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日々の覚書

MFCオーナーのブログ

バッド・カンパニー・コンサート・レポート

2010年10月27日 23時07分44秒 | ライブレポート

それにしても、ポール・ロジャースは凄い。

知ってる人は知ってるけど(笑)、バッド・カンパニーが来日してジャパン・ツアーを行なったのである。福岡、名古屋、大阪、東京の4ヶ所で6公演。なんと、35年ぶりの日本公演。長生きはするものだ(笑)

バッド・カンパニーである。しかも、故ボズ・バレルを除くオリジナル・メンバー、すなわち、ポール・ロジャース、ミック・ラルフス、サイモン・カークによるバッド・カンパニーである。確かに、ポール・ロジャースを生で見た事はある。しかし、バッド・カンパニーは未経験だ。これは絶対見なくてはならない。と、勢い込んでチケットを買った。2010年10月25日、場所は東京国際フォーラム。

コンサート当日、関東地方は朝からどんよりとした天気で、今にも雨が降りそうな感じだったが、何とか夕方まで持ちこたえた。開場時刻少し前に東京国際フォーラムに到着し、開場を待つ列の後ろから見てみると、案外と若い人が多い。20代もいたのではなかろうか。もちろん、我々の世代或いはもう少し上、が一番多かったのだが(笑)

場内に入ると、まず席を確認し(毎回恒例)、グッズ売り場に並ぶ(これも毎回恒例)。で、Tシャツ購入後、ビールを飲んで、席に戻るとりんじぃさんがいた^^

定刻になると、まずは前座登場。スティーブ・ロジャース、もしかしてポール・ロジャースの息子? 何しろ、今回のジャパン・ツアーに関しては全く情報を仕入れておらず、よって何も知らないのである。ミック・ラルフスが手術の為急遽不参加となった、なんて当日の場内アナウンスで知ったくらいで^^; でも、そのスティーブ・ロジャース、ギター抱えての弾き語りであったが、堂々たる歌いっぷりで、豊かな声量や正確な音程は父親譲りという感じだった(息子だと決めつけている。笑)。さすがに声までは似てなかったけど。全部で7曲披露したはずだけど(全曲自作と思われる)、曲調まで似ていて、さすがカエルの子はカエルかな、なんて思ったりして(笑)

さて、スティーブ・ロジャースのステージが30分程で終わり、比較的短い休憩の後、場内が暗転。けどBGMは鳴りっ放し。まだ始まらないのか、と思ったらBGMが完全に消える前に演奏が始まった(笑)

ここで、うろおぼえセットリストを。

1. Rock And Roll Fantasy
2. Honey Child
3. Gone, Gone, Gone
4. Burnin' Sky
5. Oh Atlanta
6. Seagull
7. Rock Steday

8.
9.
10.
11. Feel Like Makin' Love
12. Shooting Star
13. Can't Get Enough
14. Movin' On

(Encore)
15. Bad Company
16. Ready For Love

8.9.10の3曲は知らない曲だった。不勉強で申し訳ない^^; それ以外は定番と言えば定番だけど、案外シブい曲もやってる。『ディソレーション・エンジェル』からの「ゴーン・ゴーン・ゴーン」「オー・アトランタ」なんて、めちゃ意外。1stからの曲が6曲と多いのは、やはり当然か?(笑) なんたってバドカンという訳で、ノリのいい曲ぱかりで、実に良かった。選曲はバッチリ。欲を言えば、「グッド・ラビン・ゴーン・バッド」「ディール・ウィズ・ザ・プリチャー」なんかも聴きたかったな(笑)

しかし、それにしてもポール・ロジャースは凄い。一体、この人何歳なのだ? 61歳?? 衰えを知らぬ容姿と歌声。なんという若々しさ。筋骨隆々のタンクトップ姿は、遠目に見てもとても還暦を過ぎた爺さん(失礼!)には見えない。声の張りも声量も素晴らしい。コンサートが始まり、ポール・ロジャースが歌い始めた瞬間、バックの音が霞んでしまったように感じたのは僕だけか? 弾き語りの「シーガル」も、涙が出るくらい素晴らしかったし。バッド・カンパニーとは言うものの、結局はポール・ロジャースのライブみたいになってたような気がしないでもない(だから、どっちなんだ?笑)

