記録的な大雨で2人が死亡した鹿児島県では5日、すべての地域で避難指示が解除された。
雨もやみ、「何事もなく良かった」とほっとした様子の住民がいる一方で、地盤の緩みによる土砂崩れを警戒する人もいる。行政担当者は「雨が上がってから時間がたっていない。
危機意識を持って細心の注意を」と呼び掛けている。5日に最後の避難指示が解除されたのは鹿児島市吉野町の磯・竜ケ水地区。周囲は崖と海に挟まれており、過去にも大雨に
よる土砂崩れなどが発生している。1993年8月の水害では、同地区などで49人の死者・行方不明者が出た。
同地区に住む無職高山薫さん(78)は、93年の水害で、親族2人を土砂崩れで失った。当時、消防団長として住民の救助に当たった高山さんは、水害の恐ろしさは身にしみているといい、
「今後の雨予報が心配だ。空振りでもいいから避難は続けたほうがいいのでは」とつぶやく。
無職千代森賢二さん(71)は避難指示解除を受け、避難所から帰宅したが「地盤が緩んでいるし判断が難しい」と不安を拭えない様子だ。
50代の会社員女性は7日まで市内のホテルで避難生活を続ける。「避難指示が解除されても土砂崩れが起きるかもしれない。自己責任で気をつけるしかない」と話した。
雨もやみ、「何事もなく良かった」とほっとした様子の住民がいる一方で、地盤の緩みによる土砂崩れを警戒する人もいる。行政担当者は「雨が上がってから時間がたっていない。
危機意識を持って細心の注意を」と呼び掛けている。5日に最後の避難指示が解除されたのは鹿児島市吉野町の磯・竜ケ水地区。周囲は崖と海に挟まれており、過去にも大雨に
よる土砂崩れなどが発生している。1993年8月の水害では、同地区などで49人の死者・行方不明者が出た。
同地区に住む無職高山薫さん(78)は、93年の水害で、親族2人を土砂崩れで失った。当時、消防団長として住民の救助に当たった高山さんは、水害の恐ろしさは身にしみているといい、
「今後の雨予報が心配だ。空振りでもいいから避難は続けたほうがいいのでは」とつぶやく。
無職千代森賢二さん(71)は避難指示解除を受け、避難所から帰宅したが「地盤が緩んでいるし判断が難しい」と不安を拭えない様子だ。
50代の会社員女性は7日まで市内のホテルで避難生活を続ける。「避難指示が解除されても土砂崩れが起きるかもしれない。自己責任で気をつけるしかない」と話した。