共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今年も夏越の大祓

2023年06月30日 19時20分21秒 | 神社仏閣
今日は6月30日、いよいよ今日で2023年の上半期が終わります。あと半年で今年が終わると思うと言い様のない焦燥感に駆られます…。

さて、そんな今日は各地の神社で『夏越の大祓(なごしのおおはらへ)』が挙行され、茅の輪くぐり神事が行われます。ということで、小田原の小学校の勤務終わりにちょっと寄り道して



小田原市城山地区にある大稲荷神社に参詣することにしました。

朱塗りの一ノ鳥居をくぐって石段を登ると、



拝殿前の青銅製の鳥居に茅の輪が設置されています。この茅の輪を

『水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶといふなり』

と唱えながら



上の図のように左・右・左とくぐり、この半年に身についた穢れを祓ってから拝殿前に進み拝礼します。

茅萱の爽やかな香りを感じながら、今年も知らず知らずの間に身についていた穢れを落としてきました。明日からいよいよ7月です。
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第2回《ゆりかごの歌》クイズ@放課後子ども教室

2023年06月29日 18時18分18秒 | 音楽
今日は凄まじい暑さとなりました。さしもの小田原市内でも真夏日となり、傘でも差していないと脳天が焦げそうになります。

今日は勤務先とは別の放課後子ども教室の日でしたが、行ってみたら部屋が替わっていました。以前使っていた部屋にエアコンが無いため、エアコンのある広めの部屋に変更になったのです。

正直、助かりました。この酷暑の中で子どもたちをあんな灼熱の部屋に閉じこめていたら、間違いなく熱中症を発症してしまいます。

そんな快適な環境下で放課後子ども教室が行われ、最後には《ゆりかごの歌》を歌って終わることにしました。そこで、前回に引き続き『ゆりかごクイズ』を出題することにしました。


問題:次の写真のうち、《ゆりかごの歌》の3番の歌詞に出てくる木鼠(きねずみ)=リス『じゃない』動物はどれでしょう?










分かりますか?

正解は…























②でした。

①はニホンリス、③はタイワンリスですが、②はヤマネです。大きく分けるとみんな齧歯目(げっしもく)ですが、ヤマネはリス科ではなくヤマネ科の動物です。

前回のカナリアクイズに引き続き、ちょっと意地悪な問題にしてみました。ただ、中にはヤマネを知っていた子もいたので、ちょっと驚かされました。

現在『リス』というと、一般的には



シマリスがイメージされることが多いと思います。ただ、一説には北原白秋が念頭に置いていた木鼠=リスは



①のニホンリスだったとも言われていますが、定かではありません。

最後にみんなで《ゆりかごの歌》を歌って、放課後子ども教室を終えました。帰り道もなかなかの酷暑で、小田原駅に到着した段階で、すっかりフラフラになってしまったのでした…🥵。

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ドタバタ家庭科と癒やしの『夏みかん&ヨーグルトムース』@横浜あざみ野《雫ノ香珈琲》

2023年06月28日 18時18分50秒 | カフェ
今日も日中は不快指数の高い暑さとなりました。基本的に陽が差さない小学校の校舎内にいても、汗が滲んでくるくらいの暑さでした。

今日は高学年の子たちの家庭科の授業があり、裁縫の仕上げをすることとなりました。しかし、そこは感情のコントロールができない支援級の子たちですから、一筋縄ではいきません。

先ず、針穴に糸を通すところからイライラし始め、一番簡単な並縫いの運針が儘ならないことに更に苛ついて机を叩いたり足を踏み鳴らしたりしだします。そして遂には独り言ながら暴言を吐き始めるので、その子の目を正面から見据えて

「落ち着けないなら支援級の教室にかえりましょう」

と牽制すると、ようやく静かになります。

そして

「前の授業の時にきちんと先生の指示を聞いていれば、そんなに難しいことはしていません。ちゃんと聞いていなくて分からないのであれば、先生のところに行って『分からないので教えてください』と言って聞いてください。」

と諭して、聞きに行かせるようにします。始めは高学年なりのプライドからか断固拒否していた子も、ふと周りの子たちと自身の進捗状況の差に気づくとそうも言っていられないと思って先生に教わりに行きます。

