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MFCオーナーのブログ

柳ジョージ・ライブ・レポート

2005年03月21日 17時29分55秒 | ライブレポート
日本は、世界でも有数の地震国として知られているが、それにしてもこの度の九州北部の地震には驚いた。マグニチュード7とか。福岡及び佐賀にお住まいの方々は大変な目に遭われた訳で、お見舞い申し上げます。震源地が西方沖という事で、被害が少なかったのが、せめてもの救いだろうか。本当に地震は怖い。

で、こんな時にやや不謹慎な気もするが(笑)今回は久々にライブ・レポートである。去る3月19日、大阪ブルーノートで柳ジョージのライブを見てきたので、その模様を報告させて頂きます。

そのブルーノートなんだけど、去年の暮れ、JR大阪駅前にハービスプラザというビルがオープンし、そこの地下に引っ越したのである。新装ブルーノートへ行くのは初めて。だいたいこのハービスプラザというのが、高級DCブランドの直営店舗がひしめいているビルなのであって、僕には一生縁はなかろうと、足を踏み入れた事すらなかったのだ(笑) ま、ブルーノートは地下にあり、ブランド店の前を通り抜けていく心配はなかったので、ほっと安心(爆)

柳ジョージといえば、やはりレイニーウッド。来月24年振り(?)のリユニオンライブを横浜で行うそうだ。僕が高校生くらいの頃、レイニーウッドはテレビやラジオ(FM)に出演して生演奏を披露する事が多く、レコードは買った事ないけど、よく聴いていた。「ブルース」とか「ゴスペル」とかいった単語がよく登場する翻訳小説みたいな歌詞がエキゾチックだったけど、曲は割と土臭い歌謡曲みたいな雰囲気もあって、親しみやすかった。柳ジョージ自身はブルースどっぷりなのだが、バンド自体はそこまでは踏み込んでおらず、結果として洋楽ファンにも歌謡曲ファンにも受け入れられる音を作り出していたような気がする。そういえば数年前、フジの『HEY!HEY!HEY!』に柳ジョージが出演した際、司会のダウンタウンの二人はかつてファンだったとかで、他のゲストの時とは全然違って、丁重に接していたのを思い出した。

レイニーウッド解散後の柳ジョージは、失礼ながらほとんど聴いてないのだが、ここ数年は洋楽カバーのアルバムを続けて出しているらしい。その一枚『Good Times』がレコード大賞の企画賞を受賞したくらいだから、かなり高い評価を受けているようだ。実際、今回ライブに行くにあたって、一昨年に出た『scent of dreams-夢の香り-』というカバーアルバム+αを聴かせて貰ったのだが、非常に素晴らしい。柳ジョージの独特の声と、かなり大胆なアレンジによって、全く別の曲になっている。彼のオリジナルと言っても分からないのでは、というくらい。で、今回のライブも、柳ジョージ本人の他、キーボード、ギター、ベースという4人編成で、アンプラグド風に洋楽カバーを披露する、ってことだったので、大いに期待した訳なのである。

さて、そうこうしてるうちに開演の21:00となり(2回公演の2回目で、一回目は19:00開演。やはりこの公演スケジュールは無理があると思う)、まずはステージにバックの3人が登場。ブルースっぽいインスト曲を演奏し始め、途中で柳ジョージが現れてお馴染みのストラトでいきなりソロをぶちかます。彼もそろそろ還暦らしいが、昔から年寄り臭い風貌だったので(失礼!)さほど違和感はなかった。以前にテレビで見た時より少し痩せたかな、という感じはあったが。
で、インストが終わると“短い時間ですが、楽しんでいって下さい”とMCが入り、早速洋楽カバーかと思いきや、レイニーウッド時代の曲を含むオリジナルを演奏し始めた。僕が知ってたのは「フェンスの向こうのアメリカ」「雨に泣いてる」など数曲だけだったけど、客席のファンにはお馴染みの曲ばかりだったらしい。「雨に泣いてる」や「祭り囃子がきこえるのテーマ」なんてとこは意外だったけど、「青い瞳のステラ」にはマジ感激してしまった。ほんと名曲だ、これは(ちなみに、前述の洋楽カバーアルバムにこの曲の英語バージョンが収録されていて、これがまた素晴らしいのです)。改めて聴いてみて、やっぱり柳ジョージって良い声してるなって思った。聞いた話だと、あの声欲しさに若い時一所懸命酒やタバコで声を枯らせようとしたそうだが、相変わらず酒もタバコもやってるのかな?(笑)

何曲かオリジナル曲を演奏した後に、洋楽カバーを披露。でも、少なかったな。ナット・キング・コールで知られる「トゥー・ヤング」、レイ・チャールズでお馴染み「ジョージア・オン・マイ・マインド」、ストーンズの「アンジー」など数曲だけ。ちょっと残念。けど、あのシブい声にシブいギターを堪能出来たので、良しとするか(笑)

バックのメンバーも堅実なサポートぶりだったけど、やはりベースが入るとドラムも欲しいなぁ、なんて気になってしまう。本人もギターはストラトで、それもソロだけ弾いてたので、余計にバンドとして聴きたい気がした。

公演スケジュールの都合で、ライブは一時間程度で終わってしまった。アンコールにやはりカバーで、ビートルズの「イエスタデイ」、耳タコなナンバーだが、ピアノをバックに柳ジョージが歌うとひと味も二味も違う。カバーが多過ぎて、どれも凡百に聞こえてしまう曲だけど、柳ジョージ版は素晴らしい。必聴ですよ。

柳ジョージのようなベテランのライブを見るといつも感じるのだが、長く活動を続けてきただけあって、しっかりした自分のスタイルが確立されているのが素晴らしい。いや、そういうのがあるから長く続けていけるのだろう。見た目は多少変わっても、声や音楽が全く変わってないのも嬉しいしね。まだまだ頑張って、歌い続けて欲しいと思う。そういったベテランたちの姿を見る事は、僕らにとっても喜びである。

という訳で、初めて生で見た柳ジョージ、とても良かったです。誘ってくれたSさんに感謝。う~む、レイニーウッドの復活ライブも見たくなってしまったなぁ(笑)

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