にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

ただでさえ狭いのに

2005-12-09 00:44:11 | オーケストラ
オーケストラピット、略称「オケピ」。そんな名前の舞台も有りましたね。
もっとも我々クラシックのオケはオケピという略称は使いません、普通に「ピット」と言います。

今日から目黒パーシモンのホールで「コジ・ファン・トゥッテ」のゲネプロが始まりました。
今回の公演では演出家からの要望でピットの中に張り出し舞台や階段、合唱の歌うスペースにプロンプターボックスと言った物が設置されているんです。それにモーツァルトのオペラでは欠かせないチェンバロもどどんと置いてある。
もともと広いとは言えないパーシモンのピットの中にそれらの物が有る訳ですので当然演奏するスペースはとても狭くなってしまって、正直に言ってとてもじゃないけれど「こんな所では弾けないぞ」と叫びたくなるような広さしかないんです。
なにしろオケがまともにセッティング出来ないんですから、ちょっと酷過ぎます。

狭いピットも確かにあります、窮屈で体を動かす事も出来ないような状態で弾く事も多い。
でもピットの中に障害物が無ければまだ良いんです。
今回のように不規則な形にピットが区切られてしまうと我々は困り果ててしまう事に。ピットという空間は四方を壁に囲まれていますので音の出口は上だけ。でもお互い障害物の陰になってしまうと全く音が聞こえなくなってしまうのです。
とにかく今回はピットにこれだけの物を作られて我々は困り果ててしまってます。

演出家はとにかく使える空間は全部使って自分のイメージを実現させようとします。
でもオペラの場合は音楽が有って初めて成立するわけで、そこを忘れて欲しく無いのです。
演奏に支障をきたすようなピットを作り出して果たしてその公演は成功するんだろうか?
オケなんてどうでも良いとでも思っているんでしょうかねえ?


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
えっ! (マックスK)
2005-12-09 06:19:43
こんにちは。実は私明日の公演に行くつもりです。「コシ」が好きなこと、デスピーナ役の歌手の方が良さそうなこと、それに東フィルがピットってるってことも選択基準に入っていたのですよ・・・相当無理して、昼は池袋で家族で読響を聴いてからのダブルヘッダーなのです。んー、伸びやかな東フィルのバックが聴けないんですか。とは言え、一応期待はして臨みます。
返信する
申し訳有りません (にのじ@ばよりん)
2005-12-09 13:57:00
マックスK様、せっかく楽しみにしていらっしゃった「コジ」についてつい余計な事を書き込んでしまい期待に水を差すような事をしてしまいました。

申し訳なく思っています。



今回のピットは確かに弾きにくい事は事実なのですが我々も長年色々なピットで経験を積んできています、今日もこれからゲネプロがありますので何とか望みうる最上の所まで演奏を仕上げたいと思っています。



明日の公演を楽しんでいただけるようこちらも頑張ります。
返信する

コメントを投稿