ちょっと手荒なようですが、学習支援というのはただ『可哀想だ』と思って乳母日傘で甘やかすのではなく、子どもたち自身の頭で考えることを促すことです。そのため多少恨みがましい目で見られることもありますが、担任の先生が嫌われるくらいならこちらが嫌われる方がいいのです。

そんなテンヤワンヤの授業をどうにか終えて子どもたちを下校させてから、そのまま横浜あざみ野の音楽教室に移動しました。そして、いつものように《雫ノ香珈琲》に立ち寄りました。

6月もそろそろ終わってしまうので、今日はメニューから無くなってしまう前に



『夏みかん&ヨーグルトムース』をオーダーしました。夏みかんの果肉と果汁を使ったジュレがトッピングされたヨーグルトムースは、実に爽やかな味わいです。

今日は



数量限定の水出しコーヒーとともに、美味しく堪能しました。今日の水出しコーヒーはマンデリンでしたが、水出しにすることによってマンデリン特有のクセが軽減されてまろやかな味わいになるから不思議です。

努めて冷静に対処しつつも何となくギスギスしてしまっていた心が、美味しい水出しコーヒーとともに解れていきました。これで、もう少し頑張れそうです。

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新登場!セブンイレブンスムージー

2023年06月27日 20時20分20秒 | スイーツ
今日も今日とて、蒸し暑い一日となりました。そんな中で外で体育の授業なんぞした日には、こちとら汗だくだくです…。

しかも今日は放課後子ども教室もあり、扇風機だけがフル稼働の教室の中で子どもたちを世話していたら、子どもたちが帰った後に大人たちはグッタリしてしまいました…。それでも、どうにかこうにか気力を振り絞って後片付けとミーティングを済ませて、グダグダの状態で電車に乗って帰ってきました。

まだ蒸し暑さの残る中をチンタラ家路についていたら、通りかかったセブンイレブンの店頭にスムージーの販売がスタートしている案内が出ていたので買ってみることにしました。4種類あったのですが、今日はその中から



一番ありきたりな『マンゴーパインスムージー』を選んでみました。

専用の冷凍庫からカップを取って会計を済ませて、蓋のバーコードを



機械の扉の下のバーコードリーダーにかざすと扉のロックが解除されます。扉を開けて蓋を開けた容器を中にセットすると



画面に『PUSH』の文字が表示されます。

画面を押すとカップが機械の奥に送られていき、



結構な轟音とともにカップの中身が撹拌されていきます。そして待つことしばし、扉が開くと



スムージーが出来上がります。

飲んでみると…まぁ、予想通りのマンゴーとパインがブレンドされたスムージーでした。ただ、カップの底に砕ききれなかった果肉が残るので、もしかしたら蓋はしない方がいいかも知れません。

ひとつ¥300となかなかいいお値段のするものですが、たまに涼をとるにはいいのではないでしょうか。

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今日はモーツァルト《交響曲第39番 変ホ長調》の完成した日〜ホグウッド指揮による古楽オーケストラの響き

2023年06月26日 16時45分50秒 | 音楽
今日も日中は晴れて、気温がぐんぐん上昇しました。ヘタに外に居たりすると、きちんと水分補給をしていないと具合が悪くなりそうです…。

ところで、今日6月26日はモーツァルトの《交響曲第39番》が完成した日です。



モーツァルトの名作のひとつ《交響曲第39番 変ホ長調 K. 543》は、1788年の6月26日にウィーンで完成されました(上の写真のスコアに完成年月日の記載があります)。

この作品は、後の第40番ト短調、第41番ハ長調『ジュピター』とともに、モーツァルト晩年の円熟した傑作として知られる『モーツァルト後期三大交響曲』の最初の曲です。この《交響曲第39番》の特徴として、モーツァルトの交響曲としては珍しくオーボエが除外されて代わりにクラリネットが入っており、3曲の中ではこの作品のみに序奏がついています。

一連の『後期三大交響曲』は、わずか1ヵ月半の間に連続的に書かれました。しかし、当時の通例から演奏会や出版など何等かの目的があって書かれたと考えられるのですが、父レオポルト・モーツァルトが他界した後のモーツァルトの晩年の書簡は極めて少なく、演奏したかもしれない演奏会などの詳細が不明なため、作曲の動機はいまだ特定されていません。それどころか、この3曲ともモーツァルトの生前に演奏されたかどうかすら定かではありません。

