
週の頭は少し時間が取れたので(というか、もうずっと前から休みを取ってた)、東に出向いたついでに映画を見てきました。
例のやつですよ
「空へ 救いの翼RESCUE WINGS」←長い…
わざわざ神戸まで行ってしまったい。
で、折角なのでネタバレ含む雑感を少し。

この映画、原作はコミックとアニメがあるのですが、どちらかというとコミックの方がストーリーの要になっています。
当方は当然チェック済みなのですけれど、その事前知識があるかどうかでだいぶんイメージが違うと思うので、その辺はご勘弁ください。
正直に言いますと、可もなく不可もなし…(すいません)
自衛隊を扱った映画としては、出来はかなりよいと思います。救難隊が全面協力ということで、空撮や実機を使ったカットがふんだんにあり、どっかから寄せ集めた訳の分からないイメージカットや、中途半端なCGは皆無なので、飛行機は十分に魅力的です。飛行機のシーンだけでDVD出してほしいくらい。
ただ、映画として見たときにどうかといわれればちょっと消化不良なんですよね。主人公に強く感情移入できるような流れでもなく、「一人でやってんじゃね~~、チムワークだ」というのがテーマの一つらしいですが、それほどチームを意識させる展開もない。何か、ネタは揃ってるのに勿体無いなあと思うのですよ。
コミックだと結構熱い展開をするんですけど、やっぱり映画だと自衛官は物腰もそれ相応に描かなきゃいけないんでしょうかね。全体にこう、淡々と展開するというか、切迫感がないというか…。
結局、この映画の主題ってなんだろうってのが、分かったような分からないような。多分そこに問題があるんだろうな。
空自初の女性ヘリパイロットである主人公が、挫折を乗り越えて成長する…そういう話なら、それに集中した方が尺的にもよかったんじゃないかと思う。賞味100分位しか無いのだからね。
新人で高校生とはいえ、主人公を演じた女優さんは結構がんばってるので、それをもっと生かしてあげたら良かったのにナと思います。
何かねえ、これを書いたらすべてが崩壊しそうなんですけれど、一番印象に残ったのが飛行班長・鷹栖3佐こと木村佳乃だったという…
ちょっと悲しいなあ。
あ、大事なことを忘れてた。
この映画の致命的なところ(笑)
それは
アフレコが酷すぎること。
実録がメインである以上(そしてヘリがメインですから五月蝿くて声なんか拾えないから)、大部分がアフレコなのは致し方ない。
しかしこれはないだろう。
もうなんというか、酷いです。すべてを台無しにしてるのがこれだ。鷹栖3佐が凛々しく見えるのは、アフレコがぴったり填まっているからです、はい。
他の方々はもう無茶苦茶です。信じ難いくらい浮いている台詞もあったりして、これは役者さんよりも監督サイドに問題ありかなと思います。
出来ればね、吹き替えというか再録してほしいな。実に勿体無いので。