とは言いつつも、ロジャース、カークにサポート2名(ハワード・リーズとリン・ソレンセン、だと思う)を加えた4人によるステージ、なかなかに楽しめるものだった。途中参加したギターの人、名前なんて言ったっけ?(笑) ただ、敢えて言うと、サイモン・カークのプレイには、やや不満が残った。なんというか、ノリが悪いというかメリハリがないというか。衰えを知らぬポール・ロジャースと比較してしまうと、余計に気になってしまう。確かに、あちこちで“らしい”プレイはあったんだけど。

と、そんな訳で、ポール・ロジャースの素晴らしさに圧倒され、感動してしまった1時間半であった。アッという間だったね。ポール・ロジャースはやっぱり凄い。

相変わらず、簡単なレポで申し訳ない(笑) 

で、今回の収穫。

2010102721330000

2010102721340000

なかなかカッコいいでしょ^^

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TOSHIKI KADOMATSU Performance 2010 "Citylights Dandy"

2010年10月04日 23時25分51秒 | ライブレポート

異常なまでの猛暑も終わり、いよいよ秋らしくなってきた10月3日の日曜日、神奈川県民ホールへ角松敏生のコンサートを見に行ってきた。前回見て以来、約2年半ぶりである。

角松敏生は昔から知っていたけど、生で見るのは当然初めてで、実際にそのライブに接してみて、ミュージシャンとして非常に真摯な姿勢で音楽に取り組んでいる人なのだ、というのが分かったのが前回のコンサートであり、今回はどんなステージを見せてくれるのか、大変楽しみであった。ま、何も分からずに見に行った前回より、少しは余裕が出来た、という感じかな(笑)

コンサートのチケットを取ったのが6月、その後タイミング良く8月に新作『Citylights Dandy』が発売され、これがまた素晴らしい出来であったので、ますます今回のコンサートに期待してしまっていたのである。

という訳で当日、県民ホールに着いてみると、客席は8~9割の入り、という感じ。平均年齢は、やや高めかな(笑) 自分の席についてから、前回の反省も踏まえ、まずは入り口で渡されたチラシで紙飛行機を折って、“その時”に備えるのであった(笑) 周りを見渡すと、紙飛行機を折っている人は結構いた。やっぱり(笑)

定刻をやや過ぎた頃、『Citylights Dandy』収録のインスト曲が場内に流れ、角松を含むプレイヤーたちがステージに姿を現す。今回のメンバーは、

今剛(G)
松原秀樹(Bs)
森俊之(Key)
玉田豊夢(Ds)

この4人にボーカルとギターを担当する角松を加えた5人編成だったわけだが、コーラスも含め9人いた前回と比べると、随分削減された感じ(笑) もちろん、腕達者な人たちばかりなので、演奏自体は実に素晴らしいものだった。

と、コンサートがスタートし、新作からの曲をメインに4曲ほど演奏してから、ちょっと長め^^;のMCが入る。今回は、ずっとこんな調子で、何曲か続けて演奏して長いMC、という形で進行していた。最初のMCでは、若者ばかりに目配りせず、オトナによるオトナの音楽を目指した、と新作について語ってたけど、かつて、角松の音楽が当時の若者を中心に聴かれていた事を思うと、隔世の感があるが(笑)、でも彼の言いたい事は十分に伝わってきた。自分が年を取ったとは思いたくないけど(笑)、僕も今の流行りの音楽にはどうも馴染めず、つい昔の音楽ばかり追いかけてしまう訳で、それだけに今回の角松の新作には、ついつい入れ込んでしまう訳で、そういった想いを抱えている中高年って、結構多いのではなかろうか、なんて思ってしまうのだ。かつては、角松はあまり聴いてないけど、今はとてもシンパシーを感じてる人も多いだろうね。

さて、長いMCの後、「昔の曲も新しい曲も、違和感なくやりますよ」というアナウンスと共に、「After 5 Crash」など80年代の曲が続けて演奏された。知ってる曲も知らない曲もあったけど、確かに新曲と比べても違和感なし。角松敏生の音楽性にブレはなく、しかも今でも十分に通用する事が証明されたと言っていい。インストもやってた。ちなみに「Sea Line」という曲である。かつて、マイルド・セブン・メンソールのCMに使われていたらしい。僕は、残念ながら、そのCM覚えていないけど^^;