個人的な話で恐縮ですが、モーツァルトの交響曲の中で恐らく私が一番回数多く演奏に参加したのがこの第39番でしょう。大学生の時に初めて演奏してから、プロオケアマオケ問わずめぐり逢うことが多い交響曲で、演奏する度に作品の魅力にハマっています。

ティンパニが主導する堂々たる序奏に始まって、モーツァルトらしい爽快感が楽しいアレグロが展開していく第1楽章、変イ長調という柔らかい響きの中にも時折厳しい感情の嵐が渦巻く第2楽章、これぞモーツァルトのメヌエット!とでも言うべき溌剌とした音楽と中間部のクラリネットのメロディがこの上なく美しい第3楽章、冒頭に展開されるテーマが、弦楽器や管楽器に移ったり、高音と低音でカノンを展開したりと、息つくひまもない疾走感に溢れた第4楽章と、どこをとっても魅力的な作品です。

80年代くらいのいわゆる『巨匠たちの時代』の演奏では冒頭の序奏をかなりゆったりしたテンポで演奏して、その後のアレグロとのテンポの差をかなりつけていました。その後90年代に入って古楽器アンサンブルによる古楽奏法が市民権を得てくると、序奏のテンポがかなり軽快になり、アレグロとのテンポ差がかなり近くなりました。

前者はアダージョという表記をメトロノームの目盛りに照らしてテンポを設定して演奏していて、後者はモーツァルトの時代にはまだメトロノームが存在していなかったこと(メトロノームが開発されたのはこの曲が完成した28年後の1816年のこと)から、より古楽的なアプローチでの演奏をしています。ただ『どちらが正しいか』ということではなく、それぞれを聴き比べて『自分はどちらの演奏が好きか』で選べばいいと思います。

と言いつつも、今回は古楽オーケストラでの演奏でお聴きいただきたいと思います(笑)。クリストファー・ホグウッド指揮によるアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックの演奏で、古楽オーケストラによる古雅で素朴なモーツァルトをお楽しみください(○HKのカメラワークは相変わらずダメダメですが演奏は素晴らしいです)。


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今日はストラヴィンスキーのバレエ《火の鳥》の初演日〜デプリースト指揮による1919年版バレエ組曲

2023年06月25日 11時55分11秒 | 音楽
昨日に引き続き、今日も暑くなりました。昨日よりも日差しがあったことで最高気温も真夏日に迫り、湿度も高かったので不快指数もうなぎ登りとなりました。

ところで、今日6月25日はバレエ《火の鳥》が初演された日です。


(上の写真はロシアの画家、挿絵画家、舞台美術家、衣裳デザイナーのレオン・バクスト(1866〜1924)による《火の鳥》初演時の衣装画)

《火の鳥》は、



イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882〜1971)が作曲したロシアの民話に基づく1幕2場のバレエ音楽、およびそれに基づくバレエ作品です。音楽は後に、ストラヴィンスキーの師匠ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844〜1908)の子息であるアンドレイ・リムスキー=コルサコフに献呈されています。

バレエ・リュスの主宰セルゲイ・ディアギレフ(1872〜1929)は1910年のシーズン向けの新作として、ロシア民話『火の鳥』によるバレエの上演を思いつきました。そこで、1909年の公演で『レ・シルフィード』の編曲を依頼した当時の若手作曲家であるストラヴィンスキーに作曲を依頼し、振付師のミハイル・フォーキン(1880〜1942)にストラヴィンスキーと相談しながら台本を作成するよう指示しました。

フォーキンはディアギレフの指示通りストラヴィンスキーと相談しつつ、バレエの台本を仕上げていきました。ほどなく並行して作曲していたストラヴィンスキーも脱稿し、依頼を受けてから半年あまりで音楽を完成させました。

フォーキンによる『火の鳥』の台本は、『イワン王子と火の鳥と灰色狼』という、ツァーリの庭に生える黄金のリンゴの木の実を食べに来る火の鳥をイワン王子が捕まえようとする冒険譚と、『ひとりでに鳴るグースリ』という、不死身の魔王カスチェイにさらわれた王女のもとを王子が訪れ、王女がカスチェイをだまして魂が卵の中にあることを聞き出すという、2つのロシア民話を元に書かれました。本来は子供向けの話ですが、フォーキンの手によって大人の鑑賞に堪えるように大幅に手が加えられています(因みにストラヴィンスキーの師であったニコライ・リムスキー=コルサコフも共通の題材による歌劇『不死身のカシチェイ』を書いています)。

