日々の覚書

MFCオーナーのブログ

ジャクソン・ブラウン/シェリル・クロウ

2010年03月06日 21時20分24秒 | ライブレポート

はてさて、雨の日が多かった3月第一週であるが、予告通り(笑)3月2日の火曜日、東京国際フォーラムへ、ジャクソン・ブラウンとシェリル・クロウのジョイント・コンサートに行ってきた。

ちなみに、前回のシカゴも東京国際フォーラムで見た。僕はここで結構たくさんコンサートを見ているが、とても良いホールである。何故なら、中でビールが飲める(爆) もちろん、会場内では飲食禁止だが、ロビーでドリンクやら軽食やらを販売していて(しかも二箇所もある)、そこで飲食が出来るのだ。平日の開演ギリギリに飛び込んできたサラリーマンには、大変有り難い。しかもロビー自体広いので、ゆったりとしていられる。グッズ売り場もロビー内に設営されているが、とにかく広いので、全く邪魔にならない。

さらに、喫煙コーナーまであり、しかも広いのだ(笑) 狭い場所で煙が充満している、というのではない。その上、駅にも近いし、キレイだし、文句のつけようがないホールである。全ての外タレのコンサートは、東京国際フォーラムでやって欲しい、なんて思ってしまうくらいなのだ。唯一の欠点は、トイレが分かりづらい事くらいかな(笑)

という訳で、その大好きな東京国際フォーラムで(笑)、ジャクソン・ブラウン&シェリル・クロウを見たのである。客層を見てると、中年と若者の比率が半々くらいで、中年はジャクソン・ブラウン、若者はシェリル・クロウが目当てだろう、と勝手に推測したりする(笑)

僕の席は、1階33列43番と、これだけでは分からないと思うが(笑)、なんと、ど真ん中である。しかも、ミキサー卓の後ろだ。これだけ良いポジションは、ちょっと記憶にない。開演前から気分は高揚してくるのであった(笑)

所で、この二人のジョイントなのだが、当然シェリルの出番が先だと思うよね? が、実はジャクソン・ブラウンの方が先だった。日本での人気を考慮すると、そうなるのか。腑に落ちないような気もするが、ま、いいか(よくない)。

そんなこんなで、定刻を5分ほど過ぎた頃、ジャクソン・ブラウンが姿を現した。それを見てビックリ。客席から見る限り、昔のイメージとちっとも変わってない。体型も昔見た写真のままだし、数年前すっかり白髪になったジャケ写を見たような記憶があるけど、この日は黒々としていた、もちろん、量もまだ十分(笑) 万年青年というか何というか。一体、彼が何歳なのか知らないが、相変わらずカッコいいのだった。

バックバンドは、ギター、キーボード、ベース、ドラム各1名に女性コーラス2人の6人編成。これに、ジャクソン・ブラウンもギターとピアノで加わる訳だ。ちなみ、ギタリストはマーク・ゴールデンバーグだった。前から一緒にやってたっけかな?

ここでセットリストを。僕は残念ながら、ジャクソン・ブラウンの曲はほとんど知らないので、このリストはネットで拾ってきたものである。

Off Of Wonderland
I'll Do Anything
Fountain Of Sorrow
Time The Conqueror
In The Shape Of A Heart
Too Many Angels
Giving That Heaven Away
About My Imagination

Lives In The Balance
For A Dancer
The Pretender
Running On Empty

ま、ジョイントだし、持ち時間も一時間程度だし、12曲は少ないような気はするが、仕方ないか。

ほとんど初めて聴くジャクソン・ブラウンなんだけど、これが意外に良かった。知らないというだけで、演奏された曲はどれも素晴らしいと感じた。どの曲も、特有のカラーが共通して漂っており、同じ人が作ったもの、というのがよく分かったのもいいと思う。シンガーソングライターというのは、こうでなくては。はずせない名曲というのもあったらしく、ジャクソン・ブラウンが歌いだすと歓声が湧き上がった曲も、何曲かあった。一緒に歌ってる人もいたなぁ。全体的に淡々とした雰囲気で、立ち上がる人もなく、じっくりと聴けたのも良かったと思う。ラストの「孤独のランナー」では、さすがに大半の人が立ち上がって手拍子、だったけど^^

しかし、ジャクソン・ブラウンはここまで。アンコールあるかと思ったけど、この時点ではなし。なんか凄く残念だった。それに、なんとなく、音もヘンだった。バランスが悪いというのではない。声も楽器の音も、いかにも機械通してますみたいな感じで、人工的というか何というか。褒められた音ではなかったな。

アンコールといいPAといい、ジャクソン・ブラウンがシェリル・クロウの前座みたいな扱いをされているように思えてしまったのは、僕だけだったのだろうか。素晴らしいステージだっただけに残念だ。

さて、転換の為の休憩を挟んで、シェリル登場。結論から言ってしまうと、余裕と貫禄のステージだった。さすがである。PAにしても、ジャクソン・ブラウンの時とは全然違い、生音の手触りが感じられて良い感じだったし。