と、こんな屁理屈はどうでもよく(笑)、しなやかな演奏をバックに角松は気分良さそうに歌っていた。

この次のMCでは、ブルーレイというメディアの可能性と将来性について、熱く語っていた(笑) CDもDVDも、売り上げが頭打ちの今、状況を打破するのはブルーレイなんだそうな。何故なら、音質・画質ともに素晴らしく、しかもコピーが出来ないから、らしい^^;

2度目の長いMCの後、新作からの曲を演奏して、一旦メンバーがステージから消える。何が始まるのかと思っていたら、なんとステージ左側にバーカウンターが出現(笑) 確かに、なにやらセットがあるのは気づいてたけど、バーカウンターとは....バーテンみたいな角松が登場し、ちょっとしたアトラクションみたいなもので、などと言いつつ、バンドメンバーを椅子に座らせ、ドリンクを振る舞い、あれこれと雑談に興じる。初デートの話とか好きだったアイドルの話とか^^; コンサートでこういうの見るのは初めてだったけど、まぁ楽しいかも(笑) だらだらと続きそうでいて、時間になるとさっさと切り上げる、というのも潔くてよろしい(笑)

椅子から降りたメンバーたちは、すぐに持ち場に戻り、再度演奏がスタートする。「最後まで一気にいきます」と角松が一言、その言葉通り、新旧取り混ぜて5曲くらいだったかな、ほんとに一気にエンディングに向かっていった。例の、お約束の「Take You To The Sky High」はアンコールではなく、本編のラストに演奏され、予想外の展開に戸惑いはしたけど、今回はちゃんと紙飛行機飛ばしたもんね(笑) いやはや、それにしても、紙飛行機がホール内を乱舞する光景は、ほんと圧巻である。一度は経験して欲しい(笑)

これで本編は終わり、アンコールに応えて登場した角松は、来年のデビュー30周年記念イベントの告知をした。来年の6月に横浜アリーナで行なわれる予定だそうな。角松のコンサートは長いので有名だが、30周年記念では6~7時間のライブを敢行するらしい。なんでも、25周年記念の時も、7時間近いライブを行なったのだが、終演が0時を過ぎてしまい、帰れなくなる客がいたので、30周年記念の時は開演時間を早めるそうな(笑) しかし、凄い話(笑)

さすがは角松、と思ってしまうのはここからで、アンコールを3回やったのでは、と思ってしまうくらい曲も多くMCも長く、ひたすらサービス精神旺盛なのである。デビューのきっかけとなったエピソードなども交え、本編並みに楽しませて貰った。

最後のアンコールで新作からの「See You Again」を歌い、途中で「60歳までにガッツポーズを決められるような事をしたい」と、よく分からん事を言ってた角松であるが、3時間を越える長丁場のライブも、これで終了。ほんと、お疲れさま、という感じ。おそらく、会場にいた全ての人が、大満足で家路についたことだろう。

とにかく、サービス精神に溢れたライブであり、加えてしっかりとしたポリシーに支えられたコンサートでもあった。前回も感じたけど、本当にプロらしいコンサートである。角松敏生、実に良心的なミュージシャンだ。来年行なわれる30周年記念ライブも行きたいな、という気になってきた(笑)

7時間か...こっちの体力が持つかどうか、だけど(爆)

という訳で、セットリストもなく^^;、あまりレポになってない角松ライブレポなのであった。

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ジャクソン・ブラウン/シェリル・クロウ

2010年03月06日 21時20分24秒 | ライブレポート

はてさて、雨の日が多かった3月第一週であるが、予告通り(笑)3月2日の火曜日、東京国際フォーラムへ、ジャクソン・ブラウンとシェリル・クロウのジョイント・コンサートに行ってきた。

ちなみに、前回のシカゴも東京国際フォーラムで見た。僕はここで結構たくさんコンサートを見ているが、とても良いホールである。何故なら、中でビールが飲める(爆) もちろん、会場内では飲食禁止だが、ロビーでドリンクやら軽食やらを販売していて(しかも二箇所もある)、そこで飲食が出来るのだ。平日の開演ギリギリに飛び込んできたサラリーマンには、大変有り難い。しかもロビー自体広いので、ゆったりとしていられる。グッズ売り場もロビー内に設営されているが、とにかく広いので、全く邪魔にならない。