バレエ《火の鳥》のあらすじは



イワン王子は火の鳥を追っているうちに魔王カスチェイの魔法の庭に迷いこむと、黄金のリンゴの木に火の鳥がいるのを見つけて捕らえる。火の鳥が懇願するので解放するが、そのときに王子は火の鳥の魔法の羽を手に入れる。

次に王子は13人の乙女に会ってそのひとりと恋に落ちるが、彼女はカスチェイの魔法によって囚われの身となっていた王女ツァレヴナだった。夜が明けるとともにカスチェイたちが戻ってきて、イワン王子はカスチェイの手下に捕らえられ、魔法で石に変えられようとする。

絶体絶命の王子が魔法の羽を振ると火の鳥が再び現れて、カスチェイの命が卵の中にあることを王子につげる。王子が卵を破壊したためにカスチェイは滅び、石にされた人々は元に戻り、王子と王女は結ばれる。



というものです。

初演は1910年6月25日にパリ・オペラ座にて、ガブリエル・ピエルネの指揮により行われました。公演は大成功を収め、後のストラヴィンスキーのバレエ《ペトルーシュカ》《春の祭典》の先駆けとなったのです。

後にストラヴィンスキーはバレエの中から抜粋した音楽でバレエ組曲《火の鳥》を1911年、1919年、1945年に編曲しました。1911年版はオリジナルのバレエと同じ3管編成で書かれ、後の1919年版と1945年版は2管編成に書き直されています。

この中で、最もよく演奏されるのが1919年版です。これはスイスの名指揮者エルネスト・アンセルメ(1883〜1969)のために編曲されたもので

1.序奏
2.火の鳥の踊り
3.火の鳥のヴァリアシオン
4.王女たちの踊り(ホロヴォード)
5.魔王カスチェイの凶暴な踊り
6.子守歌
7.終曲

の7曲で構成されています。

そんなわけで、今日は1919年版のバレエ組曲《火の鳥》のをお聴きいただきたいと思います。『のだめカンタービレ』にも実名で登場したジェームズ・デプリースト(1936〜2013)指揮によるオレゴン交響楽団の演奏で、若きストラヴィンスキーの華やかなバレエ音楽をお楽しみください。


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今日は《ドレミの日》〜グイド・ダレッツォと『聖ヨハネ賛歌』

2023年06月24日 19時00分35秒 | 音楽
今日は薄曇りの空の広がる一日となりました。それでも、昨日と比べると気温が大幅に上昇して、蒸し暑くなりました。

ところで、今日6月24日は《ドレミの日》です。これは



イタリアのベネディクト会修道士で音楽教師でもあったグイド・ダレッツォ(991or992〜1050)が1024年の6月24日にドレミで始まる音階を定めた…と記録されていて、それを祝して《ドレミの日》と制定されています。

毎年6月24日に開催されていた『洗礼者ヨハネの祭』の日の為、グイドは聖歌隊に『聖ヨハネ賛歌』の指導を行っていました。その時、聖歌隊が歌を暗記するのに苦労しているのを見たグイドは、音楽を覚えやすくする方法を考え始めました。

『聖ヨハネ賛歌』という讃美歌は、

Ut queant laxis
resonare fibris
Mira gestorum
famuli tuorum,
Solve polluti
labii reatum,
Sancte Ioannes.

のびのびと
胸いっぱいに響かせて
あなたの驚くべき偉業を
しもべたちが語れるように、
汚れたくちびるから
罪を取り除いて下さい
聖なるヨハネよ

という歌詞で始まります。そしてこの歌は



上の写真にある五線譜の原型である四線譜にあるように各節が一音階ずつ上がっていくように書かれているため、その一音ずつ上がっていく各節の始まりの音に歌詞の頭文字をとって

「Ut Re Mi Fa Sol La」

と決めたものがドレミの起源となりました。

その音階を聖歌隊に覚えさせる手段として、グイドが考案したとされるのが『グイドの手』というものです。これは左手の掌の関節を一つずつなぞって音の名前を覚える…というもので、当時の聖歌隊員たちはゲーム感覚で音階を覚えていったのではないかと思われています。



親指の先を『Γ(ガンマ)』としてそこを「Ut(ド)として、そこから一つずつ下がって「レ」「ミ」と進みます。更にそこから人差し指の付け根に進んで横に「ファ」「ソ」「ラ」と進み、小指の付け根で「シ」…となるところですが、当時の音階はドからラまでの『ヘクサコルド(6音階)』というものだったので、人差し指の付け根を「Ut=ド」としてそこから読み返して、以降は上の図の右側のように中指の先まで進んでいきます。

因みに、この時に読み返した人差し指の付け根にあたるところが「C」になることから、後に「ド」の音が「C」になったといわれています。よく

「なんで『ド』の音が『A』じゃなくて『C』なんだ?」

と聞かれることがありますが、そもそも「ド」の音が音階の主音になったのは、これよりずっと後の時代のことなのです。

後の17世紀頃になって、最初の音を表す「Ut(ウト)」が発音しにくいことからラテン語で「主」を示すDominusの「Do」に変更されました(ただ、フランスでは現在も「Ut=ユト」が使われています)。更に後の時代になってラまでしかなかった音域と音階を広げる必要性が出てきた時に、『聖ヨハネ賛歌』の最後の歌詞から

「Sancte Ioannes=Si=シ」

が追加され、現在の7音階になっていきました。

グイド・ダレッツォの功績については伝承による部分が多くて話がフワフワしてしまいますが、それまで口伝で空間を漂うだけだった音楽を楽譜というかたちで視覚で理解して伝える手法が発明されなければ、現在のように音楽が普及することはなかったかもしれません。そういった意味で、グイドの功績は大きなものがあります。

最後に、ドレミの起源といわれている『聖ヨハネ賛歌』をお聴きいただきたいと思います。現在のドレミ音階の起源となったとされる、美しい中世の讃美歌をお楽しみください(動画中の『ドーレーミー』という声は音階を分かりやすくするために当てられたもので、実際の讃美歌は動いているメロディのみです)。


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つけ麺食い過ぎたぁ〜!

2023年06月23日 18時50分45秒 | スピリチュアル
今日も小田原は、梅雨寒の一日となりました。気温が既定値に見合わなかったためにプールの授業も中止になってしまい、子どもたちには残念な思いをさせてしまったのでした。

そんなことがあって気持ちが浮ついていたのか分かりませんが、今日給食の時にひとりの子が自分の分をトレーごと落としてしまって大騒ぎになりました。その時点であとは教職員の分を残すのみとなっていたのですが、急遽その子のために改めて一セット分用意しなくてはならなくなり、結果大人たちには舐める程度の分しか残りませんでした。

そんなことがあったので、午後の授業ではあからさまに聞こえるくらい腹の虫が鳴き続けていました。それでもどうにか授業を終えて子どもたちを送り出してから、退勤途中で寄り道していくことにしました。

小田原駅東口から徒歩5〜6分ほどのところに小田原ダイヤ街という商店街があるのですが、その中程にある



『小田原ぶらり横丁』という飲食店街に来ました。ここに『つけ麺春樹』というラーメンとつけ麺の店があるので、久々に来てみたのです。



暖簾にも書いてありますが、ここのつけ麺は麺量超特盛900gまでは無料になります。今日はとにかく空腹なので、久しぶりに腹いっぱいつけ麺が食べたくなりました。

ただ、そうはいっても900g=約1kgはさすがに無理そうなので、今日はその下の特盛750gをオーダーすることにしました。そして登場したのが



これです。

写真だと伝わりにくいのですが、この極太麺の入った丼が結構深く、見た目以上にボリュームがあります。なので、最初のうちは喜んで食べていたものの、しばらくすると

『失敗したかも…』

と、調子にのって特盛にしたことを若干後悔したりもしました。

それでも、豚骨と魚介の旨味が凝縮した濃厚なつけダレの風味と小麦の香り高い極太麺の相性の良さに箸が進みます。途中で別添えの魚粉や青ネギなどをつけダレに入れて味変しながら、しっかり完食することができました。

それにしても、いくら空腹だったとはいえ久しぶりに食べ過ぎました。今度来る時には、ノーマルサイズで十分です…。

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困りませんか?

