30日、板門店の北朝鮮側で、並んで歩くトランプ米大統領(左)と金正恩朝鮮労働党委員長=AFP時事
【ソウル=豊浦潤一】韓国を訪問中のトランプ米大統領は30日、南北軍事境界線上にある板門店パンムンジョムを訪れ、
北朝鮮の金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長と対面し、握手を交わした。トランプ氏は軍事境界線を越えて、北朝鮮側に入った。
トランプ氏は正恩氏と韓国側に戻った後、「とてもいい気分だ。大きな前進だ」と話した。正恩氏も「大統領が軍事境界線を越えたのは
良からぬ過去を清算することにつながる」と応じた。2人は文在寅ムンジェイン韓国大統領と握手した後、韓国側施設で会談した。
北朝鮮に入った現職の米大統領は初めてだ。トランプ氏と正恩氏が会談するのは、昨年6月のシンガポール、今年2月のハノイでの首脳会談に続き、3回目となる。
トランプ氏は29日、ツイッターなどを通じて、韓国と北朝鮮の間に設けられた非武装地帯(DMZ)を30日に訪問する際、正恩氏に会いたい意向を表明していた。
2月のハノイ会談が物別れに終わって以降、非核化交渉は行き詰まっている。
トランプ氏は、朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定が結ばれ、南北分断の象徴的な場所である板門店に自ら足を運び、正恩氏と対面することで、
事態の打開を図りたい考えだ。北朝鮮は経済制裁解除などを求め、完全な非核化に向けた措置を取ることを拒んできたが、対面に条件がつけられなかったことなどから、
トランプ氏の要請に応じることを決断したとみられる。
ただ、非核化交渉が進展するかどうかは不透明だ。対話の演出という点で、米朝の利害が一致した格好だが、具体的な非核化の進め方などで隔たりは大きい
【ソウル=豊浦潤一】韓国を訪問中のトランプ米大統領は30日、南北軍事境界線上にある板門店パンムンジョムを訪れ、
北朝鮮の金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長と対面し、握手を交わした。トランプ氏は軍事境界線を越えて、北朝鮮側に入った。
トランプ氏は正恩氏と韓国側に戻った後、「とてもいい気分だ。大きな前進だ」と話した。正恩氏も「大統領が軍事境界線を越えたのは
良からぬ過去を清算することにつながる」と応じた。2人は文在寅ムンジェイン韓国大統領と握手した後、韓国側施設で会談した。
北朝鮮に入った現職の米大統領は初めてだ。トランプ氏と正恩氏が会談するのは、昨年6月のシンガポール、今年2月のハノイでの首脳会談に続き、3回目となる。
トランプ氏は29日、ツイッターなどを通じて、韓国と北朝鮮の間に設けられた非武装地帯(DMZ)を30日に訪問する際、正恩氏に会いたい意向を表明していた。
2月のハノイ会談が物別れに終わって以降、非核化交渉は行き詰まっている。
トランプ氏は、朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定が結ばれ、南北分断の象徴的な場所である板門店に自ら足を運び、正恩氏と対面することで、
事態の打開を図りたい考えだ。北朝鮮は経済制裁解除などを求め、完全な非核化に向けた措置を取ることを拒んできたが、対面に条件がつけられなかったことなどから、
トランプ氏の要請に応じることを決断したとみられる。
ただ、非核化交渉が進展するかどうかは不透明だ。対話の演出という点で、米朝の利害が一致した格好だが、具体的な非核化の進め方などで隔たりは大きい