日々の覚書

MFCオーナーのブログ

アイウェア?

2006年04月10日 00時20分15秒 | 与太話

最近、メガネがブームらしい。「アイウェア」などと、ふざけた名前(笑)で呼ばれ、とってもおしゃれなアイテムになっているそうだ。人気グラビアアイドルたちが勢揃いして、メガネ姿(?)を披露する『美女メガネ』なる写真集も売れているとか。本来視力はいい人でも、伊達メガネでおしゃれするそうで、こういう人は昔からいたけど、あんなメガネなんて鬱陶しい物に何故憧れるのか、これだけはさっぱり理解できない。

まぁ、それはそれとして、メガネって不思議なもので、世間の人にメガネをかけている人の印象を訊ねると、大半の答えは2つに集約されるはずである。ずばり、「ブサイク」と「インテリ」だ。同じものでも、極端に相反するイメージがある、というのが面白いと言えば面白い。

まず「ブサイク」について。例えば、ブサイクで周囲から疎んじられているOLが整形手術で絶世の美女に生まれ変わり、名前も変えて元の職場に潜り込んで、事件の真相を探ったり自分を邪険にした連中に復讐したりする話を、2時間ドラマなどで見かけるが、この時変身前と変身後は同じ女優が演じることが多い。そりゃそうだよな。で、女優は大抵美人なので変身後は素で演じる訳で、となると変身前をいかに演じるか、がポイントなのだが、ほとんどの場合、メガネをかけるのである。特殊メイクの場合もあるが、安直な作りの2時間ドラマでは、100%間違いなくメガネだ。つまり、世間のイメージでは「ブサイク=メガネ」なのである。これは安っぽいJ-POPの歌詞や脳天気な少女漫画などに、「メガネを取ってごらん。きっとキレイだよ(男→女)」「メガネをはずしたあなた、素敵よ(女→男)」などというセリフが、頻繁に登場する事からも明らかだ。ここには、メガネをしている→ブサイク→自分はメガネでない→ブサイクでなくてよかった、という安堵感や優越感が垣間見える。また、「根暗」「陰険」といったイメージも、メガネから喚起される場合が多く、要するにメガネはとってもネガティブなものなのだ。

所が、「ブサイク」を象徴するはずのメガネが、反面「インテリ」の代名詞にもなっているのだから面白い。前述したが、安直な2時間ドラマに女性弁護士や女医、大学教授、ジャーナリストなど、世間一般ではインテリと思われている職業の女性が登場する場合、8割方彼女たちはメガネをかけている。つまり、さっきとはやや違って「メガネ=頭のいい人」というイメージが出来ている訳だ。対ブサイクに於ける優越感、対インテリに於ける劣等感、この両方をメガネで表現している、というのは実に興味深い。ここいらの深層心理を、誰か深く研究してくれないだろうか(笑)

あ、ここまで書いて気づいた。もしかして世間のイメージは「インテリ=ブサイク」なのだろうか? それが本当だとすると、コンプレックス以外の何者でもない。つまり、インテリには敵わないから、せめてブサイクだということにして、自分を慰めているのだ。これは可哀相と言わねば(笑)

ま、最近のメガネ(アイウェア?)ブームは、ポジティブなものようなので(当たり前だ、ネガティブだったらブームにならんだろう)、少しは安心だが(意味不明)、それにしても、メガネなんてろくなもんじゃないよ。メガネ歴30年以上(しかも、その間コンプレックスと共に生きてきた)を誇る僕が言うのだから間違いない(笑) 視界にフレームが入って邪魔だし、はずしてたらどこに置いたか分からなくなった、なんてまだいい方で、うっかりすると踏んづけてしまったりするし、ちょっと汚れると見づらいし、鼻に痕が残ったりするし、雨の時はレンズに水滴がついて鬱陶しいし、ドアを開ける時フレームがぶつかったりするし、写真を撮るとレンズが光って顔が見えないし、で良い事なんて何もないのだ。今、メガネがブームだというのには、メガネ→おしゃれ→(異性に対する)好感度アップ→モテる、という心理が働いているものと思われるが、たとえモテたとしても、ブームだから一過性のものに過ぎない。メガネでモテてもすぐに「暗い」と言われて振られてしまうだろうから、そんなものに期待するのは止めるべきである。

所で、そのメガネブームについて、僕はとあるテレビ番組で見たのだが、そこで女性に聞いた「メガネの人を素敵と思う瞬間」というアンケートの結果も紹介していた。まったくもって噴飯物であって、曰く、

・メガネをはずして遠くを見る時
・中指の先でフレームを軽く持ち上げる時
・メガネを片手ではずす時
・メガネをはずして、瞬きしながらこちらを見る時
・メガネを丁寧に拭いている時   etc.

要するに、メガネをはずした時が問題らしい(笑) 「服は脱ぐ為にある」と言った女傑がいたそうだが、それと同じか?(爆)

コメント (9)
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