日々の覚書

MFCオーナーのブログ

ブラス・ロックの研究-A Study Of Brass Rock-

2009年09月13日 01時36分15秒 | 音楽ネタ

シカゴが今月来日公演を行う。去年は、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースとのジョイントだったけど、今回は単独公演だ。僕は、19日の東京国際フォーラムでのコンサートに行く予定。去年の時も、ジョイントとはいえ、アンコール含めて2時間近くのステージであり、今回は単独ではあるが、もしかすると、去年とほぼ同じ内容かもしれない(笑) ま、それはそれでいいでしょう(笑)

シカゴといえば、“ブラス・ロック”という肩書きがついて回る。しかし、よく考えてみると、“ブラス・ロック”とは一体何なのか? “ロック・バンド+ブラス・セクション”なんて、単純なものではあるまい。ま、いい機会であるので、ちと考察してみたい(えらそーに)

で、考察するにあたってのテキストは、下記4枚。

Chicago9

偉大なる星条旗/シカゴ Chicago Ⅸ - Chicago's Greatest HIts

 

Bst

Blood, Sweat & Tears Greatest Hits

 

Chase

追跡/チェイス Chase

 

If

イフ If

 

他にも、“ブラス・ロック”にカテゴリーされているバンドとしては、バッキンガムスとかライトハウスとかがあるが、どちらも聴いた事ないし、もちろん音源も持っていないので、割愛させて頂く。また、アース、ウィンド&ファイアとかタワー・オブ・パワーとかは、ロックというよりファンクだろう、という事で、やはり割愛する。KC&ザ・サンシャイン・バンドも、似たような理由で(笑)割愛する。

さて、この4組、同じ“ブラス・ロック”と呼ばれてはいるが、その音楽性はかなり異なる。あえて一言で片付けるなら、「ポップなシカゴ」「ソウルフルなBST」「ジャズ寄りのチェイス」「ジャズ・ファンク的なイフ」という事になろうか。

かなり強引な意見だけど、ロックに於ける花形楽器は何と言ってもギターであり、管楽器はジャズやR&Bでの花形である。という事は、ロック・バンドがブラス・セクションを導入する場合、ロックにはない要素、つまり“黒っぽさ”を求めている、という事であるはずだ。そう考えると、この4組の中では、シカゴはちと異質である。

ご承知の通り、シカゴは歴史が長くヒット曲も多い。テキストとして挙げた『偉大なる星条旗』は初期のシングル集であり、ポップでキャッチーな曲が多く収録されているのは当然なのだが、曲によってはやや強引とも思えるブラス・アレンジが、シカゴならではの個性となっている。「長い夜」なんかはともかく、「君と二人で」みたいな曲に、果たしてブラス・アレンジが必要だったのか、と思ったりもするが(笑)、このブラス・セクションによる間奏があるからこそシカゴなのだ、とも言える訳で、ブラス・セクションをギターやキーボードと対等にしてしまった、というのはやっぱり凄い。シカゴはまず曲ありき、のバンドで、メンバーがそれぞれテイストの異なる曲を作ってくる訳で、それを並べるだけだと、印象が散漫になりかねないのだが、個性的なブラス・セクションが入る事によって、シカゴの曲としての統一感が生まれるのである。

そんなシカゴと、ひと頃は“ブラス・ロック”として並び称されていたのが、BSTだ。このバンドは、ご存知の通りアル・クーパーによって結成されるものの、1stを出した後クーパーが抜けてしまい、ボーカルにデビッド・クレイトン・トーマスを迎えて発表した2ndが大ヒットとなった。当然、ここに挙げた『グレイテスト・ヒッツ』の曲のほとんどはトーマスが歌っているが、はっきり言ってしまうと、BSTのウリはトーマスである。曲も結構書いてるし。よって、シカゴほどブラス・セクションが前面に出てくることはない。そういう点では、アル・クーパー時代の曲の方が、ファンキーなテイストを感じさせたりして、クーパーの狙いがよく分かるような気がする。トーマス加入後は、トーマス自身がソウルフルなので、ブラス・セクションを導入する事によって期待される“黒っぽさ”は、希薄になってしまった。

チェイスに関しては、ブラス・セクションの構成がトランペット4人であり、高音域が目立つ感じがする。ボーカルがやや弱いので、余計にこの高音域が気になる(笑) トランペットが入ってくる所は、和声がもろにジャズという印象。ブラス以外の楽器隊は、特にファンキーとかソウルフルとかいう感じではないので、そこにトランペットが絡むと、一種異様な雰囲気だ。ヒットした「黒い炎」なんて、トランペットがひたすら耳に残る。まぁ、悪くはないが(笑)、曲も今イチだし、何を狙ったのかが見えにくい。ただ、ミョーにテンションの高いトランペット隊を聴いてると、ライブは凄いのかも、と思わせる。

さて、最後はイフである。フォリナーのデニス・エリオットが在籍していた事は、一部のファンにはよく知られている(笑)。かなり意識的に、ロックとジャズの融合を狙ったという印象。基本は歌中心だけど、ブラスが絡むインスト部分はしっかりジャズだ。ソロも多い。8ビートに留まらないリズムも多彩。オルガンはなかなかファンキーだし、“ブラス・ロック”というより“ジャズ・ロック”かな。ある意味では、ブラス・セクションを導入した必然性を最も感じさせるのが、このイフかもしれない。一般には知られてないバンドと思うが、是非ご一聴を。

ブラス・セクションを、ゲストではなくメンバーとしてバンドに入れた以上、アレンジにもブラス・セクションを活かさなければならない。あくまでロックを志向するバンドの場合、それはかなりの制約というか足かせになる。それを逆手にとったのがシカゴであり、ブラスありきでアレンジを組み立てたのがイフといった所か。一口に“ブラス・ロック”と言っても、スタイルは様々だ。

元祖“ブラス・ロック”は、ビートルズの「ガット・トゥー・ゲット・ユー・イントゥー・マイ・ライフ」と言われる。が、この曲、ブラスがファンキーなテイストを醸し出しているとは言い難い。でも、ポール・マッカートニーが導入するブラス・セクションは、ジャズだのR&Bだの言うのとは全然違う次元のものだ、とも耳にする。ブラスだろうが何だろうが、ミョーな色気出さずに、感性の趣くままに使えばいい、というのも確かな訳で、そういう点でも、ビートルズいやポール・マッカートニーは偉大である(笑)。で、その精神に最も近いのが、シカゴではないか、という気がする。

それにしても、“ブラス・ロック”の精神を最も具現化してるのは、実はこういうの↓ではないか、なんて思ったりもする今日この頃。

http://www.youtube.com/watch?v=iUyrI_wJLLs

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つけ麺食べたい

2009年09月10日 23時05分47秒 | 与太話

200909071256000

特に好物という訳ではないのだが、なんとなく食べたくなって、機会があれば何度となく食べている物というのがある。マイブームという程でもないんだけど。僕の場合、そういうのが時々あって、ある時期はやたらとホットケーキを食べていたし、フルーツ入りゼリーを毎日のように食べてた事もある。で、それが今はつけ麺なんである。

もちろん、毎日食べてるという訳ではないが、ふと気づくと無性に食べたくなったりする。けど、ラーメン屋なら必ずつけ麺があるか、というとそうでもなく、食べたいと思った時に、必ず食べられる訳でもない。でも、ちょいちょい食べてたりする(だからどっちなんだ)

つけ麺というのも、冷やし中華あたりと同じく、中華料理っぽいけど、実は日本オリジナルなんだろうね。初めてつけ麺というものを知ったのは、中学か高校の頃、ハウスからつけ麺が出た時ではないかと思う。故はらたいらがCMをやってた。これです。

この映像を見ると、当時のつけ麺は今のイメージとは違う。CMでは、お湯の中に麺が浸かっている。水を切った麺がざるに盛られているのではない。

つけ麺なるものを知った頃、そうめんのラーメン版か、程度にしか思わず、特に興味も持たなかった。その後も、つけ麺を食べる事なく年をとっていき、初めてつけ麺を食べたのは、おそらく4~5年前だったかと思う。

その時の印象が強烈だった、という記憶はない。けど、どういう訳か、去年あたりからつけ麺食べたい、と感じるようになり、今に至っている。自分でも、よく分からん(笑)

てな訳で、つけ麺を食べる事が多くなったのだが、まだまだ素人である。まず、正しい食べ方というのが分からん。店によって違うけど、つけ麺って、具がつけ汁に入っている場合と、つけ汁には入れず、麺と一緒に盛られている場合とある。つけ汁と具が別になっている場合、最初に具をつけ汁に入れてしまうべきか、それとも、麺と一緒に少しづつ入れるべきか。いや、それ以前に、麺と具を一緒に食べていいのか。また、つけ汁だけど、あれ、啜ってもいいのか? 謎の多い食べ物だ(お前だけだって)

