切です。そうした時間が塞ぎがちな心を暖かくし、思考をポジティブにしてくれるような気がしています。

教室再開の目度が立ったり、新たなライブの予定が決まったりと、少しずつではありますが個人的に事態が好転してくるようになりました。今後もこうした前向きなテンションを忘れずに、出来るだけ日々を楽しんでみようと思います。
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御神徳か?!

2020年03月23日 16時58分19秒 | 神社仏閣
今日はまた、前日比ー10℃という肌寒さに見舞われました。春の天気は三寒四温とは言いながら、この三寒はちと頂けません。

ところで、先日の春分の日に寒川神社に詣でたことを載せましたが、その時にこれを頂いて来ました。これは寒川神社の御本殿の裏の神苑にある神嶽山の土をふるって、神苑の中央にある『難波の小池』の御神水で祓い清められた浄め土です。拝殿の御賽銭箱の横に

『一家族様おひとつまで、御自由にお持ち下さい。』

と置いてあったものを頂いて来ました。

袋の裏には

『家の敷地の四隅や気になるところに撒いて、八方除の御神徳を戴きましょう。』

とあったので、一度我が家の神棚に挙げてから我が家の四隅の土がある部分に撒いてみました。

さて、どんな御神徳を戴けるものか…などと不謹慎なことを思っていたら、午後になって一通のメールが届きました。開けてみると音楽教室からで、

『4月1日㈬から個人レッスンの教室を全面的に再開します。』

という知らせだったのです!

お、おぅ…(・・;)

こんなタイミングってあります?…ってなくらいのタイミングでの吉報に、心震える思いがしました。偶然で片付けてしまえばそれまでのことかも知れませんが、これも寒川さんの御神徳と思えば、何とも有り難く思えるのです。

人間たるもの、そういつまでもコロナウィルスなんぞに振り回されてばかりもおられません。来月のランチタイムライブと言い、今日の教室再開のニュースと言い、ようやく通常の生活が歩み出せそうな兆しが見えて来ました。
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春爛漫の厚木公園

2020年03月22日 17時45分34秒 | 
昨日は帰宅が夜遅くなったこともあって、気づくと昼近くまで寝過ごしてしまいました。まぁ、仕事も無い日曜としては良い過ごし方をしたのではないでしょうか(ただのグウタラだろ…)。

そうは言っても何かしないと…と考えて、楽譜作りをしようと思い立ちました。ところが、いざ五線紙を探してみたら…あれ?何処にも見当たらない…。既に何かが書かれている五線紙しか見当たらないのです。

どうやら気づかないうちに、在庫を使い切ってしまっていたようでした。そこで仕方無く、新しい五線紙を買いに出かけなければならなくなりました。まあ折角なので、ついでにビタミンDでも合成してやろうと思って家を出ました。

駅前までの道すがらにある厚木公園、通称『はとぽっぽ公園』に差し掛かると、園内のソメイヨシノが五分咲きくらいになっていました。見渡すと、政府からの自粛要請を受けてか茣蓙を引いてまでの花見客は見当たりませんでしたが、それでも桜の近くのベンチはカップルや家族連れで満員御礼でした。やはり、日本人は桜が大好きですね。

ニュースでは上野の御山や六義園といった都内の桜の名所でも見頃を迎えているとのことでしたが、時世を考慮してか人出は少な目のようでした。でも、第三者との濃厚接触に留意しつつ桜を愛でるくらいはしてもいいのではないかと思うのです。

折角ヒマな身ですので、春爛漫の様相を呈してきたこの時期、身近なところで花見を楽しんでみようかと思います。
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ホラーサーン合同新年会

2020年03月21日 23時31分28秒 | 音楽

今日もソメイヨシノの開花が促進されそうな暖かな日和となりました。

そんな中、今日は夕方から都内西荻窪に出かけました。今日は西荻窪駅から徒歩5分ほどのところにある『音や金時』という場所で、《ホラーサーン合同新年会》なるライブが開催されました。

3月なのに『新年会』とはこれ如何に?と思ったのですが、何でもペルシャ文化圏では春分の日を「ナウローズ」と呼び、この日を日本で言う元日として、そして春の始まる日として盛大にお祝いするのだそうです。因みに夏の始まりは夏至、秋の始まりは秋分、冬の始まりは冬至なのだそうで、ある意味分かりやすいと言えるかも知れません。

