島根県と松江市は25日、新たに45人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。居住地は松江市19人、浜田市9人、江津市6人、益田市、隠岐の島町各3人、出雲市2人、大田市、美郷町、県外各1人。松江市では市内の飲食店でクラスター(感染者集団)が発生。隠岐の島町と美郷町では初の感染発表となった。1日の発表数では、立正大淞南高(松江市)のサッカー部の寮生たちを含め92人に上った昨年8月9日に次ぎ、2番目に多かった。
【グラフ】島根県の新型コロナウイルス感染者数と医療提供状況
松江市によると、クラスターが発生した市内の飲食店では利用者と従業員計7人の感染を確認。うち1人は23日に発表した50代女性だった。感染した利用者は少人数の複数組で訪れていたという。市は接触者などは追えており、同店での感染拡大の可能性は低いとみている。クラスターは県内18例目、市内では7例目となった。
また中国電力は、浜田市の三隅発電所で2号機建設工事を担う請負会社の作業員15人が新たに感染したと発表した。県はこのうち、江津市と浜田市に住む5人がこれまでの感染者と作業場などで接触があったとし、クラスターは計12人となった。中電は23日以降、同発電所の作業員計27人の感染を発表している。発電所の運転に影響はないという。
このほか県内では20人がこれまでに発表した感染者の接触者だった。