goo blog サービス終了のお知らせ 

日々の覚書

MFCオーナーのブログ

想い出のアルバム-NIGHT AFTER NIGHT

2007年12月08日 01時06分38秒 | 想い出のアルバムシリーズ

Uk

ナイト・アフター・ナイト/UK(1980)

1.ナイト・アフター・ナイト
2.ランデブー6:02
3.ナッシング・トゥー・ルーズ
4.アズ・ロング・アズ・ユー・ウォント・ミー・ヒア
5.アラスカ
6.時空の中に
7.プレスト・ヴィヴァーチェ
8.闇の住人
9.シーザーズ・パレス・ブルース

キミタチサイコダヨ

ハードロックの花形がギタリストであるように、プログレの華といえば、なんたってキーボードなのである。かつて、この世界には、キース・エマーソンとリック・ウェイクマンという2大巨頭が君臨していたが(かなり私見)、エディ・ジョブソンもこの2大巨頭に負けず劣らずの実力派であったし、ルックスも良かった。やはり、プログレ・バンドのキーボードは、数台の鍵盤楽器をステージに並べ、その真ん中に立って前後左右に手を伸ばし、髪を振り乱して弾いて貰わないといけない。1~2台のシンセだけで演奏されると、技巧はともかく、なんか面白くないのだ。テクノロジーが発達した1980年代以降、プログレッシブ・ロックがその輝きを失っていったのも当然と言えよう(なんとなく意味不明)。

という訳でUKである。1978年に、ジョン・ウェットン、エディ・ジョブソン、ビル・ブラッフォード、アラン・ホールズワースによって結成され、『憂国の四士』でデビューした。その頃、エディ・ジョブソンを売り出す為に結成された、なんて聞いたけど、後年、ジョン・ウェットンとビル・ブラッフォードが、リズム隊のトレーニングの為に作ったバンドだった、なんていう話も耳にした。ま、今となってはどちらでもいいが(笑)、とにかくプログレ界のスターが結集したバンドとして話題になっていた。いわゆる、“スーパーグループ”ってヤツだ。だが、残念ながら、僕はこの1stを聴いた事がない(笑)

その後、ビル・ブラッフォードとアラン・ホールズワースが抜け、テリー・ボジオが加入して、UKはキーボード・トリオとなった。そして、このメンバーで来日し、その模様を収録したライブ盤が本作『ナイト・アフター・ナイト』である。あの頃は、結構“ライブ・イン・ジャパン”が出ていたなぁ。

僕がUKを初めて聴いたのが、このアルバムである。とにかく、カッコいいアルバムであった。冒頭の2曲がまず強烈である。この2曲だけで、星5つは間違いないだろう。キーボード・トリオって事は、ELPと同じ編成な訳だが、ELPより緻密で華麗で洗練され、しかもポップですらあった。70年代後半、プログレの大御所たちは、かつての大作主義をやめ、コンパクトで分かりやすい作風にシフトしていたが、UKはそういった流れに見事に乗ったバンドだったと言える。しかし、単に分かりやすいだけでなく、エディ・ジョブソンやテリー・ボジオのテクニックを最大限に生かし、要するに難しい事もやっていた。UKこそが、プログレと呼べる最後のバンドだったような気もする。

ま、曲はいいし、高度なテクニックも楽しめるし、ってんで文句なしのアルバムだ。「ナイト・アフター・ナイト」と「アズ・ロング・アズ・ユー・ウォント・ミー・ヒア」の2曲は、このライブ盤で初めてお目見えした曲で、日本へ来る飛行機の中で作った、という事だけど、その割には完成度が高くてホントかよ、って感じ。「ランデブー6:02」は文句なしの名曲であるし(そういえば、あの難波弘之氏も、ライブでこの曲やってたような)、「アラスカ」の寒々とした雰囲気もいいし、「ナッシング・トゥー・ルーズ」のスリリングさもよろしい。エディ・ジョブソンが、キーボードだけでなくバイオリンも弾いてしまう、という所がプログレならでは(なんのこっちゃ)。テリー・ボジオのプレイも凄いし。うむ、素晴らしい(笑)。文句なし。

キミタチサイコダヨ

所で、以前当ブログでも紹介した「プログレ普及会」だけど、ホームページができました。よろしくお願いします m(_ _)m
http://homepage2.nifty.com/yotatei/progre/

12月15日の決起集会もよろしくです。と、結局は宣伝なのだった(笑)

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 環境 | トップ | 既婚者限定でお訊ねします »
最新の画像もっと見る

8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
鳴り物入りで、当時どのメディアからも大注目され... (A5)
2007-12-08 13:39:42
鳴り物入りで、当時どのメディアからも大注目されデビューした第1期UK。
そして三人になり目指す焦点がハッキリしてきたこの第2期・・。

