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P.S.出雲から 八雲立つ空へ-SP(Special Performance)

「八雲立つ空へ ~出雲空港写真ギャラリー~」を陰日向に支える、いわば増加燃料タンクのような存在です?

夏は飛行機の季節

2016-08-09 07:21:38 | RIAT2016

1945年の夏、極東で国を守る最後の砦として火花を散らしたパイロットたちが居た。
1940年の夏、同じように祖国を守るべく火花を散らしたパイロットたちが居た。

正直守備範囲外なのですが、イギリス人にとっては大事なんでしょうな。

こう言っては何だけどさ、蛇の目に惚れてるわけではないので、正直なところスピットファイアとハリケーンの区別も付かないんですぜ。細かい型番なんてとてもとても。
仕方がないから登録記号で検索(笑)RAFのサイトによると、1940年製のSpitfire(Mk IIa)。

イギリス機といえば、泣く子も黙る?7.7mm豆鉄砲の多連装。それくらいは知っている。驚愕の8丁ですぜ。

あとは、これです。この特徴的な楕円翼。見ればすぐ分かる(んでしょうな、その筋の人は。)

続きましてHurricane(Mk IIc)。1944年製って、間に合ってないじゃんバトルオブブリテンに。

20mm機関砲4丁が主翼から飛び出てるはずなんだけれど、これは撤去してあるのかねえ。
まあいいや、詳細わかってもしょうが無いし。

というわけで、やっぱりこの時期の機材はあんまり興味が無いんだなと気が付く、今日このごろである。

さすがの実力:ベルギー空軍F-16A MLU

2016-08-07 22:53:20 | RIAT2016

オランダとベルギーといえば、永らくF-16ソロディスプレイの二大巨塔でありました。オランダが休止してしまって、今はベルギーが孤軍奮闘です。
離陸は早いし、スモークは濃い。どう見せたらより良くなるか、実によく分かっています。

離陸からのライトターンが近い。
面白いのは、こういう離脱をするフライトは多いのだが、近めだったり遠かったりするのよね。おそらく微妙なコースや高度の取り方の差だと思うのだが、ベルギーはそこが上手いんだろう。

背中バックリの角度もまた上手い。あまり被さると影になるからね。

ターンも微妙に高低差をつけてくるので、こうやって見栄えがする。
縦系番長の某USAFデモチームも、こういう変化をつけてくれればいいのに…。

ダーティーパスからの横転。いちいち魅せるのが上手いんだな。こんなカット某デモチームでは見たことが(以下自粛)

今回は各国のF-16が飛びましたが、悔しいけど完成度が一枚上だ。F-16だと台湾空軍も見たことがあるが、観客の真上で飛んでしまうというレギュレーションの差を考慮しても、正直勝負にならないレベル。おそらく某デモチームも敵わない(ちょっと方向性が違うんだよな)し、ロールご法度の我が社はランキング参加権すらなさそう。
そろそろロール解禁してくれないですかね、我が社も。

これが正しい曲芸飛行(笑):Frecce Tricolori

2016-08-04 23:38:57 | RIAT2016

以前書いたように思いますが、私的には世界一のチームだと思っています。
ブルーインパルスもサンダーバーズも確かに凄いのですが、こいつらの演技は別格です。

これ、飛んでるんですからね…
ダイヤモンド編隊のロールって普通は4機編隊でしょ。こいつら平気で9機のロールをやりますからね。
しかも使用機体は非力な単発練習機。ただただ唖然とします。

ご当地のレッドアローズを入れてみた。レッズも凄いけれど、フレッチェの凄さはちょっと方向性が違う気がします。説明しづらいのですが。
2機ずつロールしながら編隊の後方に着く、所謂ダブル・ロールバック。

数が多いので、こうやって分離しても絵になる。土曜日の天気は散々だったが、日曜日はご覧の青空。(ただし18時です、これでも。)
やっぱりアクロは青空で見たいね。

で、すれ違う。上空は何層にも別れた雲が猛烈なスピードで飛び交っていて、晴れたり曇ったりを繰り返す。

あっちゃこっちゃから飛んできてクロスする。
正直理解不能。何でぶつからない???

