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日々の覚書

MFCオーナーのブログ

想い出のアルバム-FOOTLOOSE

2007年03月05日 22時20分52秒 | 想い出のアルバムシリーズ

Footloose

フットルース オリジナル・サウンドトラック(1984)

1.フットルース~メインテーマ/ケニー・ロギンス
2.ダンシン・イン・ザ・シーツ/シャラマー
3.レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ/デニース・ウィリアムス
4.パラダイス~愛のテーマ/マイク・レノ&アン・ウィルソン
5.ヒーロー/ポニー・タイラー
6.アイム・フリー/ケニー・ロギンス
7.危険なガール/サミー・ヘイガー
8.誰かの愛が.../カーラ・ボノフ
9.ネバー/ムービング・ピクチャーズ

僕にとっては、マイコーの『スリラー』と並んで、80年代を象徴するアルバムである。

実は、しょうもない事なんだけど(笑)、このアルバムは結構想い出深くて、丁度ヒットしていた頃、つまり1984年の夏頃、僕は都内某所の6畳一間風呂なしのアパートを借りて、そこから大学に通っていた。で、僕はそのアパートの2階に間借りしていたのだが、下の階に住んでたヤツが、その頃毎日のように、この『フットルース』を大音量で聴いていたのである。もちろん、全然知らないヤツで顔だって見た事ない。男か女かすら分からない。だけど、そいつが毎日飽きもせず『フットルース』を聴き続けたせいで、すっかりこのアルバムの曲に馴染んでしまった(笑) でも、今にして思うと、そいつは常にA面から聴いており、ずっと聴いてればB面にいく事もあったけど、ほとんどA面しか聴かされなかったような気もする(笑) ヤツもA面の方が好きだったのかもしれない(笑)

そんな訳で、『フットルース』と聞くと、クーラーもない暑い部屋で過ごした1984年の夏を思い出してしまうのだ。ついでに言うと、毎日『フットルース』を聴いてた階下の住人は、さすがに飽きたのか(笑)、秋頃からはピタリと『フットルース』をかけなくなった。一時的にビリー・ジョエルの『イノセント・マン』をヘビー・ローテーションしていた時もあったけど、そのうち音楽は何も聴こえてこなくなり、年が明け2月になりテストが終わる頃には、僕はそのアパートを引き払ってしまった為、その後ヤツがどうしてるのかは分からない(爆) 故に、『フットルース』=夏、なのである(なんのこっちゃ)

ある意味で、この『フットルース』は画期的だった。映画のサントラというのは、一人の作曲家が本編に流れる音楽を書き下ろし、それを一枚のアルバムにまとめるもの、とずっと相場が決まっていた。確かに、例を挙げると『サタデイ・ナイト・フィーバー』とか『FM』とか『アーバン・カウボーイ』とか(後ろの2つはややマニアックか)、有名ミュージシャンの新曲や既発表曲を収録したサントラもあるにはあったが、『フットルース』はミュージシャンの曲を並べる所までは同じでも、収録曲の大半は映画の脚本を担当したディーン・ピッチフォードが作詞した、映画の場面と連動した新曲ばかりで、しかも映画そのものが各曲のプロモーション・ビデオを繋げたような作りになっていた。映画の劇伴ではなく、各曲を聴かせる(見せる)為に映画を作ったような感じ。結果、映画自体の印象よりも、そこに流れる音楽が印象的な映画となった。この後、空前のサントラ・ブームが起こる訳だが、『フットルース』ほど徹底した映画はなかったような気がする。

有名なケニー・ロギンスのメインテーマをはじめ、どの曲もいかにも80’sポップスらしく、キャッチーで聴きやすい。今聴くとチープな感触のサウンドも80’sだ。デニース・ウィリアムスの全米No.1「レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ」なんて、当時は最先端と感じたけど、あんな無骨なシンセベースの音、今なら小学生だって出すだろう(笑) シモンズビシバシの「ヒーロー」なんかもそうだな。打ち込み丸出しって感じの音作りも、ドラムにかかる意味のないエコーも、あちこちで鳴ってるハンドクラップも、ミョーに乾いたギターのカッテイングの音色も、とにかく全編80’sの香りがプンプンする。当時は、この手の音があまり好きでなく、毎日聴かされていた割には『フットルース』自体別にいいとは思ってなかったが、今聴いてみると、そういう80’s的な部分に、愛着を覚えたりする。軽い作りだな、なんて思いつつも、このアルバムが愛おしかったりするのだ。この心境の変化は何だろう?

このアルバムを、アマゾンやHMVで検索してみると、“この商品を買った人は、こんな商品も買っています”という、要するにオススメの所に、『フラッシュダンス』『セント・エルモズ・ファイア』『ストリート・オブ・ファイア』『トップガン』『ダーティ・ダンシング』等々が並んでいるのも、80’sだぁって感じ(笑) そういや、ケニー・ロギンスは『フットルース』以降すっかりサントラ歌手みたいになってしまった。ヒット曲は全て映画絡み、それも自作曲ですらなくなってしまったような。『フットルース』は自作だったんだけど。こういうのも悲しいな。この前にも、ちょいちょいヒットは出していたのに。スティーブ・ペリーと共演した曲もあった。「Don't Fight It」というんだけど、邦題は「サンライズ・パーティ」だったかな(笑) この曲でギターを弾いていたニール・ジェラルドは、パット・ペネターの亭主としても知られていた。なんか、ひたすら80’sなネタがたくさん出てくるなぁ(爆)

余談だが、「パラダイス~愛のテーマ」は、この頃TBS系で放送されていた『金曜日の妻たちへⅡ』というドラマの主題歌に使われていた。高橋恵子、小西博之、伊武雅刀らが出ていたドラマだ。小林明子の歌に乗せて不倫を流行らせたドラマは、この翌年の『金曜日の妻たちへⅢ』であるので、勘違いしないように(爆)

さらに余談(笑) このアルバム、ボーナストラック入りでCD化された際、既発表曲だけどフォリナーの「ガール・ライク・ユー」が追加収録された。映画の中で、この曲が流れたなんて全く記憶がないけど、覚えてる人います?

80’sも遠くなりにけり...か...

コメント (13)
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