唐突だが、久々に個人練習に行こうと思い、以前からよく利用していた藤沢のスタジオを予約しようとしたら、なんと!その店は2020年に閉店していた。恥ずかしながら、コロナ禍ではスタジオに行くことすらなかったので、全く知らなかったのだ。時期的には、新型コロナの最初の緊急事態宣言が解除された頃でもあり、もしかすると、コロナで利用者が減って経営が立ちゆかなくなったのか、と思ったけど、HPによると、コロナの前から、建て替えするので立ち退きを求められていたらしい。この3年間一度も利用していなかったくせにこう言うのも何だが、実に残念だ。
気のせいかもしれないが、コロナ禍より前、時々スタジオに個人練習に行くと、若い利用者(高校生とか)が少なくて、僕と同世代の中高年のグループをよく見かけた。僕がスタジオ行く時は、ほぼ間違いなく土日で、中高年たちも同じ条件だろうから、よくスタジオで一緒になるのは、ある意味当然なのだが、それでもなんとなく、最近の若い世代はバンドなんてやらないのだろうか、などと思って少々淋しい気分になった事もある。ノートパソコンいやスマホひとつあれば音楽やれる時代だしね。まぁ、色々と変わっていくのは仕方ないのかも。
という訳で、最近買ったCDから(唐突)
ブログネタにもしたが、昨年、南佳孝は盟友・松本隆が作詞した曲のみでセットリストを構成するコンサート(松本隆もゲストで出演)を、大阪と東京で開催した。その東京でのコンサートに僕も行ったのだが、開演時間を間違えて、途中からの入場になってしまった、という恥ずかしい思いをしたのは、ブログを読んで下さって覚えておられる方もいらっしゃるかも^^; そのコンサートの模様を収録したライブ盤である。最初から最後まで聞いてた訳ではないので^^;未確認だが、CD2枚に渡り当日演奏された曲が全て収録されている(たぶん)のが素晴らしい。さすがにMCはカットされているけど。ついでに言うと、アンコール前にステージに登場した松本隆と南佳孝のトークライブも未収録。まぁいいけど(笑)
という訳で、中味については文句なし。南佳孝自身のギターとキーボードひとり、サックス等ひとり、の計3人だけのシンプルな演奏をバックに、コンサートの時点で72歳だった南佳孝が、素晴らしい歌を聴かせる。若い頃より声も出てる感じで、いい感じに枯れてて、まさに円熟の極み。松本隆も高く評価する、ドラマを感じさせる歌いっぷりを存分に堪能出来ます。
もちろん、選曲もいい。くどいようだが、全曲松本隆作詞・南佳孝作曲のナンバーばかり24曲、「スローなブギにしてくれ」「スタンダード・ナンバー」といったヒット曲はもちろん、ライブではお馴染みの「Scotch And Rain」「Simple Song」「冒険王」といった定番の名曲、そして「月に向って」「天文台」「ダイナ」等の意外な曲もあり、ファンなら文句なしに楽しめると思います^^ ま、あえて不満があるとすれば「昼下がりのテーブル」をやってない事かな(苦笑) この曲、歌詞もいいし、音的にも今回の編成にはピッタリだし、コンサートのコンセプトから見ても落とせないのでは、と思うのだが...アンコールで「Simple Song」「冒険王」「スローなブギにしてくれ」の3曲が演奏されるのは、意味があって良いと思う。
昨年、J-POPの大御所ユーミンがデビュー50周年を迎えたが、南佳孝は今年がデビュー50周年である。いやほんと、凄いなぁ。このライブ盤を聴く限り、まだまだ元気で歌えそうなので、今度は60周年目指して頑張って欲しいと思うのであります。『Dear My Generation』以来の新作にも期待してます^^
で、最後におまけ。CD購入特典で、南佳孝本人が描いた絵を使ったポストカードを貰った。こちらです↓
もちろんというか何というか、自身の曲がモチーフになってて、上が「憧れのラジオガール」、下の左が「Paradiso」、下の右が「夜の翼」とのことです。なかなか良い感じ^^ 臼井儀人先生とタッチが似てるような気がするのは僕だけ?(笑)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます