日々の覚書

MFCオーナーのブログ

ムーンチャイルド

2020年11月22日 21時31分43秒 | 音楽ネタ

気がつけば、2020年もあと一ヶ月。コロナに振り回された一年だった。年が明けた頃は、まさかこんな事になるとは想像もしなかったな。今年は東京オリンピックだ、どうなるのかな、成功するかな、なんて言ってたら、いつの間にか、それどころではなくなってた。

確か、年明けすぐ、1月2日頃既に、中国で新しい感染症ウィルスが見つかった、なんて言ってたように思うので、ほんと、コロナと共にあった一年という事になる。一月に早速日本人最初の感染者が見つかり、例のダイアモンド・プリンセスを停泊させての調査が始まったのが2月。それからはずっとコロナ。大規模イベントの中止が相次ぎ、休校要請が出て、県をまたぐ移動も自粛傾向、3月終わり頃から、うちもいくつかの顧客から訪問自粛要請があった。時差出勤や在宅勤務等、仕事のやり方も変わった。

と、そんなコロナ一色だった2020年も、あと一ヶ月で終わろうとしている。今年の漢字は何だろう? 『密』とか『隔』とか『染』とかになるのだろうか? 流行語大賞は『3密』『濃厚接触』『クラスター』『ロックダウン』あたりが候補かな?(不謹慎)

と、そんな訳で、最近買ったCDから。

Live Around The World/Queen + Adam Lambert

クイーンがというか、ブライアンとロジャーがアダム・ランバートと組んで活動を始めたのが2011年らしいので、もう既に10年近くが過ぎてしまっている。以後、世界各地でコンサートを行い、日本にも3回やってきた。2014年のサマーソニック、2016年9月の武道館、そして今年2020年1月だ。特に今年の日本ツアーは記憶に新しい。開催時期が、例の新型コロナのおかげで、コンサートやイベントが中止・延期に追い込まれる直前だったこともあり、無事予定通り開催されて大盛況だったようだ。僕は行ってないので、分からないけど(笑)

そんなクイーン+アダム・ランバートのライブ音源がリリースされた。この組み合わせでは初めてかな、と思ったら、前述のサマソニのライブが映像化されているらしい。全くノーマークで知らなかったけど^^; けど、サマソニのは日本のみでの発売みたいなので、ワールドワイドな公式音源としては、やはり初なのではないかな。ま、さすがクイーンというかさすがアダムというか、内容は堂々たるもので、特に文句はない(笑)

誰がが計画的に進めているのか、それてもあくまで結果に過ぎないのか、フレディの死後数年を経てから始まったフレディの神格化・伝説化だが、アダム・ランバートを迎えてのライブ活動の活発化と伝記映画の公開・大ヒットにより、ほぼその目的は達成したかに思える。聞く所によると、アダムはフレディの代わりになる気も競う気もない、と言っているそうだが、元々クイーンのファンであり、フレディをリスペクトしているアダムだからこそ、ファンが望むクイーンのボーカルを演じられるのであり、実力云々ではなく、ポール・ロジャースではそれは無理なのだ。ポール・ロジャースだとクイーンだけど別バンドになるが、アダムはあくまでも”クイーン”なのである。本ライブ盤にも、有名なフレディによる「エ~ロ」が収録されているが、これ、フレディ存命時の映像をスクリーンに写しての観客とのコール&レスポンスらしい。こりゃ、アダムでなきゃうんと言わないでしょう(笑) ひたすらステージでは往年のクイーンを再現するのに徹していられるのもアダムだからこそ。リスペクトする気持ちがないと、こんなのただの”仕事”でしかないからね。でも、アダムは素晴らしい”仕事”してると思う。

余談だが、このクイーン+アダム・ランバートが活動を始めた頃、ルーファス・タイガー・テイラーがメンバーだったらしい。言わずと知れた、ロジャーの息子である。ダークネスのメンバーとして活動してる、なんて話も聞いてたけど、ま、洋の東西を問わず、2世ミュージシャンが多いのはいいのだが、結構、親のバンドを引き継いで活動中とか、親のトリビュート・アルバム作ったりとか、そういう活動してるのが目立つような気がする。ロジャーの息子もそうだけど、グレン・フライ、エディ・バン・ヘイレン、ジャック・ブルース、スティーブ・ハウ、ジンジャー・ベイカー、といった人たちの息子も似たような活動してる。正に家業を引き継いでる、というか、親をサポートしてる、というか、とにかくそんなイメージ(笑) ま、いいけど(笑)

Sign "O" The Times/Prince

予告通り(爆)、プリンスの1987年の『サイン・オブ・ザ・タイムス』のリマスター盤買いました(笑) 結論から言うと、実に素晴らしい内容だ。やはり凄い人だったんだね。

まずジャケットなんだけど、オリジナル盤とは違う写真のような気がするが、ま、それはどうでもよくて(笑)、今回のジャケットがなかなかカッコいい。つい眺めてしまいました。いや、単に、中央に鎮座しているドラムセットがツインバスだというのが良いなぁ、というだけなんだけど(笑) オチなくてすまそ(爆)

内容だが、先日のレココレにも子細に書いてあったけど、ほとんどの楽器をプリンスが担当してレコーディングされた、いわば宅録みたいなものだが、そんな引きこもった雰囲気はなく、バラエティに富んだ収録曲といい意外とバンドらしさを感じさせる音といい、実に活力に溢れたアルバムだ。当時のプリンス、創造的には絶好調だったのだろう。私生活は知らんけど^^; まだ通して聴いたのは一度だけだけど、「The Ballad Of Dorothy Parker」「Slow Love」「I Could Never Take The Place Of Your Man」あたりがいいかな。ラストの「Adore」も凄い。プリンスはイヤらしいというかスケベというイメージがあるが(爆)、そこいらが残ってるのもいいかな^^

Calling Card/Rory Gallagher

ギタリストがロックの花形だった時代に活躍した幸運なミュージシャンの一人が、このロリー・ギャラガーだ。今さら説明する必要もないと思うが、当時のギタリストの大半がそうであったように、彼もブルース畑の出身で、クリームの再来と言われたロック・トリオ、テイストで注目され、その後ソロに転じ、マイペースで活動を続けていたが、長年の飲酒癖がたたり、肝臓を悪くして、1995年に移植手術を受けるも合併症を併発して他界。享年47歳。あまりにも早過ぎる死だった。

このアルバムは1976年に発表された。このジャケット、当時某MLをはじめとする音楽雑誌で、よく見かけたものだ。ただ、当時は全く聴いていなかった。だいたい、ロリー・ギャラガーをかけるFM番組なんて、そんなになかったと思う。かかっても、せいぜい「ムーンチャイルド」くらいで、僕もこの曲しか知らなかった。しかし、この曲めちゃカッコいい。イントロのリフからして素晴らしい。この分かりやすさは中学生でも理解出来たのか、この「ムーンチャイルド」は割とよく耳にした記憶がある。

こうしてアルバムをじっくり聴いてみると、決してキャッチーというか万人ウケするタイプではないが、噛めば噛むほど味の出る音楽と言っていい。以前、渋谷陽一がロリー・ギャラガーを評して「採れたての生野菜のようなシャキシャキとした歯切れの良いサウンド」と言っていたが、なんとなく分かるような気がする。あまり音をいじらず、自然なトーンのギターの音が印象的だ。リフ中心で延々弾きまくるタイプでもないようで、今風に言うんらオーガニックなサウンドでは(笑) キャッチーとは言い難いがロリー自身によるオリジナル曲もよく出来ていて、聴き応え十分のアルバムだ。当時のハードロックとは違うが、かといって、ひたすらブルースでもない、独特の世界が確立されている。なんというか、やはり、昔の人は凄かった、と思ってしまいます(爆)

さてさて、2020年も残す所あと一ヶ月強。年賀ハガキを買って、年賀状の準備をしなければ。今年は帰省も出来そうにないのでつまらん。会社の忘年会はなさそうなんで、それは良いけど(笑)

ともかく、あと一ヶ月である(だから?)


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