当時の音楽シーン(78年~79年)がパンク、ニューウェイヴ一色だったことから、この手のバンドはオールドウェイヴなどと呼ばれていましたが、日本人は「この手の」音が大好きでしたね。

もちろん3枚とも持っていますが、UKをきかけにして高校時代の軽音楽部ではアラン・ホールズワースが流行り、みんな後追いでソフトマシーンやテンペスト、ビルブラのソロアルバムなんかを買いに輸入盤屋に走ってましたね。

結果的に、後年のエイジアへの橋渡し的バンドになったUKでしたが、あと2枚くらいリリースしていたら展開が面白かったでしょうね。

以下はジョン・ウェットンのインタビューより。

「日本でのライヴが、大好評だったので、エディー・ジョブソンは『自分はビートルズクラスの人気者』だと、手がつけられないくらいに自惚れてしまったんだよ。数か月様子をみたけど彼は変わらなかったし、自分本位で何でも決めてしまおうとした。残念だけど、もう彼とグループを続けることは不可能なんだよ・・」






返信する
これは、オレもある思い出があって・・・ (はかせ)
2007-12-08 19:39:08
これは、オレもある思い出があって・・・

出た時にバンドのベースが自宅に持ってきてくれたのだけど、そのときヒドい風邪でそのクスリで胃がボロボロ・・・・・

吐き気にのた打ち回りながら、ムリヤリ聴いていたコトを思い出します(笑)
返信する
UKの名ライブ盤ですね。 (にゅーめん)
2007-12-08 21:15:18
UKの名ライブ盤ですね。
個人的にはビル・ブラフォード、アラン・ホールズ・ワースのいた初期のほうが好きなのですが、テリー・ボジオ加入後のほうが、リズムがストレートになって聴きやすいと思います。

ランデブー6:02は、このバージョンもいいですが、エイジアが演奏するバージョンもとても素敵です。
返信する
♪A5さん (MFCオーナー)
2007-12-09 01:18:45
♪A5さん

>当時の音楽シーン(78年~79年)がパンク、ニューウェイヴ一色だったことから、この手のバンドはオールドウェイヴなどと呼ばれていましたが、日本人は「この手の」音が大好きでしたね
個人的には、この頃パンクには馴染めず、ハードロックも聴かず、という生活を送っていました。ただ、旧態依然としたプログレとは違うUKは、いいと思いましたね。
>UKをきかけにして高校時代の軽音楽部ではアラン・ホールズワースが流行り
1stを聴いていなかったので(笑)、この当時ホールズワースの事は知りませんでした。後に大学で一緒にバンドやってたギタリストがホールズワースが好きで、その頃は少し聴きましたけど。
>あと2枚くらいリリースしていたら展開が面白かったでしょうね。
Asiaより、UKが活動を続けていた方が、面白かったような気がします(笑)

♪はかせさん

>吐き気にのた打ち回りながら、ムリヤリ聴いていたコトを思い出します
さすがに、吐き気ほ吹き飛ばす程の清涼感は期待できませんものね(笑)

♪にゅーめんさん

>ランデブー6:02は、このバージョンもいいですが、エイジアが演奏するバージョンもとても素敵です
あ、そうなんですか。エイジアでもやってるとは知りませんでした。カール・パーマーが台無しにしてなければいいんですけど^^;
返信する
キミタチサイコダヨ (kemnpus)
2007-12-10 18:24:45
キミタチサイコダヨ
↑シュールで妙に引っかかります。
ドモアリガットミスターロバット(笑)
返信する
♪kemnpusさん (MFCオーナー)
2007-12-11 00:01:04
♪kemnpusさん

>シュールで妙に引っかかります
「シズカナヨイニヒカリヲトモシ、イトシキオシエヲイダキ」
と、カナで書くと、こういうのもシュールな感じがしてしまうのは何故?(笑)
返信する
はじめまして。 (Yas)
2009-03-24 15:30:45
はじめまして。
 すでにご存知と思いますが、Eddieが自信のバンド、UKZを率いて6月に来日公演をしますね。楽しみです。
返信する
♪Yasさん (MFCオーナー)
2009-03-24 22:30:38
♪Yasさん

こちらこそ初めまして。コメントありがとうございます。プログレお好きですか? お名前を一瞬“Yes”と読んでしまいました^^;

>すでにご存知と思いますが
すいません、知りませんでした(大汗)。UKZとは、やはりトリオでしょうか? 最近、エディ・ジョブソンって何してんだろう?なんて思ってましたので、復活は嬉しい限りです。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

想い出のアルバムシリーズ」カテゴリの最新記事