黒いミカン

　　　　　　　スイカの黒いのならまだしも・・・

　スイカの季節は終わったが，最近は店頭で黒いスイカを見かけることがある。チャンスがあれば育ててみようかという興味はわくが，買ってまで食べようとは思わない。スイカは縞々に決まっている，という先入観がある。

　ところが，島の畠には黒いミカンが出現した。“黒”とはいってもご覧の通り“茶褐色”なのだが，品種ではなくどうも「葉ダニ」による被害らしい。昨年，1本の木に数個見つかったときに対策を練っておけばよかったのだが，放っておいたために一気に拡がった。今夏の高温多湿と，根元に敷いた敷き藁も原因の一つかと考える。極早生は全滅に近い。食べることについては問題ないようだが，見栄えがね。
　人によってはシーズン７～８回の消毒をするらしいが，孫たちが食べることで，春先の１回(アタックオイル乳剤)に絞っている。だが，他人様に被害をあていても行けないから，来シーズンは何らかの手を打たねばなるまい。頭の痛いことだ。

　状況を話して周囲の２～３人食べるかと聞いたが，誰も返事をしない。
そりゃあそうだろう，私が黒いスイカを買ってまで？と思うように，ミカンはオレンジに決まっている。
　娘夫婦がこの日曜日に収穫してきてくれたのだが，仕方がない，我々だけで生食やジュースとして飲することにしよう。