さらに、喫煙コーナーまであり、しかも広いのだ(笑) 狭い場所で煙が充満している、というのではない。その上、駅にも近いし、キレイだし、文句のつけようがないホールである。全ての外タレのコンサートは、東京国際フォーラムでやって欲しい、なんて思ってしまうくらいなのだ。唯一の欠点は、トイレが分かりづらい事くらいかな(笑)

という訳で、その大好きな東京国際フォーラムで(笑)、ジャクソン・ブラウン&シェリル・クロウを見たのである。客層を見てると、中年と若者の比率が半々くらいで、中年はジャクソン・ブラウン、若者はシェリル・クロウが目当てだろう、と勝手に推測したりする(笑)

僕の席は、1階33列43番と、これだけでは分からないと思うが(笑)、なんと、ど真ん中である。しかも、ミキサー卓の後ろだ。これだけ良いポジションは、ちょっと記憶にない。開演前から気分は高揚してくるのであった(笑)

所で、この二人のジョイントなのだが、当然シェリルの出番が先だと思うよね? が、実はジャクソン・ブラウンの方が先だった。日本での人気を考慮すると、そうなるのか。腑に落ちないような気もするが、ま、いいか(よくない)。

そんなこんなで、定刻を5分ほど過ぎた頃、ジャクソン・ブラウンが姿を現した。それを見てビックリ。客席から見る限り、昔のイメージとちっとも変わってない。体型も昔見た写真のままだし、数年前すっかり白髪になったジャケ写を見たような記憶があるけど、この日は黒々としていた、もちろん、量もまだ十分(笑) 万年青年というか何というか。一体、彼が何歳なのか知らないが、相変わらずカッコいいのだった。

バックバンドは、ギター、キーボード、ベース、ドラム各1名に女性コーラス2人の6人編成。これに、ジャクソン・ブラウンもギターとピアノで加わる訳だ。ちなみ、ギタリストはマーク・ゴールデンバーグだった。前から一緒にやってたっけかな?

ここでセットリストを。僕は残念ながら、ジャクソン・ブラウンの曲はほとんど知らないので、このリストはネットで拾ってきたものである。

Off Of Wonderland
I'll Do Anything
Fountain Of Sorrow
Time The Conqueror
In The Shape Of A Heart
Too Many Angels
Giving That Heaven Away
About My Imagination

Lives In The Balance
For A Dancer
The Pretender
Running On Empty

ま、ジョイントだし、持ち時間も一時間程度だし、12曲は少ないような気はするが、仕方ないか。

ほとんど初めて聴くジャクソン・ブラウンなんだけど、これが意外に良かった。知らないというだけで、演奏された曲はどれも素晴らしいと感じた。どの曲も、特有のカラーが共通して漂っており、同じ人が作ったもの、というのがよく分かったのもいいと思う。シンガーソングライターというのは、こうでなくては。はずせない名曲というのもあったらしく、ジャクソン・ブラウンが歌いだすと歓声が湧き上がった曲も、何曲かあった。一緒に歌ってる人もいたなぁ。全体的に淡々とした雰囲気で、立ち上がる人もなく、じっくりと聴けたのも良かったと思う。ラストの「孤独のランナー」では、さすがに大半の人が立ち上がって手拍子、だったけど^^

しかし、ジャクソン・ブラウンはここまで。アンコールあるかと思ったけど、この時点ではなし。なんか凄く残念だった。それに、なんとなく、音もヘンだった。バランスが悪いというのではない。声も楽器の音も、いかにも機械通してますみたいな感じで、人工的というか何というか。褒められた音ではなかったな。

アンコールといいPAといい、ジャクソン・ブラウンがシェリル・クロウの前座みたいな扱いをされているように思えてしまったのは、僕だけだったのだろうか。素晴らしいステージだっただけに残念だ。

さて、転換の為の休憩を挟んで、シェリル登場。結論から言ってしまうと、余裕と貫禄のステージだった。さすがである。PAにしても、ジャクソン・ブラウンの時とは全然違い、生音の手触りが感じられて良い感じだったし。