本番の時間になると



目にも鮮やかな民族衣装を身に纏った出演者が登場しました。

今回はウードとラバーブ奏者の佐藤圭一さん、トンバクと歌唱のやぎちさとさん、以前、高円寺のライブにも伺ったドゥタール奏者の駒崎万集さん、笹塚でのワークショップでもお世話になったクルディスタンタンブールとタール奏者の北川修一さんの4名によるセッションでした。



ウードは古くからペルシャ文化圏で演奏されている撥弦楽器で、ヨーロッパのリュートや日本の琵琶の原型と言われています。ただ、指板にはリュートや琵琶にあるフレットは無く、撥にあたるプレクトラムで弦を弾きます。




ラバーブはアフガニスタンの他にもトルコやインドネシアにまで見られる弦楽器です。ただ、トルコ等で使われるラバーブは縦に構えて弓で演奏する弓奏楽器なのですが、アフガニスタンで言うラバーブは御覧のような撥弦楽器で、奏弦の他に多くの共鳴弦が張られています。正面からの見た目より共鳴胴に奥行きがあるため、小柄に見えてなかなか太い音が出るのが特徴です。

それにしても、このラバーブや



馬車道のセッション会に登場したブルガリアのガドゥルカ、




国立でのアイリッシュライブで聴いたスウェーデンのニッケルハルパといった楽器を見ると、如何に共鳴弦というものに惹かれた民族が多いかということに、改めて驚かされます。




トンバクはイランを中心とした地域で用いられる打楽器で、



このようなゴブレット型をしています。これを横にして膝の上にのせて叩きますが、中央付近を叩くと深い音が、縁に近い部分を叩くと軽い音がします。特に歌の伴奏打楽器として活躍しているようで、日本でも奏者が増えています。




ドゥタールはウズベキスタンやタジキスタンといった中央アジア圏に見られる撥弦楽器で、『ドゥ』は数字の2、『タール』は弦という意味です。2本の絹糸の弦が張られていて、華奢に見える見た目よりも馬力のある音がします。




クルディスタン・タンブールはイランのクルド族の間に伝わる撥弦楽器で、その歴史は実に4000年にも遡ると言われています。ドローン(執拗低音)としての銅線と奏弦としての一対の鋼鉄弦が張られていて、金属弦ならではの済んだ音色が印象的です。


タールもイランから、アゼルバイジャン、ジョージア(旧グルジア)、アルメニアといったカフカース地方と呼ばれる地域で演奏される撥弦楽器で、


桑の木を掘って作られた胴体に薄い子羊の皮を張り、2本1対の金属弦が3対張られています(画像の左側の1対はドローン弦)。棹には25から28のフレットがあり、真鍮のピックを用いて弦を爪弾くと、金属弦ならではの済んだ音色がアンサンブルから浮き立って聞こえてきます。

余談ですが、ヴァイオリンやギターといった西洋の弦楽器の発祥はペルシャ文化圏と言われています。その原型となった弦楽器のひとつは瓢箪を縦に割ったものに動物の皮を張って棹を付けたもので、今でもヴァイオリンやギターの胴体に見られるくびれはこの名残とされていますが、このタールを見ると、その瓢箪を使った原型楽器が偲ばれるような気がします。

今回のライブで用いられた楽器はそれぞれ主に演奏されている国は違いますが、それでも同じ中央アジア・ペルシャ文化圏の楽器として音色に共通するものがあるようで、国境を感じさせない見事に融和した心地よいアンサンブルを聴かせてくれました。

ちょっと大変そうだったのが弦楽器の調弦。

何しろそれぞれがヴァイオリンなどと比べると素朴な造りになっていることもあって、ちょっとしたことでチューニングが狂ってしまいます。更に、曲目毎にチューニングが変わるためその都度それに対応しなければならず、特に



弦の細いタンブールやタールは、傍目に見ていてもかなり大変そうでした。

休憩時間を挟んで2時間程のライブは各々のソロタイムを交えたりしながらの充実した内容で、詰めかけたオーディエンスから惜しみない拍手が贈られ、大いに盛り上がってのお開きとなりました。

終演後に出演者にお話を伺いましたが、皆さんもあちこちでライブが潰れたり延期になったりしているようです。時節柄仕方ないことだとは思いますが、そんな中で今回このライブが開催出来たということは、会場側の決断とオーディエンス側の理解との上に成り立っていると言えるでしょう。

こうした催しが普通に行える日が、一日も早くやってくることを願って止みません。

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寒川神社御来光守

2020年03月20日 18時00分07秒 | 神社仏閣
今日は全国的に春分の日です。ということで、今日は相模國一之宮の寒川神社に参詣しました。

抜けるような快晴の空の下、鳥居をくぐって参道を進み、手水舎まで来ました。いざ手水を遣おうとすると…



あれ?柄杓が無い。そして、何やら竹の棒が何本か…。

『手水の作法』なる高札に目をやると、



何と!ここでも新型コロナウィルス対策が!

