自民党の岸田文雄新総裁は29日、党役員・閣僚人事に着手した。10月1日に党四役などの役員人事を正式に決め、新執行部を発足させる考えだ。総裁選で党員票トップの河野太郎行政・規制改革相、1回目投票の国会議員票で2位につけた高市早苗・前総務相を重要ポストで処遇する案が浮上している。
総裁選の健闘をたたえ合う(左から)野田氏、菅首相、岸田新総裁、高市氏、河野氏(29日)
岸田氏は29日の記者会見で、人事について「老壮青のバランス、中堅・若手の登用が必要だ」と語った。総裁選で戦った河野、高市、野田聖子3氏の処遇を問われ「党内で能力を発揮してもらえるようなことを考えていきたい」と述べた。
岸田氏の陣営顧問を務めた甘利明党税制調査会長の要職起用も取りざたされている。