2023年06月22日 15時40分30秒 | 日記
今日は、本来なら勤務先とは別の小学校の放課後子ども教室がある日でした。しかし、学校側の都合で無しになってしまい、自宅待機ということになりました。

ところで、今日買い物をした時に



釣り銭で新500円硬貨が出てきました。2021年11月に発行された新硬貨ですが、2023年の今になっても使えないところが多くて困ってしまいます。

公共交通機関では電車の券売機でもバスの両替機でも使えず、外で食事をする時にも券売機の店では使えません。今のところ使えるといえば、直接金銭授受が可能なコンビニやスーパー、券売機を使わない外食店等、かなり限られています。

国が発行した硬貨が市井で使えないというのは、ある意味異常なことです。せめて発行する時に、現行の機械で使えるようなモデルチェンジを図ることはできなかったのでしょうか。

個人的には、この新500円硬貨が釣り銭で出てきてしまった時には、コンビニで電子マネーのチャージに使ってしまうことにしています。この新硬貨が何の心配もなくいろいろな機械で使えるようになるのは、一体いつになるのでしょうか…?

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ひんやり爽やかアイスチェリーティー@横浜あざみ野《雫ノ香珈琲》

2023年06月21日 19時10分30秒 | カフェ
今日は二十四節気のひとつ『夏至』です。そんな今日も小田原の小学校ではいろいろなことがありましたが、その中で一番手こずらされたのは給食の時間でした。

今日、給食に久しぶりに『ぶどうパン』が出ました。そして、何となく予想していたことではありますが、私が今年度担当している低学年の子どもたちは

「嫌〜い!」
「食べられな〜い!」
「無理〜!」

と、まぁ口々にゴネだしたのです。

そこを担任の先生と私とで

「ぶどうのところを取っちゃってもいいから、少しでもパン食べて!」

と言って回ったのですが、それでも嫌なものは嫌なようで、終いには泣き出す子までいました。

『そんなに嫌なのかよ…』

と思ったりもしたのですが、何を隠そう私もぶどうパンは嫌いなので、あまり強く言えなかったのが何とも…。

そんなシッチャカメッチャカな給食タイムでしたから、自分の分をゆっくり食しているヒマなんぞありません。とにかく無理矢理口にぶどうパンを突っ込んで何とか時間に間に合わせた感じでしたから、給食を食べた気が全くしませんでした。

そんな微妙な気分を引きずったまま小田原を後にして、横浜あざみ野の音楽教室に移動しました。そして、いつものように《雫ノ香珈琲》に立ち寄りました。

今日はとにかく昼を食べた気がしなかったので、小倉トーストをオーダーしました。そして、ドリンクは



『アイスチェリーティー』をオーダーしました。

キリッと冷えたアイスティーに、自家製のチェリーコンフィチュールが添えられています。チェリーシロップで仕上げられていることもあって、チェリーの香りが爽やかに香ります。

美味しいトーストとアイスティーをいただいて、ようやくひと心地つくことができました。明日は放課後子ども教室が学校の都合でないので、少しだけゆっくりしようと思います。

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天の青を落としこんだツユクサ

2023年06月20日 19時30分19秒 | 
今日は比較的涼しい一日となりました。それでも今日もプールの授業があったのですが、子どもたちは思わぬ涼しさの中でのプールに絶叫しなから入っていました。

今日のように涼しい時に、プールに入れというのは酷です。ただ、入れる回数が限られているプール授業は、余程天候が荒れない限りは基本実施することになっているのです。

それでも、口々に「寒い〜っ!」とプールサイドで叫んでいる子どもたちを見ていたら、何だか気の毒になってきてしまいました。せめて次に入る時には、もう少し気持ちよくプールに入れるような陽気になってほしいものです。

そんなプール授業を終えて子どもたちと教室に戻る途中、何人かの女の子たちが

「先生、きれいなお花が咲いてる〜!」

と指差しているので見てみると



真っ青なツユクサが咲いていました。そういえば、もうこの花が咲くような時期になっていることを、子どもたちに教えてもらいました。

いつも思うことですが、これほどまでに青く咲くことを許された花は、そう多くはありません。晴れ渡った天空の青を落としこんだようなツユクサの花に、ひと時心が和んだのでありました。

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放課後子ども教室色鉛筆準備!

2023年06月19日 18時18分18秒 | 日記
今日は曇り空だったこともあってか、昨日ほどの暑さにはなりませんでした。それでも湿度が高かった分不快な陽気であったことに違いはなく、暑さとの戦いになったことは言うまでもありません…。

さて、明日は勤務先の小学校の放課後子ども教室がある日です。先日も書きましたが、今年度は前年度と比べて大幅に人数が増えてしまったため、様々な備品が足りなくなってしまっています。

そのため、先ずはDAISOで



色鉛筆を購入しました。このセットは小さいながらも



しっかりと18色あるため、子どもたちの塗り絵にもしっかりと対応できると思います。

明日はプール授業もあります。せめて明日はいいお天気になるように、今から願っておこうと思います。

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小さな蘭のネジバナ

2023年06月18日 16時45分20秒 | 
連日お暑うございます。こう暑いと頭が暑くて仕方ないので、今日は散髪に行って頭の大きさを半分以下にしてきました。

すっかり軽くなった薄らハゲ頭(…)を携えて、買い物をして帰宅しましたら、敷地の片隅に



ネジバナが咲いていました。ネジバナはラン目ラン科ネジバナ属の小型の多年草で、別名をモジズリ(綟摺)ともいいます。

ネジバナは、湿っていて日当たりの良い、背の低い草地に良く生育します。桃色で小さな花を多数細長い花茎に密着させるようにつけ、その花が花茎の周りに螺旋状に並んで咲く『ねじれた花序』が和名の由来で、『ネジレバナ』、『ネジリバナ』、『ねじり草(そう)』とも呼ばれる事があります。

こんなに小さな花ながられっきとしたランの仲間で、学名Spiranthes sinensisのSpiranthes(スピランセス)は、ギリシャ語の 『speira(らせん)+anthos(花)』に由来します。右巻きと左巻きの両方があり、中には花序がねじれない個体や、途中でねじれ方が変わる個体もあります。

少しずつ涼しくなり始めた夕方の風に可憐なネジバナが揺れる様に、少しだけホッコリしました。明日も暑くなるようですから、引き続き熱中症対策に気をつけようと思います。

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今日はストラヴィンスキーの誕生日〜バッハにインスパイアされた《ダンバートン・オークス》

2023年06月17日 18時35分40秒 | 音楽
今日も日中は真夏日となりました。本格的な夏を迎える前にこんな暑さになってしまったら、7月や8月はどうなってしまうのでしょうか…?

ところで、今日6月17日はストラヴィンスキーの誕生日です。



イーゴリ・フョードロヴィチ・ストラヴィンスキー(1882〜1971)は、ロシアの作曲家です。

ストラヴィンスキーについては4月の祥月命日の時にいろいろと書いてしまいましたが、ごく簡単にあらためて。

父親がマリインスキー劇場のバス歌手だったストラヴィンスキーは法律を学ぶために大学に入学しますが、路線変更してリムスキー=コルサコフに作曲を師事しました。そしてロシアバレエ団(バレエ・リュス)のセルゲイ・ディアギレフに認められて1910年に初演したのがバレエ《火の鳥》でした。これが大成功し、続く1911年に初演したバレエ《ペトルーシュカ》も好評を博しました。

ところが、1913年に初演されたバレエ三部作最後の作品である《春の祭典》では、バレエ・リュスの花形ダンサーで振付師のヴァーツラフ・ニジンスキー(1890〜1950)の振付も相俟ってスキャンダルともいえる大論争を巻き起こし、それとともにストラヴィンスキーは一躍時代の寵児となったのでした。因みにニジンスキーは、ドビュッシーのバレエ版《牧神の午後への前奏曲》の振付でも論争を巻き起こすこととなります。

さて、そんなストラヴィンスキーの誕生日である今日は《ダンバートン・オークス》をご紹介しようと思います。《室内オーケストラのための協奏曲 変ホ長調『ダンバートン・オークス』》は、ストラヴィンスキーが作曲した室内楽編成の協奏曲です。