では、セットリスト。

A Change Would Do You Good
Love Is Free
Leaving Las Vegas
Strong Enough
Can't Cry Anymore / I Can See Clearly Now
My Favorite Mistake
The First Cut Is the Deepest
Detours

Home
Real Gone
There Goes The Neighborhood
If It Makes You Happy
Out Of Our Head
Soak Up The Sun
Everyday Is A Winding Road

さすがに前回(2008年12月)の時と、半分くらいは同じ。「Can't Cry Anymore」に「I Can See Clearly Now」を繋げるのも一緒(笑) 気にはならなっかたけど(笑)

何度見ても思うけど、シェリルは相変わらずカッコいいし、バックも安定してるしで、全く不満はなし。ただ、ずっとジャクソン・ブラウンの前に出てきてれば、なんて感じていた。観客の大半がシェリル目当て、というのは一曲目からほとんどが立ち上がっていたことでも明らかだったし、ジャクソン・ブラウンなんて知らない人も多かったろう。そういう観客に向けて、シェリル自身がジャクソン・ブラウンに対する敬意を示して欲しかったように思ったのだ。実際、この手のコンサートには付き物の共演もないし、ジャクソン・ブラウンは自分の出番が終わったら、さっさと会場を後にしてしまったのでは、なんて思ってたし。

「Everyday Is A Winding Road」が終わると、しっかりとアンコールがかかり、シェリルも再び姿を見せた。と、その時、シェリルはジャクソン・ブラウンの名を呼び、彼も再び姿を現したのだ。いやいや、これは嬉しかった。アンコールで共演するとは。ここで、彼らは2曲披露した。どちらも知らない曲だったけど^^;

Doctor My Eyes
(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding

2曲共、ジャクソン・ブラウンの曲だったのだろうか? 「Doctor My Eyes」はタイトルは知ってたけど、その次は分からない。シェリルの曲ではないと思ったけど、違ったりして(爆)

ま、とにかく、二人の共演が最後にあったことで、後味の悪いものにならずに済んだのはよかった^^ 今回はシェリル以上に、ジャクソン・ブラウンのステージを見れたのが収穫だったと思う。今さらではあるが、CD買って聴いてみようかな。それも、安直にベスト盤ではなく、今回演奏した曲が収録されているオリジナル・アルバムを順に聴いてみたいものだ、なんて考えながら家路に着いたのであった。

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Saturday In The Park ~ Chicago Japan Tour 2009

2010年02月21日 00時53分19秒 | ライブレポート

去る2010年2月20日、東京国際フォーラムで行なわれたシカゴの来日公演を見に行ってきたのである。ご存知の方も多いと思うが、ほんとは去年の9月に来日公演は行なわれるはずだった。ちょうど、デビュー40周年も去年だったし。しかし、来日直前、ロバート・ラムのケガにより、来日公演は延期になった。いや、延期になったのならまだいい。予定されていた名古屋公演なんて、諸々の事情はあるのだろうが、中止になってしまった。

今回、自らのケガで関係各位や日本のファンに迷惑をかけた、という事もあるのか、ロバート・ラムが公演に先立って来日し、公開インタビューやサイン会などを行い、PRに務めていたらしい。それは知らなかった。その時の模様は、こちらでどうぞ。

そんな訳で、去年9月19日の振替公演なのである。その時のチケットで入場出来るのか、行ってみるまで不安だった(笑)。実は小心者なのだ(爆)。ま、すんなり入れたので良かったです(爆)

知ってる人は知ってるけど、僕は2年前にもシカゴを見ている。ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースとのジョイントだったけど。その時と今回は、メンバーが違う。まず、去年ビル・チャンプリンが脱退した。それと、オリジナル・メンバーのウォルター・パラセイダーは今年も来日しない。今年も、という事は、2年前もいなかったという事なのか? 知らなかった^^;

という訳で、2年前と同じメンバーは、、

ロバート・ラム
ジェームス・パンコウ
リー・ロクネイン
ジェイソン・シェフ
トリス・インボーデン
キース・ハウランド

この6人で、 これに、ビル・チャンプリンに代わって加入した人、ウォルター・パラセイダーの代役の人、そしてパーカッション奏者、の3人が加わった9人編成でのステージとなった。名前知らない人が多くて、申し訳ない^^;

ロビーも会場内もオヤジ度が非常に高い中、席についてステージを見ると、両サイドにスクリーンが設置されている。これは凄い。2年前、大阪で見た時は、そんなものなかった。会場の違いなのか。今回、東京の後は神戸でコンサートを行なうと聞いてるが、神戸国際会館には、そういう設備あるのだろうか? やや心配だ(笑)

そうこうしてるうちに、コンサートは始まった。では、セットリストを。

1. Introduction
2. Questions 67/68 (Japanese Version)
3. Dialogue (Part1&2)
4. If You Leave Me Now
5. I've Been Searchin' So Long
6. Mongonucleosis
7. Along Comes A Woman
8. Does Anybody Really Know What Time It Is?
9. Call On Me

10. Alive Again
11. Old Days
12. Hard Habit To Break
13. You're The Inspiration
14. Beginnings
15. I'm A Man
16. Just You 'n' Me
17. Hard To Say I'm Sorry / Get Away
18. Saturday In The Park
19. Feelin' Stronger Every Day

-Encore-
20. Ballet For A Girl In Buchannon
21. Free
22. 25 Or 6 To 4

これはネットで拾ってきたもので、しかも前日の2月19日のセットリストだそうだが、おそらく僕が見に行った20日と同じはず。

とある掲示板では、変わりばえのしないセトリでがっかり、なんて声もあったけど、確かにそんな気もする。なにせ、2年前と17曲もダフってるしね。あと、ビルがいなくなったせいか、80年代の曲が少なかった。ビルのパートは新メンバーが歌ったんだけど、この人がなかなか良かったので、もっと聴かせて欲しかったな。

コンサート自体は、最初からノリノリだった。今回、歌うメンバーは、ほとんどヘッドセットマイクだったので、よく動き回ってたし。ただ、ヘッドセットの場合、誰が歌ってるのか分からないので困る(笑)。ま、リードボーカルはスクリーンに大写しになるので、そちらを見てれば問題ないんだけど。

体力的な問題で引退を考えている、という噂のあったジェイムズ・パンコウやリー・ロクネインも、ステージを右に左に動き回って吹いていたので、やや安心。客席にもアピールしてて、とても元気に見えた。

ジェイソン・シェフは、2年前に比べると随分太った気がするけど、気のせい?(笑)

演奏自体はさすが、という感じ。今回は、パーカッションがいたので、リズムが多彩になってて、それがまた良かったと思う。

アンコールのラストは「長い夜」で、ここまで来ると様式美ってとこか(違)。僕の隣の席のオジサンは、ずっと静かに見てたけど、「長い夜」の時だけ立ち上がって手拍子してた。この一曲に賭けてたのか?(笑) もっとも、この曲の時は、ほぼ全員立ち上がったので、前が見えなくて仕方なく立ったのかもしれないけど(笑) でも、2年前読んだ、シカゴのコンサートで「長い夜」のときに爆発したオジサンを見た、という雑誌の記事を思い出してしまった(笑)

いやはや、それにしても、シカゴは40周年なのか...その間、ずっと活動し続けている、というのが凄い。素直に経緯を表します。また是非来日して欲しいと思う。

最後に、今回のTシャツ。

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裏にツアーデータが書いてあるけど、日本は東京と神戸の2ヶ所しか書いてない。やはり、今回のに合わせて作った物のようだ(笑) あと、こんなチラシも。

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つまり紙ジャケ再発CDの宣伝ね(笑) で、ロバート・ラムがアルバム・ジャケットについて語ってるんだけど、『ホット・ストリート』のジャケットは好きではないらしい(笑)

それと、今回、プロそれも来日アーティストには珍しいと思うんだけど、アンケートが混じっていた。もちろん、書いてないけどね(笑)

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Still Too Young To Remember ~ It Bites in O-EAST

2009年07月04日 11時36分46秒 | ライブレポート

20年振り(!)に来日したイット・バイツを観てきた。

1986年にデビューし、プログレッシブ且つキャッチーな音楽性と高度なテクニックで人気のあったイット・バイツだが、残念ながら3枚のスタジオ録音アルバムと1枚のライブ盤を残して解散してしまった。その後は、熱心なファンの間でライブテープがトレードされたりしていた、という話でも分かるように、このバンドの真骨頂はライブにある。僕自身も、イット・バイツに関しては、ライブ盤の方を愛聴していた。難易度の高い楽曲をライブで軽々と、しかも余裕というかユーモアたっぷりに、それもハイ・テンションで再現してしまうイット・バイツ、一度は生で見たいバンドであった。1989年の日本公演に行かなかった事を、最後の作品となったライブ盤『Thankyou And Goodnight』を聴きながら悔やんだものだ。