あ、そば湯が出てくる店もあるのね。これは、ちょっとカルチャーショックだった(笑)

ま、好みにもよるけど、麺をつけて食べるだけに、つけ汁はとんこつ等ややこってりした物がいいように思う。つーか、自分のラーメンの好みは、固めの細麺スープややこってり、なのではないか、というのがようやく分かってきた(爆)

と、こんな事書いてたら、つけ麺食べたくなってきた(笑)。ちなみに写真は、らあめん花月の「ぶたそばつけ麺」である(だから?)。

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9/5 WWRU5@札幌らぐたいむ

2009年09月06日 22時38分55秒 | あれこれレポート

200909062203000

僕の携帯のメール受信音は、CTUの電話の着信音と同じらしい。なんだか、よく分からんが(笑)

という訳で、実は今回札幌へ行ったのは、観光目的ではなく、jazzさん主催のクイーン・セッション、WWRUに参加する為である。今年でもう5回目。すっかり恒例となった。僕自身としては、4回目の参加。ようやるわ(笑)

会場は一回目からずっと変わらずらぐたいむ。おかげさまで、マスターともすっかり顔馴染み(笑)。今回は、別のイベントと日が重なってしまった為、道内の参加者が少なかったらしいが、その分、京都・大阪・名古屋から旧BBA組とでも呼ぶべきメンバーが数人参加し、それなりに盛り上がったのではなかろうか。

さて、お待ちかね(笑)セットリスト。

We Will Rock You (Fast)
Spread Your Wings

Sail Away Sweet Sister
The Show Must Go On

Long Away
Leaving Home Ain't Easy

Sheer Heart Attack
Now I'm Here
Don't Stop Me Now
In Only Seven Days
Doing All Right
It's Late
Somebody To Love
If You Can't Beat Them
Bohemian Rhapsody
Tie Your Mother Down

We Will Rock You
We Are The Champions
God Save The Queen

99 (TOTO)
Communication Breakdown (Led Zeppelin)

Double Vision (Foreigner)
Lights Out (UFO)
Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band~The End (Paul McCartney)

今回は、本編もさることながら、アフターがミョーに充実してて楽しかったかも(笑) 道外参加者に気を遣ってくれた選曲のようだ。

今回も調子こいて、Long Awayの歌に挑戦した訳だが、観戦に来ていたkame-sunにダメ出しされた上、恥ずかしい動画をアップされてしまった(爆) 当然、ここでは紹介しない(爆爆) 見たい人は(いないって)kame-sunに教えて貰って下さい。でも、見ないで(爆×10)

という訳で、jazzさん、毎年お疲れさまです。今年もお世話になりました。来年も出来たら参加したいな。でも、歌はやめておこう(爆)

で、恒例のTシャツ。

200909062205000

さらに恒例の集合写真。くりたんた。さんとこから勝手に貰ってきた^^;

20090905

皆さん、お疲れさまでした&ありがとうございました。

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札幌奇行もとい紀行

2009年09月05日 10時54分42秒 | あれこれレポート

2年ぶりの札幌である。まだ決して寒くはなく、ほどよい涼しさ。快適だ。

今回、あちこち散策してみました。

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赤レンガの旧北海道庁舎

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お馴染み時計台。初めて中に入った。

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GARAKUでスープカレーを食す。やわらかチキンレッグとやさい(原文のママ)。意外と具沢山で食べ応えあり、美味。

夜、だんちゃんへ。HPのトップページの写真で誤解されるかもしれないけど(笑)、居酒屋です。

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刺身盛り合わせ。貝は生きてた。

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焼き物。北海道らしい。

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ほっけのフライ。一本釣りは珍しいそうな。とすると、いつも食べてるのは、一本釣りではないのか。

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最後は鉄砲汁。

そして、UKライブバー、ブリッツ・ビート・クラブへ。

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ビートルズからオアシスに至るまで、UKビート・バンドの曲を、マスターを中心としたハウスバンドが演奏する、という趣向。堪能しました。

で、やはり、これは欠かせない、ということで。

200909042339000

だるま屋でジンギスカン。最高!

という訳で、大満足の札幌でした。kame-sun、くりたんた。さん、お世話になりました。ありがとうございました。

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カードの恩恵

2009年09月02日 23時37分57秒 | 与太話

先の衆議院選挙だけど、ふと疑問が...