1937年にバレエ《カルタ遊び》の初演のためにアメリカ合衆国を訪れていたストラヴィンスキーは、ワシントンD.C.在住の政治家ロバート・ウッズ・ブリス夫妻から、自身の結婚30年の祝賀音楽として依嘱されました。ブリス夫妻は有名な芸術家のパトロンで、ワシントンD.C.のジョージタウン地区にあるハーバード大学所属の研究機関で研究図書館および博物館と庭園から構成されるダンバートン・オークスの住居は、



ブリス夫妻の邸宅と優れた庭園によっても知られていました。

《ダンバートン・オークス》は1937年から1938年にかけて、スイス・ジュネーヴ近郊のアンヌマスで作曲されました。この曲は、ストラヴィンスキーがアメリカに移住する前のヨーロッパ時代に完成させた最後の作品でもあります。

《ダンバートン・オークス》は1938年に、ストラヴィンスキーの崇拝者を自認していた高名な音楽教師で指揮者のナディア・ブーランジェが、作曲者自身の招請により、5月8日にワシントンDCにおいて初演を指揮しました(ただ、当時ストラヴィンスキーは結核のため療養中で、世界初演に立ち会うことはできませんでした)。ストラヴィンスキー自身による演奏は、ワシントンDCでの初演の10年後の1947年に、ダンバートン・オークスで行われました。

《ダンバートン・オークス》は1972年6月23日にはニューヨーク・シティ・バレエ団によってバレエとして初演され、ストラヴィンスキー本人が2台ピアノ版を作成したほか、レイフ・ティボが1952年にオルガン用の編曲を行いました。ストラヴィンスキーによる自筆譜は、ワシントンDCのダンバートン・オークス研究所附属図書館の稀書コレクションに収蔵されています。

《ダンバートン・オークス》は『擬似バロック様式の合奏協奏曲』という発想で作曲されています。編成はフルート1、クラリネット1、ファゴット1、ホルン2、ヴァイオリン3、ヴィオラ3、チェロ2、コントラバス2という変則的な室内オーケストラです。

作曲にあたってストラヴィンスキーはバッハの《ブランデンブルク協奏曲》に触発されていました。上声を担当するヴァイオリンとヴィオラが3台ずつという編成も《ブランデンブルク協奏曲第3番》に由来していますし、とりわけ第3楽章の多声的な書法にバッハからの影響が顕著に表れています。

かつて私もこの曲を演奏したことがありますが、その時に思ったのはかなりの比率でヴィオラが活躍する作品だということです。第1楽章や第2楽章の冒頭部はヴィオラから始まりますし、それ以外の部分でもヴィオラがいい味を出していて

『ストラヴィンスキー、分かってるねぇ!』

と、ひとりでニヤニヤしていたことを覚えています(気持ち悪いわ…)。

そんなわけで、ストラヴィンスキーの誕生日である今日は《ダンバートン・オークス》をお聴きいただきたいと思います。作曲家自身の指揮による1954年の演奏で、ストラヴィンスキーの快活で愛らしい室内楽作品をお楽しみください。


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暑さに堪りかねて…

2023年06月16日 19時20分56秒 | カフェ
今日は小田原でも真夏日になりましたが、そんな中で今日も勤務先の小学校で水泳の授業がありました。そして私は当然のようにその授業に借り出され、ほぼ一日中外にいることになったのです。

勿論、水分補給休憩や給食の時間もありましたが、他は子どもたちにシャワーを浴びさせたり、テンションが爆上がりしてしまってキャアキャア騒ぎまくっている子どもたちに先生の指示を伝えたりと、様々にやることがありました。そんなことを一日中やっていたら、いつの間にか今日のスケジュールが終わっていた状態でした。

熱中症にこそならなかったものの、一日日光に照らされた私はすっかり参ってしまいました。なので、小田原駅に着いてから



柄にもなくスターバックスコーヒーなんぞに立ち寄ってみました。

とりあえず店内の列に並んで、看板に出ていた



『瀬戸内レモンケーキフラペチーノ』をオーダーしてみました。ソフトなレモンソルベとホイップの上にレモンケーキを砕いたクラムがトッピングされていて、爽やかなレモンの風味が効いています。

涼しい店内で冷たい飲み物を補給して、ようやくひと心地つくことができました。帰りの小田急線の中では、本厚木駅に到着するまでグッタリでした…。

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