フィナーレは国旗色で。また雲が来たよ、まったく。
カラースモークいいですよね。噂では自衛隊もカラースモーク復活を画策中とか(予算が付いている)。
おそらく東京五輪を目標にしているのでしょうが、ぜひカラースモーク復活して欲しいです。

チヌたん大暴走:RAF HC4チヌーク

2016-08-02 21:01:25 | RIAT2016
巷では密かに人気沸騰中?のチヌーク。
日本ではまあ、それなりにしか飛べませんが、彼の国のチヌたんは違う。

いきなり倒立!!!
初っ端からこれです。ローターが縦向いても何故落ちないのか、とか理屈がよく分かりません。

ぶん回す時も手加減をしません。
絶対乗るの嫌ですね、こんな機動をするヘリは。

鼻面を見るとこれ、内臓丸出しですな。この部分がガラスである理由がよく分かりません。パイロットが足元を確認できるのかな。

平気でこんな角度で飛ぶので、こっちが酔って来ます。

毎度おなじみらしいお手振り。
それは良いとして、あの機動で振り落とされないこの人が凄い。

後ろ足で着地。そしてそのままバックしながら離陸します。

後退しながら退場。
実にスムーズでスマートな幕引きに、アッパレマークを連打したい気持ちです。
これだったら自衛隊でもできると思うけど、ダメでしょうか。

でっかい者クラブ(今年は縮小版):Airbus Defence and Space A400M

2016-08-01 22:52:27 | RIAT2016
まだ終わらないのか?
全然終わりませんよ。
10時から18時まで、まともに食事する時間すら無いんだから。


昨年のランカウィで涙をのんだA400Mのデモフライト。
今回は3日間とも飛んだので、お腹一杯といいますか、もう飽きた(失礼)

とにかくこの最初のライトターンが勝負でして、そのあとは気分でぼつぼつ撮ったり見たりする感じ。周囲のマニアも殺気立って振り回すわけでもなく、つかの間ののんびりフライトを楽しんでいる感じです。

一応高低差を使ったフライトもしますが、そんなにびっくりする程ではありません。ひょっとするとC-17とかC-1の方が激しいかも、というレベルです。

もっとも、4発機ならではの存在感は大きく、絵になるのはこっちですね。舵の効き方などを見ていると、エンジンパワーで飛ばしている現代的な飛行機ではなく、風を掴んで飛んでいる飛行機というイメージです。往年の重爆撃機を髣髴とさせる重厚なフライトです。

プロペラを見ると分かりますが、回転方向が互い違いになっています。
今回はエアバス社の他にドイツ空軍とイギリス空軍の機体も展示されており、内部の見学も可能でした。まだ新鋭機だからでしょうか、思いの外人気があり、行列ができていました。

ラ・マンチャの風:スペイン空軍 C.16

2016-07-31 21:03:35 | RIAT2016

SPAFのタイフーンいってみよう。スペインの台風ってどうもピンとこないな。
土曜日はちょっと元気がなく、イギリス人にも不評だったが、日曜日には気合の入ったフライトを披露。場所移動して待ったらこれが近かった。

いやあ、この上がりがよかった。今回随分撮ったんですが、この角度がベストかもしれないね。

まあ機体自体は特段の特徴がありません。スペイン空軍だといってもね。

脚下げのままハイレイトクライム。
パワーが有ることはよく分かったが、とにかくイカなのよ。イカだよねえ、こうして見てもね。

ハイスピードパス。速いのはもちろんだが、面白いのがキャノピーからもベイパーを引いていること。あまり見ない気がしますね、このパターン。
この機体いろいろエンブレムが付いているのですが、何がなんだか分からんのです。飛行機が3つ並んだマークはLos Llanosの第14航空団らしいけど、このシルエット、ミラージュですね。

第14航空団にはTIGERマークの142SQしかないらしく、多分こっちが正式塗装。
そんじゃあ、上の牛マークは何だ?

