辛いなぁ・・・・

『Number　629号』のイナのインタビューを読んでて、なんだか胸が苦しくなりました。
彼はなんて正直な人なのだろう。ジーコに対して、現在の日本代表に対しての素直な気持ちを語ってますよね。彼自身、今の代表ではスタメンでの出場機会がなく、途中交代で出たとしてもほんの少し。今度の北朝鮮戦ではスタメンで出るような話も出てますけど、それがチャンスなんですもんね。

私はやっぱりヤットが大好きだから、イナの記事を読んでも心の中では「じゃあ、ヤットはどうなんだろう？どう思ってるんだろう？」って思っちゃって、それがまたせつないのです。ヤットだって悔しくないわけはないし、「なんで？」って思う気持ちがないわけじゃない。でも、彼は常に自分の気持ちを押し殺して、吐き出さない。いろんなことを理解してのことかもしれないけど。人から見れば引いて見えるかもしれないけど、なんだかね～、いろんなところで「遠藤選手も調子もいいし・・・」とか「遠藤選手もいいですよね～」なんて言われて、聞いてるこっちは嬉しいけど、結果出られないし、ベンチにもいなくって、「ハァ？何がぁ？？？」って正直ムカつくんです。私ですら悔しいってことは、ヤットなんてその何十倍も思う所があるハズですよね。

小笠原がバーレーン戦後にインタビューで「伸二のためにもという思いもあったし、一緒に練習してきて出れない選手もいたので、その人たちの為にも、出てる人は頑張らなきゃと思って・・・」って答えてましたよね。いろんなニュースなんかでそれを見る度、私は泣きそうです。
みんな自分のチームでも試合があるのに、それにも出ずに合宿に行って、遠征に行って、試合に出れないかもしれないって思っても、現地に行くんですよ？せつないです。そう感じてしまう私の気持ちを小笠原の言葉はキュンとさせて、泣きたくさせるんです。
小笠原自身も、どんなにコンディションが良くっても海外組が帰って来ると、出られないことが多いし、そんな彼だからこそのこの言葉だな～って。

でもね～、やっぱり私はA代表に選ばれるってことがスゴいと思うんです。サッカーをやってる人なんて、めちゃめちゃいるんですよ。その中のほんの一握りの人しか選ばれないんですもん。日本中の期待と夢を背負ってるんですもんね。人の為じゃなく自分自身が好きでやり始めたことでも、いつの間にかトップに立つ人たちには、そんな尾ひれが付いちゃうんですよね。どんなスポーツの人たちにもそれは言えることだけど、時々そのことを忘れて、結果が出ないことを凄い勢いであ～でもないこ～でもないって言っちゃうけど、私たちには想像もつかないような気持ちでいるんだろうなぁ～。

明後日の北朝鮮戦、ヤットは出られないかもしれないけど、それでもヤットはやっぱり頑張ってるんです！スタメンで出ることのプレッシャーなんかよりも、その場にいるのに出られない人の気持ちの方が何倍も大きいかもしれない。その気持ちを胸に頑張ってるんです、きっと。

そんなことを考えていたら、な～んか泣けてきました。
私は、ドイツW杯にヤットがいるっていうのを見たいんです。あと一年。何があるかわからないけど、その一年という月日につなげる為の明後日の試合なんですよね。勝って欲しい！ホントにそれだけです。