元々柄杓に直接口をつけたりするわけじゃないのにな…などと思いつつ、それでもこの御時世ですから使える気は使わなければいけないのでしょう。そうした意味での苦肉の策だとは思いますが、何しろ手を洗うのはともかく口を濯ぐのには若干使いにくいのは否めませんでした(汗)。

それでも何とか手水を遣って



日章旗の掲げられた神門をくぐると、



拝殿に向かいました。ちょうど御祈祷が挙行されている最中でしたので、ちゃっかり便乗させて頂くかたちで参拝しました。

今日はお日柄も良いためか多くの方々が昇殿参拝されていて、中には



お宮参りの親子連れも見受けられました。何とも目出度いことです。

さて、今日は寒川神社にとって特別な日です。というのも



春分の日と秋分の日の年二回、真東から昇った太陽が、房総の玉前神社、相模國一之宮の寒川神社、富士山頂、琵琶湖に浮かぶ竹生島、伊勢神宮の元宮である京都府福知山市の元伊勢内宮皇大神社、そして出雲大社までを一直線に結ぶ『光の道』の上を辿ります。その年二回のお目出度い日に頌布されるのが



この『御来光守』です。いつもは知人から頂いていたのですが、今年は自身の手で頂いて来ました。

勿論、私の他にも



多くの方々がこの御守を求めて列を成していたのは言うまでもありません。

参拝を終えて神門を出ると、



参集殿の前に植えられている横浜緋桜(よこはまひざくら)が満開になっているのが目に留まりました。この桜はヤマザクラのひとつである兼六園熊谷という品種と寒緋桜との交配種とのことですが、目にも鮮やかな緋色が人々を引きつけていました。

本当なら日没時までこちらにいると、



富士山頂に夕日が沈むダイヤモンド富士が見られるそうです。ただ、現在は富士山の方向にさがみ縦貫道がかかってしまっていて、何処かのマンションの屋上にでも行かないとダイヤモンド富士は拝めなくなってしまったようです。残念…。

参拝を終えて厚木まで戻ると、



近くの公園に植えられたソメイヨシノが、折からの暖かさに誘われたのか急激に開花し始めていました。もしかしたら、この週末には満開になってしまいそうな勢いです。

コロナウィルス対策のため、桜の下に集っての宴会は自粛せざるを得ないようですが、一人で桜の下をそぞろ歩きながら花を愛でるくらいは自由でしょうから、週末には何処かで一人花見でもしてみましょうか。
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ランチタイムコンサート

2020年03月19日 20時55分07秒 | カフェ
今日は一段と暖かな陽気に恵まれました。こう暖かいと、昨日開花宣言の出されたばかりのソメイヨシノの開花も促進されるのではないでしょうか。

そんな暖かなお天気の下、今日は厚木市の中心街にある《ぎゃらりー喫茶なよたけ》に行きました。



落ち着いた店内のカウンター席に着いて、久しぶりに



定番ランチメニューのひとつオムライスをオーダーしました。こんな素朴で家庭的な、飾り気の無いオムライスを頂いたのはどのくらいぶりでしょう。

食後には



美味しいコーヒーも頂きました。

因みにこのカップ&ソーサーは、益子焼の作家である吉田丈さん制作のものです。吉田さんがこのお店で初めての展示会をされた時に出品されていたもので、私がほぼ一目惚れして購入し、マイカップとしてお店にキープしてあります。

最初期にはこのような厚手の作品が多かったのですが、経験を重ねるにつけどんどんと作風が変化していっています。今後の展開が楽しみな作家さんです。

ところで今日は、



月に一度のランチタイムピアノコンサートが行われていました。ピアニストの彼とは彼がまだ学生の頃に知り合ってからの間柄で、今では演奏や作曲でも活躍しています。今日はベートーヴェンの『悲愴』の第二楽章やショパンのノクターン、ドビュッシーのアラベスクといった名曲を披露してくれていました。