大きなベイパーが出るのも、この機体の特徴なんだろうね。

こうして見ると分かるのですが、前脚が長いんですよ。地上でもかなり首が高いのですが、着陸時にすぐ前脚が着いてしまうので絵的に撮りづらいです。

新鋭機の実力は如何に:USMC F-35B

2016-07-30 11:06:32 | RIAT2016

イギリスとして一番話題だったのはこのF-35Bでしょう。
F-35は2年前のRIATでドタキャンがあったので、余計にね。
今回はBeaufortのVMFAT501所属機とEdwarsのVMX1所属機の混成3機で登場。交代でフライトした。

F-35Bのデモ動画を見ると、リフトファンを利用した短距離離陸が印象深い。離陸滑走をほぼしないからね。
今回は金曜日一度だけやってくれたのだが、ヘロヘロと助走してからスラストアップ。そこからは流石に早かったが、思ってたのとは違うねえ。短いといえば短いが、本気度が足りない。

見せるためにワザと抑えた離陸をしたのかもしれませんが、派手なのを期待しただけにちょっと拍子抜け。

金曜日だけあった給油デモ。
岩国に配備されたら、多分定番のデモになるでしょう。今年の岩国では、先に離陸したKC-135の航過に合わせてF/A-18が離陸、ドンピシャでジョインナップするという神業を見せてくれた。

レッドアローズにタイフーンを加えたマスフライト。3日間とも天気があんまりだったが、イギリスとしてはこれは外せないところでしょう。
こうやって並ぶと、サイズ的にはタイフーンと大して変わらないですね。

リフトファン展開中のF-35B。
正直あんまりカッコイイとは思えない。複雑怪奇なメカで魅了するタイプとでもいいますか。整備がたいへんそうやなあ、とかの方が気になってしまいます。

微妙に下げ位置のノズル。
諸所の情報によりますと、各種の調整は全部コンピュータ制御なので、こっちのボタン押すとこのドアが開いて~~、なんちゅう細かい操作は不要だそう。(あたりまえか)
おっきな丸いボタンをポチッとな!、と押すだけではないと思いますが。

いろいろなところで書かれておりますが、猛烈に五月蝿いです。ハリアーも五月蝿かったか、確実にそれは超えている。安定性はハリアーより高そうで、非常にバランスの取れたスムーズな動きをします。エアインテイクの両サイドが、大きく絞りこまれているのがよく分かりますね。
しかしこの河童の皿、何だかなあ。むかしF-22の印象で書いたけれど、コイツも”ダダ”っぽい雰囲気がある。


エンジンノズルうしろ。
配管丸出しなんですな。

デモと言っても大した機動はしてくれなかったんですが…
う~~~ん、かなりモッサリです。普段は要らないものをたくさん積んでいるから仕方がないのですが、それにしてもどうなのよという動き。

正直、自衛隊には要らないかな。整備性も悪そうだし、A型だけでいいんじゃない?

いまだ戦力:ポーランド空軍MiG-29A

2016-07-29 06:43:35 | RIAT2016
旧東欧軍の生き残りが飛んでくれるのもヨーロッパのエアショーの魅力だろう。

低く抑えたお馴染みの離陸でスタートする、ポーランド空軍のMiG-29。
本場ロシアの機体に比べ、ダークグレーの迷彩が凄みを醸しだす。

特徴的なストレーキ上の補助インテイクは、離陸時の全開状態。
その昔、新鋭機としてデビューした頃はけったいな機能だと思ったのを思い出す…
フライト中のインテイクの状態にも注目してください。

ハイレイトクライム~~(というほどレイトは高くない)。
背中バックリショットはポーランド機ではお馴染み。どうもフルカラーの機体も居るみたいなんだけど…この機体はロービジですね。

最近の機体と比べるとロールレートは流石に低い。MiG-29のフライトはロシアのアップデート機しか見たことがなかったのですが、無印ファルクラムは意外にもっさり。もう少しキビキビしているのかと思っていたのだが。

降ってきたぞ。
ん?補助インテイク開いてるなあ。迎え角が高い場合は開くんでしたっけ??