時は流れて2008年、イット・バイツが再結成し、新作を発表する、というニュースを耳にした。オリジナル・メンバーでの再結成ではないのだが、素直に喜ばしいニュースであった。そして、今年ついに20年振りの来日公演が実現。見たくて仕方がなかった生のイット・バイツが、ようやく見れるのだ。もう見れないと思ってだけに、感激もひとしお。長生きはするものである(笑)

なんて、偉そうな事を言ってるけど、実は来日公演のことを知ったのは、公演の約一ヶ月前(汗)。慌ててチケットを申し込んだら取れたので良かったけど、下手すると見れない可能性があった。しかも、今回の来日公演は、東京公演一回のみだし。いやぁ、危ない危ない(笑)

さらに言うと、実は去年出た再結成アルバム、まだ聴いてなかった(大汗)。なんやかやで後回しになっていたのである。で、まず、新生イット・バイツによるライブ盤『When The Lights Go Down』を聴いた。新加入のジョン・ミッチェルのギター&ボーカルは、オリジナル・メンバーのフランシス・ダナリーと比べても遜色なく、あくまでもイット・バイツとして抵抗なく聴ける、素晴らしいライブ盤だ。来日公演への期待は高まるばかり。そして、ようやく新作『The Tall Ships』を聴いたのが、なんと公演前日(滝汗)。あれこれ忙しかったので遅れてしまった、ってことで、どうかご勘弁を(誰に言ってんだ?)

という訳で、前振りが長くなってしまったが(笑)、2009年7月3日、渋谷O-EASTで行なわれたイット・バイツの来日公演に行ってきたのである。

ご承知のように、O-EASTは渋谷・道玄坂のラブホ街の一角にある。一人でも連れがいても、歩きにくい場所だ(笑)。それにしても、久々に行った渋谷は、以前に比べると整理されたような印象があったが、相変わらず人は多いし、やっぱ嫌いだ(爆)

平日だし、当然仕事帰りに行った訳で、渋谷に着いてからコインロッカーに荷物を放り込んでO-EASTに向かった。到着してみると、既に開場となっており、入場してみたら会場内はほぼ満員(ちなみに、オールスタンディングです)。とりあえず、恒例のTシャツ購入。

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情報によると、知り合いも何人か見に来ているらしいのだが、ほぼ満員となったホール内では分からない。探すのも何なので、ずっとホール後方の壁に張り付いて開演を待っていた。しかし、開演まで30分以上もある状態でこれでは、始まる頃にはどうなっているのか...^^;

そて、そうこうしているうちに、定刻となり、場内が拍手でイット・バイツの登場を促す中、メンバーがステージに現れた。いよいよ、ライブスタート!

1. Kiss Like Judas
やっぱりというか当然というか、オープニングはこの曲だった。掴みとしては最高の曲。ライブ盤聴きながら、ギターでこんな事やりながら、よく歌えるよなぁ、なんてずっと思っていたのだが、生で見ると、やっぱりやってた(笑)。イントロのキーボードは自動演奏かそれとも手動か。曲が始まった時は、まだ暗かったんで確認出来なかったのが残念(笑)

2. Oh My God
3. Ghosts

前日一度聴いただけの新作から2曲。一度しか聴いてないとはいえ、どちらも実にキャッチーでフックの効いた曲であるので、すぐ分かった。どっちもライブ向き。

4. All In Red
デビュー・アルバムの曲。この曲も、弾きながら歌うなんて信じられない、という曲であるのだが、やっぱりやってた(笑)。こういうのを目の前で見れるのって、感動的(爆)

5. Plastic Dreamer
3rdの曲だが、これ以前からやってたっけ? 再結成後のレパートリーのような気が...新ボーカル、ジョン・ミッチェルの好みか?(笑)。ポップな曲である。

6. Great Disasters
新作から。曲を始める前に、ジョン・ミッチェルが「どんぶりよんぶりえよ どんぶりよんぶりえよ いよ」と歌うと、観客が「おえーよ おーわぁっお」と返す。さすが皆さん完璧。これもお約束なんだろうか。こういう風に、意外とコール&レスポンスが多いのが、イット・バイツの特徴でもある。だから、彼らのライブは楽しいのだ。