終演後、ピアニストとお店のマスターとで話が盛り上がり、来月こちらでミニコンサートを開催することとなりました。具体的なライブの話が出たのはどのくらいぶりでしょうか。

これからピアニストと、何を演奏するか話を詰めながら準備しようと思っております。長くくすぶっていましたが、ようやく閉塞した事態の解決の糸口が掴めたような気がしてきました。
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ソメイヨシノの開花と共に

2020年03月18日 21時45分27秒 | カフェ
先日、東京都でのソメイヨシノの開花宣言が出されましたが、今日になって神奈川県でのソメイヨシノの開花宣言が横浜地方気象台から発表されました。新型コロナウィルス騒ぎに踊らされている間にも、季節は着実に本格的な春へと移ろっております。

そんな暖かな陽気に誘われて、今日はあざみ野の《雫ノ下珈琲》に向かいました。折角桜が咲いたこともあるので、今日は『さくらのミニパフェ』をオーダーしてみました。

これは桜の時期限定のスイーツで、ガラスの器の中には道明寺粉で作られた桜餅と抹茶アイスとバニラアイスが入っています。その上に柔らかく炊かれた小豆餡と生クリームがのせられ、桜の花の塩漬けがトッピングされているという、何とも和の風情に満ちたパフェです。

それにしても、桜を目で楽しむだけでなく食してみようと思い立った先人の感覚は素晴らしいと思います。こうした感覚は、日本人ならではのものと言っても過言ではないでしょう。

この桜のパフェはミニサイズなことから食後のデザートとしても喜ばれているそうで、発売以来なかなか好評だとのことでした。今回私は今月のコーヒーであるモカマタリと一緒に頂きましたが、こうした和スイーツとコーヒーとの相性というのも、なかなか良いものです。

政府要請では花見の宴会などは自粛するようにとのことですが、宴会はともかく花見そのものは悪いことではありません。今週末から来週半ばにかけてソメイヨシノの見頃を迎えるようですから、せめて花見のそぞろ歩きくらいはしてみようと考えております。
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ハッピーセントパトリックスデー!

2020年03月17日 23時55分00秒 | 音楽
今日はアイルランドで祝われるセントパトリックスデーです。この日はアイルランドの独立に寄与した司祭聖パトリックの命日であり、アイルランドでは独立記念日的な記念日となっています。

本来であれば各地のアイリッシュパブでセントパトリックスデーのお祝いが挙行されるはずなのですが、折からの集会自粛の煽りを受けて、今年はイベントを取り止めるところが相次いでいるようです。しかし、そんな時だからこそ意義がある!ということで、国立市のアイリッシュパブ《ケルティックムーン》では時間を短縮しつつ盛大にやろうということになり、先日の『風の旅』レコ発ライブの時にお声掛けを頂きました。

19時過ぎ頃から徐々に人が集まってきて、少しずつセッションが始まりました。傍らでは



アイルランドの笛であるティンホイッスルの初心者講習会も始まり、賑やかな雰囲気が盛り上がってきました。

会場内では



ピアノやギターやバウロン(アイルランドの打楽器)やフィドルが入り混じって、『サリーガーデン』や『ダニーボーイ』『庭の千草』といったアイリッシュチューンが次々と奏され、やがて



初心者講習会の面々も交えて、セッション会は最高潮に達しました。最後は恒例の『John Ryan's Polka』を全員で演奏して、大いに盛り上がったセッション会を終えました。
 
建物の都合で音出しが難しくなった21時以降は



全員で記念撮影をしましたが、その後も各所で話に花が咲いて、様々な方と交流を持つことが出来ました。私も、一番上に写真を載せましたが、アイルランドの美味しいシードル『マグナース』を頂きながら楽しい時間を過ごすことが出来て幸せでした。

こんな御時世だからこそ思うことではありますが、こうした集いがあるということは大切です。世の流れに沿って自粛ムードの中で家で鬱々としている方が、余程健康に良くありません。

そろそろ神奈川県でも、ソメイヨシノの開花宣言が出される頃です。家に閉じ籠ってばかりいないで、可能な限り外に出て、太陽の光を浴びてビタミンDを合成しましょう。
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