民主党の立候補者で、落選した人はいたのだろうか?

恐ろしや...(笑)

さて、話は変わるが、日本もいつの間にやらカード社会、鉄道の改札は人が通過するたびに、「ピッ」という音がするのが当たり前になってしまった。いや、鉄道に限らず、バスに乗っても「ピッ」、コンビニのレジでも「ピッ」、自動販売機でも「ピッ」、老いも若きも「ピッピッピッ」、かけちゃうぞ「ピッピッピッピ」、てな具合で、この電子音は、すっかり街の音となりつつある。

もちろん、カードというモノは昔からあった訳なんだけど、キャッシュカードやクレジットカード或いはプリペイドカードあたりと、近頃流行りのICカードは、全く違う次元のモノと思う。共通してるのは、現金を持ち歩かないで済む、という点だけだろう。

人によって解釈は異なるのだろうけど、僕に言わせると、クレジットカードというのは、大きな買い物をする時に使うモノである。それに対して、ICカードは小さな買い物の時に使うモノだ。要するに、これ買いたいけど現金の持ち合わせがない、という時はクレジットカード、これ買いたいけど1000札くずすのはかったるい、という時にはICカードを使うのである。決して、ICカードでフレンチ・レストランの支払いをしてはいけない(してる人もいるけど^^;)

小さな買い物、という点ではプリペイドカードも似たようなものだが、決定的に違うのは、ICカードだと残額が分かりにくい、という点だろう。使った分がカードに印字され、レシート代わりにもなるプリペイドカードとは違い、ICカードだと履歴を印字しないと、残額が分からない。ご承知のように、ICカードは金額が少なくなったら、現金をチャージ(追加)するのだが、オートチャージとかいう、そら恐ろしいシステムもあり、これだと自分がいくら使ったか、残額はどれくらいか、が把握出来ない恐れがある。

確かに、スイカとかパスモとかイコカとかピタパとかいった(アルファベットで書くのが小ざかしいので、カナで書く)、ICカードは便利だ。本来は、鉄道やバスで使うモノだったはずだが、今やコンビニ等の店舗でも使えたりする。某タワーレコードのレジに、「スイカ・パスモ使えます」と書いてあったのを見た時は、心底驚いた。あと、駅ビル内のキリン・シティとかね。

これらのカード、使えば使うほど特典も付いたりして、例えば神奈川県内だけかもしれないが、バスの運賃をスイカまたはパスモで支払うと、5回利用すれば6回目は100円値引きしてくれる。小田急バスを5回使って6回目に神奈中バスに乗ると、100円引いてくれたりして、それじゃ神奈中が損するだけでは、なんて思ったりもするが(笑)、とにかく使えば得するのである。

しかし、この場合、ICカードではなく、毎日現金でバスに乗ってる人には、何の恩恵もない、というのが納得いかない。スイカで乗ろうが現金で乗ろうが、客は客ではないか。何故、そこで差別する? かつては、現金払いの客を一番大切にしたはずだが。鉄道はともかく、バスでは、現金の客は時間がかかるので嫌がられるとでもいうのか。分からなくもないが(笑)

あと、性質が違うけど、Tカードなんてのもある。買い物した時に、このカードを提示するとポイントが付くのだ。それを貯めておけば、その分値引きして貰える。ま、それなりの価値はあるが、それだけだ。加盟店でしか使えないのは、ある意味不便だし、タバコや公共料金の支払いの場合には、ポイントは付かない、というのも気に入らん。実は、うちにも一枚Tカードがあるのだが、タバコではポイント付かない、というので使ってない。近頃では、コンビニではタバコくらいしか買わないのだ(笑)

という訳で、昨今のカード社会、ポイントやらで釣って、ひたすら小銭を消費させようとしてるのが見え見えである。小売業の皆さんは、そんなに小銭が嫌いなのか。それとも、政府が推進する、的外れの景気浮揚体得の一環か。カードだと支払いがスピーディなので、ゆっくり買い物やお食事が楽しめます、などと宣伝文句で謳っているが、スピーディにしたいなら、「釣りはいらんから取っとけ」くらい言えばいいではないか。そっちの方が、よっぽとスピーディだぞ。僕はしないけど。

しかし、こうして見ると、それなりの特典があるICカードに比べ、いくら使ってもポイントも付かず、現金が不要になる訳でもないタスポってのは、ほんと役に立たないねぇ(爆)

コメント (5)
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