7. Yellow Cristian
8. The Ice Melts Into Water
9. Midnight

どれも昔の曲。今も重要なレパートリーなのだ。賑やかな曲、静かな曲、色々あって飽きさせない。個人的には、「Midnight」大好き(笑)

ライブ自体は、完全に演奏主体で、MCも少なく、曲毎の凝った演出もない。衣装もごくフツー(笑)。淡々と曲を続けていく、といった印象。絶対的な自信がなければ出来ない事だが、メンバー各々の余裕のある表情がなかなかよろしい。演出なし、とはいえ、こう余裕たっぷりに演奏されると、見てても聴いてても飽きないし、事実立ちっ放しだったにもかかわらず疲れを感じなかった。

10. The Wind That Shakes The Barley
これも新作の曲。一度だけしか聴いてない『The Tall Ships』だが、かなり昔のイメージと異なる曲もあるのだが、ライブでは相も変わらずイット・バイツ、ってな曲を演奏していた。この曲も合いの手のフレーズが印象的。ちなみに、↑のTシャツの裏に書いてある曲名とはこれである。

11. The Old Man And The Angel
ついにここで大作。2ndの曲で、以前から重要なレパートリーだった。ある意味、ハイライトだったかも。実に見事なパフォーマンスでした。

12. This Is England
これも新作に収録の大作。個人的にはあまり好きなタイプではないが、いかにも英国バンドらしい気品と風格を感じさせる曲だ。

ここで本編は終わり。この曲で締めるのはちょっと...^^; なんて思ったけど(笑)。そして、アンコールを求める拍手に応えてメンバーが再度登場。あれもやってないし、これもやっないし、楽しみなアンコールが始まった。

13. Calling All The Heroes
“まだやってない曲”第一弾はこれだった。当然っす。いやいや、盛り上がったなぁ。

大盛り上がりのうちにアンコール一曲目が終わると、また引っ込んでしまうメンバーたち。おいおいもう終わりかよ、あれを聴いてないよ。場内に灯りがともり、「本日の公演は全て終了しました」というアナウンスが流れても、大部分の観客が帰ろうとしなかったのは、取りも直さずこの曲が聴きたかったからだ。すなわち、

Still Too Young To Remember

僕も、帰ろうとする人たちの流れに逆らいながら、ずっと待っていた。けど、それっきりイット・バイツは登場しなかった...

残念だ。聴きたかったのに...♪どんちゅの~どんちゅの~、って合唱したかったのに...

結局、帰ろうとしない客に対して、二度目の「本日の公演は全て終了しました」というアナウンスが流れると、さすがに僕も諦めて帰ることにした。素晴らしいライブだったけど、これだけが心残りだ。同じ事を思った人は大勢いたのではなかろうか。

もし、ほとんどの観客が帰った後で、わずかに残った客に向けて「Still Too Young To Remember」が演奏された、なんて事があったら悲しいな。つーか、悔やんでも悔やみきれない(笑) あと10分待っていれば、なんて(笑)

まぁ、でも、イット・バイツ最高でした。やや、バランスが悪い感じはしたけど。ギターとキーボードの音が、今イチはっきりしてなかったような。あの、ジョン・ベック特有のきらびやかなキーボードの音色を、もうちょっと良い音で聴きたかった。

イット・バイツは、解散後もあれこれメンバーを引っ張ってきては再結成を試みたらしいが、うまくいかなかったらしい。が、ジョン・ミッチェルという人材を得て、ついに再始動した訳だが、新作を聴いても、この度のライブを見ても、これは単なるリユニオンではなく、このメンバーでずっとやっていみう、という意志が感じられる。かつてのイット・バイツとはやや違うけど、それはそれで仕方ない事だし、新生イット・バイツも魅力的であるし、是非このまま活動を続けていって欲しいと、願わずにいられない。そしてまた来日して欲しいものだ。また行くから。

でも、今度は「Still Too Young To Remember」やってね(爆)

コメント (9)
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