では、セットリスト。

A Change Would Do You Good
Love Is Free
Leaving Las Vegas
Strong Enough
Can't Cry Anymore / I Can See Clearly Now
My Favorite Mistake
The First Cut Is the Deepest
Detours

Home
Real Gone
There Goes The Neighborhood
If It Makes You Happy
Out Of Our Head
Soak Up The Sun
Everyday Is A Winding Road

さすがに前回(2008年12月)の時と、半分くらいは同じ。「Can't Cry Anymore」に「I Can See Clearly Now」を繋げるのも一緒(笑) 気にはならなっかたけど(笑)

何度見ても思うけど、シェリルは相変わらずカッコいいし、バックも安定してるしで、全く不満はなし。ただ、ずっとジャクソン・ブラウンの前に出てきてれば、なんて感じていた。観客の大半がシェリル目当て、というのは一曲目からほとんどが立ち上がっていたことでも明らかだったし、ジャクソン・ブラウンなんて知らない人も多かったろう。そういう観客に向けて、シェリル自身がジャクソン・ブラウンに対する敬意を示して欲しかったように思ったのだ。実際、この手のコンサートには付き物の共演もないし、ジャクソン・ブラウンは自分の出番が終わったら、さっさと会場を後にしてしまったのでは、なんて思ってたし。

「Everyday Is A Winding Road」が終わると、しっかりとアンコールがかかり、シェリルも再び姿を見せた。と、その時、シェリルはジャクソン・ブラウンの名を呼び、彼も再び姿を現したのだ。いやいや、これは嬉しかった。アンコールで共演するとは。ここで、彼らは2曲披露した。どちらも知らない曲だったけど^^;

Doctor My Eyes
(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding

2曲共、ジャクソン・ブラウンの曲だったのだろうか? 「Doctor My Eyes」はタイトルは知ってたけど、その次は分からない。シェリルの曲ではないと思ったけど、違ったりして(爆)

ま、とにかく、二人の共演が最後にあったことで、後味の悪いものにならずに済んだのはよかった^^ 今回はシェリル以上に、ジャクソン・ブラウンのステージを見れたのが収穫だったと思う。今さらではあるが、CD買って聴いてみようかな。それも、安直にベスト盤ではなく、今回演奏した曲が収録されているオリジナル・アルバムを順に聴いてみたいものだ、なんて考えながら家路に着いたのであった。

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ジャクソン・ブラウン、いわゆる70年代の曲は3分... (aki)
2010-03-06 23:58:53
ジャクソン・ブラウン、いわゆる70年代の曲は3分の1くらいだったんですね。
「ホールド・アウト」から一曲もなかったのはちょっと残念でしたね。
時間も限られているし、仕方ないのでしょうけど・・・。
でも、オーナーさんが初ジャクソンに好感触を持って下さったようなので
良かったです(^^)
ーーって完璧なジャクソン目線で恐縮です(汗)

ジャクソンが先でシェリルが後だったというのはちょっと意外な気もしますね。

>今回演奏した曲が収録されているオリジナル・アルバムを順に聴いてみたいものだ
是非是非トライしてみて下さい(^^)
返信する
MFCオーナーさまも行かれましたか。 (PEPPER軍曹)
2010-03-07 00:33:46
MFCオーナーさまも行かれましたか。
僕もこの翌日、3日の神戸公演に行きました。
当然、ジャクソン・ブラウンがメインと思っていったら最初に出てきたので意外かつ寂しい思いがしました。
そういう僕も、シェリルのアルバムは2枚ほど持っているのにジャクソン・ブラウンのアルバムは持っておらず曲も2~3曲しか知らなかったのですが(^^;)。
ジャクソン・ブラウンのステージもベテランらしく派手さはありませんが良かったと思います。しかし、いかんせんシェリル・クロウのバンドの音圧の高いのに驚きました。
バンド構成が全く同じなので余計に違いが目立ちました。

最後に共演というスタイルはウドーの共演ライブではおなじみなので予想してました。
アンコール2曲目はエルヴィス・コステロの曲だそうです。
僕もオリジナルは知りませんでしたが。

神戸公演ではシェリルが意外なビートルズナンバーを演奏してくれたのがたいへん嬉しかったです。実質的ラストアルバムのB面1曲目の曲ですが、過去にも演奏されてないような気がします。
あとはガンズ&ローゼスのカバー曲も聴ければ言う事無かったのですが。
返信する
♪akiさん (MFCオーナー)
2010-03-07 01:00:12
♪akiさん

>いわゆる70年代の曲は3分の1くらいだったんですね
そのようですね。調べてみて知りました。でも、彼も現役ですし、キャリアも長いし、昔の曲も最近の曲も満遍なく披露して当然なんですよね。
>ジャクソンが先でシェリルが後だったというのはちょっと意外な気もしますね
現段階での人気はともかく、実績では間違いなくジャクソン・ブラウンの方が上ですからね。ちょっと納得いかないかも^^;
>是非是非トライしてみて下さい
まずは、『時の征者』いってみようかと。今回も、このアルバムから3曲やってるし^^

