つい最近、錦織圭が敗れるまで、スポーツニュースでは全豪オープンの話題で持ちきりでした。今や世界ランク第5位にまで上り詰めた錦織選手の活躍に熱くなり、深夜に放送された試合の様子を食い入るように見つめた方も多いのではないかと思います。
錦織選手が準決勝敗退と共に、全豪テニスのニュースは一段落してしまった感がありますが、私に言わせれば冗談じゃありません。同じコートで車椅子テニスの試合も行われていたのですが、そこで世界ランク第1位の国枝慎吾選手がシングルス・ダブルス共に優勝しました。欠場した2012年以外では全豪では負け無しです。これはすごいことです。
国枝選手については、昨年末に錦織選手が準優勝した全米オープンの車椅子テニスで、女子の上垣結衣選手と共にアベック優勝を飾った時にちょっとだけニュースになりましたが、日本人がグランドスラムを制したニュースとしてはあまりにも小さな扱いと言わざるを得ません。昨年はシーズンで51勝1敗という驚異的な成績を上げているのに、どうしてこんなにも取り上げられないのか不思議なくらいです。
かつて日本のスポーツ記者がロジャー・フェデラーに「どうして日本人のテニスプレイヤーは貴方のような世界ランク上位に絡む選手が出てこないのだと思いますか?」と質問した時に、フェデラーが「何を言っているんだ君は!日本にはクニエダがいるじゃないか!」と反論したという話がありますが、海外では国枝慎吾の名前はその位最大限の敬意をもって知られているのです。それが、肝心の母国でどうしてこんなにもニュースにならないのか…私には不思議でなりません。
昨年末に放送された《夏目と右腕》という番組で、国枝選手の足とも言うべき車椅子を制作している車椅子技師の安大輔さんが取り上げられ、そこに国枝選手本人も出演したことがありました。その中で、国枝選手が普段行っている練習の一端を披露してくれる場面があったのですが、世界ランク第1位のレベルの高さを改めて感じさせられるものでした。
動画があったので添付してみましたが、特に御覧頂きたいのが17:40くらいから始まる『全く手を使わずに車椅子を旋回させるテクニック』で、何とホイールに全く触れることなく腰の振りだけでコートを一周してしまいます!その後に披露した『スパイダー』というトレーニングにも舌を巻くばかりです。
障害者競技ということを度外視して、日本には素晴らしい選手が存在しているのだということを、もっと多くの方々に知って頂きたいと思って止みません。国枝選手は来年のリオ・パラリンピック、そして2020年の東京パラリンピックも視野に入れて活動されているということですから、これからも応援し続けていこうと思います。
夏目と右腕 安大輔 12月20日 夏目三久、安大輔
錦織選手が準決勝敗退と共に、全豪テニスのニュースは一段落してしまった感がありますが、私に言わせれば冗談じゃありません。同じコートで車椅子テニスの試合も行われていたのですが、そこで世界ランク第1位の国枝慎吾選手がシングルス・ダブルス共に優勝しました。欠場した2012年以外では全豪では負け無しです。これはすごいことです。
国枝選手については、昨年末に錦織選手が準優勝した全米オープンの車椅子テニスで、女子の上垣結衣選手と共にアベック優勝を飾った時にちょっとだけニュースになりましたが、日本人がグランドスラムを制したニュースとしてはあまりにも小さな扱いと言わざるを得ません。昨年はシーズンで51勝1敗という驚異的な成績を上げているのに、どうしてこんなにも取り上げられないのか不思議なくらいです。
かつて日本のスポーツ記者がロジャー・フェデラーに「どうして日本人のテニスプレイヤーは貴方のような世界ランク上位に絡む選手が出てこないのだと思いますか?」と質問した時に、フェデラーが「何を言っているんだ君は!日本にはクニエダがいるじゃないか!」と反論したという話がありますが、海外では国枝慎吾の名前はその位最大限の敬意をもって知られているのです。それが、肝心の母国でどうしてこんなにもニュースにならないのか…私には不思議でなりません。
昨年末に放送された《夏目と右腕》という番組で、国枝選手の足とも言うべき車椅子を制作している車椅子技師の安大輔さんが取り上げられ、そこに国枝選手本人も出演したことがありました。その中で、国枝選手が普段行っている練習の一端を披露してくれる場面があったのですが、世界ランク第1位のレベルの高さを改めて感じさせられるものでした。
動画があったので添付してみましたが、特に御覧頂きたいのが17:40くらいから始まる『全く手を使わずに車椅子を旋回させるテクニック』で、何とホイールに全く触れることなく腰の振りだけでコートを一周してしまいます!その後に披露した『スパイダー』というトレーニングにも舌を巻くばかりです。
障害者競技ということを度外視して、日本には素晴らしい選手が存在しているのだということを、もっと多くの方々に知って頂きたいと思って止みません。国枝選手は来年のリオ・パラリンピック、そして2020年の東京パラリンピックも視野に入れて活動されているということですから、これからも応援し続けていこうと思います。
夏目と右腕 安大輔 12月20日 夏目三久、安大輔