おなじみの?自動スモーク発生装置全開。
普段は大して目立たないのですが、吹かすと黒煙が発生するみたいですね。

タッチアンドゴーから一気に引き起こす。さあ、シャッターチャンス到来。

それ!!!
ゴロンと横転。しかしスモーク発生装置でもデモ弾でもなく増タン装備とは…。
ないと飛べないのかね。

インテイク閉まってるように見えるなあ。
姿勢や速度に合わせて調整されているのだと思うが、よく分からんなあ。

相変わらず変な形のドラグシュートを引いて着陸。
エアブレーキは使わないんですね。

無謀にもその2へ行ってみる:USAF F-22

2016-07-26 21:51:12 | RIAT2016

テールスライドから頭を振って降下してくるラプター。
例によって、こういった降ってくるカットも大好き。動翼が左右で派手に振れているのも見どころの一つ。主翼には片側2枚のフラッペロンがあるが、サブの外側も積極的に使うんですね。

日曜日は晴れ間があって湿度も高いという、なかなかのコンディション。翼面から湧き上がったベイパーがバーナー色に輝いた。お、これはなかなか凄いぞ。

バーティカルロールも楽々。動翼は振れているが、ベクターノズルは左右エンジンとも同じ向き。必要ない時は、使わないんだな。

そしてまた上から降ってくる。今度は主翼前縁のフラップが展開しているのがポイントかな。
この辺までは絶好調だったのだが、次のウェポンベイ・パッカンでトラブル発覚。そのまま降りてしまった。

実は今回、フェアフォードにはお馴染みのLangley AFBから2機展開していたのですが、ずっと飛んでいたのは09191号機だったのです。何故かこのタイミングだけ09181号機が飛んで、トラブった。やってくれましたな。

好天下でソロが満喫できなかったのは残念だったのですが、最後にチャンスが。
どこぞに出掛けていた機体が戻ってきた際のワンチャンス。低い進入から目の前でライトターン。今回一番の捻りでした。
ちなみにお腹にぶら下げている円筒形のパーツは、レーダーリフレクター。ワザとレーダー波を反射させ、レーダーで認識しやすくするパーツです。この際、隠密行動する意味は無いからね。

猛禽の咆哮:USAF F-22

2016-07-25 21:40:02 | RIAT2016
最強の称号はどこへ行っても強力です。何だかんだ言ってやっぱり人気だったラプター。

ヘリテッジ・フライトとソロディスプレイ(セットの場合もありましたが)、日曜日にはどこだかのデモへ飛んで行く事もあり、度々撮影の機会が得られたのはラッキーでした。
天気がいい時もあったし。

ラプターの離陸滑走は基本的に短い。というか、スタート時から水平尾翼は機首上げ位置なので、首が上がるのも浮かび上がるのも異様に早い。エンジンパワーに余裕があるから失速しないんだろうけれど。
脚をあげたらそのまま低空をかっ飛んでいく。

3日間でもっとも良い条件だった日曜日の離陸。例によって低く抑えたまま飛んでくれてナイス。

で、最初の見せ場がハイレートクライムへの引き起こし。急激な減速に伴って盛大なベイパーが期待できるのだが、フル加速からの急ブレーキなので撮る側は注意が必要。

油断すると、勢い余って機体を取り逃がす。こちらは唯一逆ラン使用だった時。天気についてはもう、仕方がない。

カツカツの画角で狙うと、この上昇ではみ出る。(何度もやりました、この失敗)縦位置に持ち替えるなんて芸当は、私にはちょっと無理ですね。

縦系の課目はなかなか撮れなかったのですが、本来はこれがラプターの真骨頂。
排気のゆらぎを見て分かる通り、垂直に立ち上がったところ。このまま後方へパタンと倒れる、いわゆる「クルビット」機動。

意外にも今回は背中バックリがなかったような気がします。
時間の都合なのかもしれませんし、課目構成が変わったのかもしれません。

これまでの傾向からお分かりの通り、この手の後追いカットが結構好き。出来れば真後ろではなく、頭が見えるくらいまで回りこんだカットが好ましいと思う。その分、機体は遠くなっちゃうけどね。
ただラプターの場合は難しい。エンジンパワーがあり過ぎて、排気の揺らぎが広範囲に残ってしまうのだ。ボケボケ写真のオンパレードになってしまう。レベルターンではなくて、少しでも高度を上げてほしいなあ、と祈る気持ちだ。