♪PEPPER軍曹さま

>僕もこの翌日、3日の神戸公演に行きました
日記拝見しました。似たような事を感じていたようで^^;
>ジャクソン・ブラウンのステージもベテランらしく派手さはありませんが良かったと思います
いや、ほんと良かったです。予想以上でした。
>いかんせんシェリル・クロウのバンドの音圧の高いのに驚きました
この差は、僕も感じました。なんか、解せませんね。
>アンコール2曲目はエルヴィス・コステロの曲だそうです
そうなんですか。シェリルの趣味かな(笑)
>神戸公演ではシェリルが意外なビートルズナンバーを演奏してくれたのがたいへん嬉しかったです
これは聴きたかったですね。森高がやってるというのは、これだったんですね(笑)
>あとはガンズ&ローゼスのカバー曲も聴ければ言う事無かったのですが
1999年の来日の時にはやってました。シェリルもカバー多いですから、ライブで聴きたいのがたくさんあります。それこそ、「デイジャ・メイク・ハー」とか。
返信する
実は私はシェリルクロウがまったくわからない。シ... (kamekame)
2010-03-07 01:52:24
実は私はシェリルクロウがまったくわからない。シェリルリンなら知ってるが。
ジャクソンブラウンもやもすればジェームスブラウンと間違うかも。
The Pretender
Running On Empty
これは知ってる。
返信する
>kamekameさん (fxhud402)
2010-03-07 02:59:10
>kamekameさん

つまりはこういうことですね?
http://www.youtube.com/watch?v=0JbUP-skb7E
返信する
ジャクソン・ブラウンが先とは意外でしたね。 (にゅーめん)
2010-03-07 10:34:21
ジャクソン・ブラウンが先とは意外でしたね。
永遠の青年、たしかにそんな雰囲気がありますが、数年前は髭をはやしてハイジのお爺さんみたいになってましたが(汗)

やはりジャクソン・ブラウンは知名度が低いのかな?
そういえば、近所のレンタル屋では、ジャクソン・ブラウンが1枚も置いていない…と思いきや、なんとジャクソン・ファミリーのコーナーにありました(汗)
返信する
ライブ&レポ、お疲れ様でした!(*^^*) (ジャスミン)
2010-03-07 14:19:41
ライブ&レポ、お疲れ様でした!(*^^*)

J・ブラウンのセットリスト、凄くいいですね!
デビッド・リンドレイが来てないので、往年の曲が少ないですけど、J的にはお気に入りのTime The Conquerorから何曲かやっているのも嬉しい。

さて、これからシェリル観に行ってきますよ~ って、まだ用意もしてないんだが。(汗)単独のセットリスト、お楽しみに!
返信する
Lowyeers in Love や Somebody's Babyは無か... (JunGreen)
2010-03-07 19:49:52
Lowyeers in Love や Somebody's Babyは無かったのね…意外…

今度の4/17WWRUで1曲Jackson Browne演りたいのだけど何にするかな…

Fleetwood MacのRhiannonあたりも演りたいか…オーナー如何??

返信する
♪kamekameさん (MFCオーナー)
2010-03-07 23:31:48
♪kamekameさん

>実は私はシェリルクロウがまったくわからない。シェリルリンなら知ってるが。
>ジャクソンブラウンもやもすればジェームスブラウンと間違うかも。
ブラック系と混同してしまうのですね^^;
>これは知ってる
ご立派です^^

♪fxhud402さん

>つまりはこういうことですね?
つまり、どういうことなんでしょう?

♪にゅーめんさん

>永遠の青年、たしかにそんな雰囲気がありますが
客席から見た彼の姿は、正に永遠の青年でした。
>やはりジャクソン・ブラウンは知名度が低いのかな?
今も昔も、通好みのようです^^;
>なんとジャクソン・ファミリーのコーナーにありました(汗)
「ジャクソン・ブラウンを見に行く」と言ったら「マイケルの兄妹だね」と言った友人がいました(爆)

♪ジャスミンさん

>J・ブラウンのセットリスト、凄くいいですね!
はい、知らん曲ばかりでしたが、良かったです^^
>J的にはお気に入りのTime The Conquerorから何曲かやっているのも嬉しい。
ここいらも押さえてるとは、さすがジャスミンさん^^
>さて、これからシェリル観に行ってきますよ~
それはそれで羨ましい(苦笑)
>単独のセットリスト、お楽しみに!
当然、ジョインの時よりもたくさん演ってますよね?(笑)

♪JunGreenさん

>Lowyeers in Love や Somebody's Babyは無かったのね…意外…
さすがの僕も、この2曲は知ってまして、彼の代表的ヒット曲、という認識だったんですが、実はそうでもないようで...^^;
>1曲Jackson Browne演りたいのだけど
まず成立しないでしょう(爆)
>Fleetwood MacのRhiannonあたりも演りたいか…オーナー如何??
やりたいけど、ドラムだけでは成立しませんし...(爆)



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